トリカブトを求めて・栗ノ木岳「三重」

2001年 09月 28日(金曜日) 晴れ

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低山徘徊日記
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 金曜日、昼からはお天気も回復しそうな予報であったので、登山口まで行くの  に時間の掛かる三重の栗ノ木岳に行ってみることにする。ゆっくり行っても昼  頃には着くだろう。ちょうどトリカブトの時期しいうこともあって、なかなか  楽しみだ。  去年、出かけた修験業(シゲン)山(2000.02.05)とセットで登るようにガイド  ブックには書かれているのだが、その時は12時過ぎからの入山となり、時間  切れでパスしてしまったのだ。今回は、その取りこぼしを拾う目的もある。

 今回は、あまり使うことのない名阪国道に乗り、針インターで下りてR369 に入る。榛原を経て御杖村に入り、R368を東進。勝手知った道なのでスムー スに進む。川上八幡神社(若宮八幡宮)へ入る分岐も、なんとなく覚えている。神 社の駐車場に着いたのは10時半。前回と比べると1時間以上早い。広い駐車場 は、がら空きで一台の車も止まっていない。トイレの少し右手奥の川縁に車を止 める。

 身支度を整え、登山口を探す。谷に下っていく踏み跡が、どこか、この辺りに あるハズなのだが・・・ウロウロさがしてみると、なんと、車を止めたところが 丁度入り口だった。トイレに向かって右手約10mといったところか・・・予報 どおり、お天気も回復し青空が広がってきた。しかし、沢の水量は多少多いのか 飛び石があまり首を出していない。ピョンと飛んだつもりが、初手から水にハマ ってしまう (^_-)

 まあ、そこで気を引き締めて歩き始める。初めに渡ったのが修験業谷。大宮谷 の左岸の踏み跡に入る。薄暗い杉木立の踏み跡は、あまり勾配は無く、小さな堰 堤を越えて続いている。2つばかり枝沢を渡り、飛び石で右岸に渡る。勾配は大 したことはないのだが、細く荒れた道で、時折ザレたところがあったりして、足 元に気を使う。行く手に大岩が現われて、その手前でまた左岸に渡る。この地点 は登るときには直進路もなくなるし、対岸にテープも見えたので、迷うような感 じではないのだが、下ってきたときにはテープが見えにくく、要注意だ。

 赤いテープが続いているので、枝沢を渡るポイントなど、特によく確かめなが ら進む。何箇所か崩落個所があり、新しい踏み跡がつけられてはいるが、身体を 支えるものがなく、バランスに気を使う。また、足元はザレて崩れやすいところ もあるので慎重に進む。再び右岸に渡る。

 おっ、トリカブトが咲いている。これが今日の目的だ。一輪でも咲いていれば 満足だが、咲いているところには割と群生している。FM2と三脚を取り出し、 早速写真を撮る。デジカメでも撮る。ただ、薄暗いので巧く撮れない。フラッシ ュをたくと、これまた、あまり気に入ったものが撮れない。まあ、まだ先にもあ るだろう・・・と登っていく。急な坂はないのだが、足元に気を使うあまり、ど うも力が入り過ぎる。ザレた斜面のトラバース道で、何箇所かトリカブトを見る。 割と明るいところもあったので何枚かは、なんとかまともに撮れたようだ。

 トリカブトは、私のホームページのコレクションには載ってないので、張り切 って撮ったのだが、家内に言わせると、昔、西穂山荘の近くで沢山見かけたそう だ。ところが、その頃は花には全く興味がなかったので写真を撮っていなかった ・・・それだけのことだ。まあ、もともと、そんなに珍しい花というわけでもな いしね・・・^^;

 いよいよ沢の源頭近く、沢が右手にドッグレッグするところで、また沢を渡る。 ここから、あまり立ち木のない急な斜面をジグザグに登って右岸の尾根に出るよ うだ。尾根の線が見えている。そのまま真っ直ぐでも登れそうな感じのところだ。 しかし、ここで、テープを見失ってしまう。帰りに確認したところ、右手に、注 意深く踏み跡を辿ればよかったようだ。ところが、この時は左手にトラバースし てしまい、途中から林の中の急斜面を直登するハメになる。なんとか尾根筋に出 る。まあ、たいした時間ロスにはならなかったが・・・

 尾根筋には、しっかりした踏み跡があり、右手に下っていくと、本来登って来 るのであろう合流地点に出る。下降地点にはテープがベタベタと張ってあり、下 ってきたとき尾根道を直進してしまわないように、木の枝で簡単なバリケードま で作ってある。

 その地点を過ぎでも尾根筋の直登とはならず、左手にトラバース気味に緩い傾 斜を登っていく。薄暗い道だ。夕方になったみたいな暗さだ。登りついたところ が若宮峠だろう。急に明るくなる。左が三角点、右手が栗ノ木岳・・・簡単な案 内プレートがある。正面にはトリカブトが咲いている。この付近、シャクナゲの 木も多い。季節にはまた来てみたいものだ。

 左手の三角点・・・これはなんかいな?・・・と思い、一寸だけ辿ってみる。 3つ4つ小ピークを越えてみたが、それらしいものは見当たらなかった。何時ま でも反対方向に行っても仕方が無いので、先程の若宮峠にもどり、栗ノ木岳への 急坂を登る。すぐかな・・・と思ったが、見えていたのは山頂ではなかったよう で、結構しんどい登りとなる。途中、左手に「登山道」と書かれた大きなテープ が現れるので、そちらを辿る。頂上直下のヤセ尾根に巻き上がる。かなり風があ る。そこから、ヤセ尾根の直登。ようやく頂上。

栗ノ木岳下山路より局ケ岳

 北面・東面が開けている。形のいい山がくっきりと浮かぶ。西面には、立ち木 越に修験業方面も望める。暫く休憩していると、かなり風が強いせいもあって、 身体が冷たく感じられるようになったので、そうそうに下山にかかる。修験業山 の方へ回ろうかとも思ったが、ちょっとシンドかったので、来た道を戻ることに する。嫌な感じのトラバースが多かったので、あまり戻りたくもなかったのだが ・・・

 痩せた尾根筋を下っていく。先程、黄色いテープに先導されて、巻き道から尾 根筋に上がってきた地点まで来る。今度は直登路を下ってみることにする。途中、 トラロープの張ってあるところもあり、かなり急坂だが、下りはラクチン・・・ あっという間に若宮峠。またトリカブトの写真を撮り、左手の元来た道を下る。 そして、登りに迷いかけたところに至る。

 今度は正規のルートを下る。赤いテープが続いていて、何処で間違ったのか不 思議なくらいだ・・・(^_-)  後は、登りに使ったルートなので、記憶を辿り、 確認しながら慎重に下る。割と近くでシカの鳴き声が鋭く響き、ドキッとする。 何箇所かある嫌な感じのトラバースも、今回は三脚をザックに挿して、慎重に通 過。随分下まで下りて来て、対岸の右手に大岩のあるところで、一瞬テープを見 失うが、ここは、慎重にルートを探して、沢を渡る。あとはもう少し・・・程な く駐車場に戻りつく。

 車が1台増えていたが、山登りではなさそうだった。

トリカブト
トリカブト
トリカブト
頂上の三角点


 2001年  9月  28日(金曜日)  晴        (メンバー)単独

        10:30- 10:45           川上八幡神社駐車場             
       12:45- 12:55  1066.0m  栗ノ木岳                  
       13:05                  若宮峠                           
        14:00- 14:20           川上八幡神社駐車場             

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