やはり厳しき修験業山「三重」

2000年 02月 05日(土曜日) 晴れ

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低山徘徊日記
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 行ってみるとかなり厳しい山であったが、取り組みが甘く午後のスタートにな
 ってしまった。ここは、遅くとも11時にはスタートしなくちゃいけない山だ。
 反省。

 家を出たのが10時。入山の地点の川上八幡神社に到着したのは12時過ぎ。
広い駐車場に数台の車が止まっている程度だが、登山者だろうか・・・当初、3
時間くらいで戻って来れると思っていたコースは、ガイドブックをよく読んでみ
ると5時間コースだな・・・シゲン山のピストンにするか・・・と思いながら、
とにかく急いでみよう。

 駐車場の奥の大鳥居を潜り、広い参道を行くと正面に社務所。傍らに破魔矢や
お札、達磨などを売っている。家内がおみくじを買っている間に、社務所の宮司
さんらしき立派な方に、登山道を尋ねると、いろいろ話をして下さる。この山は
ガイドブックによるとシュゲンギョウヤマとあるが、シゲンヤマというのが正し
いらしい。そういえば、この後の登山道の表示なども「シゲン」とあった。

 社務所の左手の林道に入る。本当は遊歩道があるらしいのだが、現在は工事中
で、この林道を歩かなければならない。10mほど行くと右手の土手の上に案内
板があるが、帰りによく見たところ、その案内板のところから本来の遊歩道があ
ったらしい。その時は気が急いていたこともあって、案内板もよく見ず、どんど
ん林道を進む。

 橋の手前に小さな祠とその右手奥に小さな滝がある。一部にツララが残ってい
る。帰りによく見ると、これが「はらい滝」らしい。橋を渡り、白山谷の左岸の
林道を進む。右カーブのところに登山道の案内板があったのだが、これが簡素な
もので、私は見過ごして直進してしまう。家内に呼び止められて慌てて引き返す。

 白山谷を渡り対岸に入る。丁度ここが修験業谷との分岐になっていて、そのま
ま修験業谷の左岸に沿った道となる。緩やかな登りだが、左手の足元は切れたっ
たところもあり、急ぐ気持ちを、かたや「慎重に、慎重に・・・」と抑えながら
急ぐ (^_-)  

 やがて堰堤を越え、谷に入る。ここで、谷は2つに分かれていて、修験業谷の
右岸に渡り、ここで分かれている枝沢の左岸の踏み跡に入る。霜程度だが残雪が
目に付くようになる。また、沢を渡る。もう、ほとんど沢の流れはなくなってく
る。ここから急な登りとなる。しばらくはこの枝谷の右岸に沿って登っていくが
やがて尾根筋を目指してのジクザグの登りとなり、ぐんぐん高度をあげる。

 やがて、尾根に出る。ここから右手に登っていく。少し平坦なところもあるが、
木の根で出来た自然の階段を登るような感じの急登が4箇所くらい続く。少し雪
が残っていて、登りより下りに気を使うところだ。シャクナゲが多くシーズンは
楽しめそうだ。栗ノ木岳との分岐になかなか出ないので、こりゃ、地図のルート
とは違うのかなあ・・・などと思い始めたところ、ようやく分岐に到着。

 時間が惜しかったので、家内を待たず右手のシゲン山を目指す。頂上付近にな
ってもほとんど雪はなく、日陰に少し残っている程度。風もなく穏やかなお天気
が続く。緩やかな尾根を過ぎ、最後にひとふん張りすると白い鳥居の建つピーク。
ここが高宮か・・・地図を持っている芳子を待つが、なかなかやってこない。し
ばらく待っていたが心配になって、大声で呼んでみる。すぐ近くから応答があっ
たのだが、彼女、下りているところだという。途中ではぐれたと思い分岐へ引き
返すところであったようだ。こんなとこで迷子にならなくてよかった、よかった。

 高宮からは尾根伝いのアップダウンを経て、目指す修験業山の頂上へ・・・木
立が多く、展望は高宮の方がすばらしい。急ぐので、そのまま引き返す。高宮あ
たりからは栗ノ木岳がすぐ近くに見える。三角形のかっこいいピークだ。高宮も
通過して、栗ノ木岳分岐まで戻ってくる。

 さて、ここで栗ノ木へ回るか、このまま戻るか決断しなければならない。一旦
栗ノ木岳の方へ下りかけたのだが、結構痩せ尾根が続き、慌てると危ないし、ち
ょっと時間が足りないように思って、引き返す。栗ノ木岳は、また今度。

 慌てて登ってきたので、ほとんど休憩なしだったが、分岐まで戻り、昼食にパ
ンを食べる。一息いれて下山にかかる。ピストンなのでルートに心配はないが、
痩せ尾根の下りは、思っていた以上に時間がかかる。まあ、それだけ慎重に下り
ないとかなり危険な場所も多い。時間は十分にあるので、ゆっくり慎重に下りる。
それでも、痩せ尾根の下りを終え、谷へのジグザクの下降道に入った時にはホッ
とする。谷に下り立ち、谷沿いの道を慎重に下り、林道に出る。

 林道を歩きながら、登る時に買ったおみくじを読んでみる。大吉であったが、
そんなにいいことばかりも書いてない。社務所まで戻りつく。木の枝に結んで、
今日の山行の無事を感謝する。芳子は達磨の置物を買っていた。目の入っていな
いやつだ。何を願って目を入れるのか・・・

 駐車場まで戻る。もう、何台も残っていなかったが、ジュースの自販機の整備
をされていた若い神職の方とお話をすることが出来た。よい方で、いろいろ教え
ていただく。今年のシャクナゲは期待できるとのこと。

 今日は、今の時分にしては雪も少なく穏やかな登山日和であったようだ。コチ
コチに凍っていたとなると、あの痩せ尾根はかなり厳しいものになるだろう。今
度くるときには、逆周りのルートを試してみたい。

 やや、準備不足の山行となってしまった。まだいろいろバリエーションルート
もあるようなので、楽しめそうな山域だ。ただ、流石に修験の山だけあって、険
しさがあるのはもちろん、テープ以外の道標がほとんど無く、ファミリー向きの
コースではないようだ。

 2000年  2月   5日(土曜日)  晴        (メンバー)芳子

        12:10- 12:15           川上八幡神社駐車場             
        12:20- 12:30           社務所                   
       12:35                  登山口(林道と分かれる)          
       13:10                  尾根の末端                           
       13:35                  栗ノ木岳分岐                         
       13:55- 14:05           高宮                            
       14:20- 14:30  1094.0m  修験業(シゲン)山                      
       14:35                  高宮                            
       14:40                  栗ノ木岳分岐                         
       15:00- 15:10           栗ノ木岳分岐                         
       15:45                  下降地点(尾根の末端)                    
       16:00                  堰堤                                
       16:20                  林道に出る                           
        16:30- 16:50           川上八幡神社駐車場             

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