下山地点より振り返る笹ケ岳(芳子撮影) SANYO DSC-SX150
先日行った「くろんど園地」でササユリを見かけたので、ついつい笹ケ岳を連
想してしまった。何度も行ったことのある山ではあるが、久し振りの遠出だ。
久し振りということで、手ごろな山を選んだ積もりでもあった。うまくいけば
ササユリを楽しめる・・・という思惑であったが、そうは問屋が卸さなかった。
10時過ぎに車で家を出る。いつものコンビニで水分と昼飯代わりのパンを仕
入れ、いつものルートで、信楽の少し先にある登山口を目指す。梅雨入りして曇
天ではあるものの、降りそうな気配はない。念のため雨具は積んだが、使わなく
て済みそうだ。
いつもの路肩のスペースに車を止める。時期がいいと、この辺りからワラビが
あったりホタルブクロが咲いていたりするのだが、今日はニワゼキショウがチラ
チラと咲いているくらいかな・・・
早速、身支度を整える。雲行きを見て、雨具は傘だけにする。どうせ濡れても
大勢に影響はない。歩き始めるとすぐに、岩陰にユキノシタが咲いているのを見
つける。ニワゼキショウも群れになって咲いている。三脚を出したりして写真を
撮っていると、単独の男性1人下山してくる。「こんにちは」と挨拶はしたもの
の、ササユリが咲いていたかは、敢えて聞かなかった (^_-)
登りは薄暗い竹林の道からはじまる。以前は短く感じた登りも、体力低下の為
か異様に長く感じる。一時台風のせいで荒れていたルートも、幾分新しい踏み跡
で固められてきて、倒木を迂回したりするところが、しっかりした道になってき
ている。中腹のちょっと上だろうか・・・大きな岩がせり出したところで、小さ
な沢を渡り、左岸の尾根に取り付く。ジクザグの登りが続くが、主尾根も近い。
自然にピッチも上がる。息が荒くなってくる。足は動くが息が続かない・・・^^;
ようやく主尾根にたどり着き、一息いれる。ここから山頂までが、また大変。
以前の感覚では、緩やかな尾根道を5〜6分歩くだけのような気がしたが、なん
のなんの・・・かなりのアルバイト。ここが頂上か・・・と2度ほど騙されて、
ようやく頂上。
山頂には人影はなし。いつもササユリなどが咲いている明るい斜面があるのだ
が、そちらに少し下りてみる。・・・が、花はなし。とりあえずシートを広げて
簡単な昼食。ウーロン茶を飲みながら、パンをかじる。真夏ほどの日差しはなく、
しばし、別天地の風にひたる・・・(でも紫外線は強いので要注意)
下りは、いつもながらの急坂だ。興味はただ一点。ササユリは咲いているか?
三脚を肩に担ぎ、滑らないように用心しながら下る。踏み跡はかなりよく踏まれ
ていて、梅雨の合間とはいいながらズルズルするところもない。急な分、水捌け
がいいのだろう。咲き残りのツツジやコアジサイが目を楽しませてはくれるが、
とうとうササユリを見ずに登山口まで下りてくる。
登り口で出会った方以外には人に会うこともなく、静かな山であった。ササユ
リには、まだ早すぎたのだろう・・・ササユリは無かったけど、絶滅したのでは
ないことを信じつつ、麓を後にする。
帰りのドライブでは道端にはホタルブクロなども目に付き、いよいよ、夏に突
入した感を強くする。そうそう、信楽では、またタヌキ一匹を仕入れて帰り、
これで我が家のそれは8匹となった。
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