春爛漫の高城山・三郎ケ岳「室生」


1998年 4月 5日 (日曜日) 晴れ
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低山徘徊日記
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 帰省してきた娘と家内の厳重な監視の中、久し振りのファミリー山行を楽しん
 できました (^_-)  目指すは室生の里のヤマザクラ・・・春の草花も沢山楽
 しめました。

 夜更かしが祟って、6時半起床。7時35分に車で出発。予定より1時間も遅
いスタートとなってしまう。そこで、室生へ行く時には、あまり使ったことのな
い名阪国道に入る。ところが、天理から名阪国道に入った途端事故による大渋滞
・・・針インターまで30分以上かかってしまう。これは、幸先が悪いなあ・・
・(^_-)

 割と電車で行くことの多い三郎ケ岳・・・普通は高井のバス停から歩き始める
のだが、この日は、いきなり仏隆寺の下の駐車場に入れる。仏隆寺には奈良県で
最大最古の樹齢900年の桜の古木があって、訪れるハイカーも多い。近鉄榛原
駅からバスの乗り高井で下車すると、この仏隆寺を経て室生寺辺りへ歩くと、と
てもいいハイキングコースとなる。高城山や三郎ケ岳へ向かうのはごく一部の人
だが、ハイカーは多い。

 朝早くにも関らず、駐車場も10台ほどのスペースが、ほぼ、満杯だ。例のサ
クラの古木の花は未だ(タブン)・・・のようだが、他の何本かのサクラは満開状態。
付近の土手にはタンポポ・スミレが咲き誇っている。ツクシもいっぱい・・・駐
車場の隅には野菜などの無人販売コーナーもあってツクシまで売っている。早速、
ネギやジャガイモなどを買い込む。山野草の鉢物もあって、ニリンソウが一鉢残
っていたので、これも購入。


 身仕度を整えて、出発。ショウジョウバカマが沢山咲いていて、いきなり撮影
モードに入ってしまう。娘と家内はとっとと行ってしまう。満開のホトケノザ、
タンポポ、ツクシ、ミツマタ・・・特に珍しいものはないが、いつもながら、沢
山の花だ。やっと二人に追い付くと、ちょうどフキノトウを採取しているところ
だ・・・もう、トウのたったものがほとんどで、若い芽を探すのに苦労する。

 峠の登山口に到着。登山道は左手にあるが、10mほど右に入ったところに
「 お稲荷」がある。いままで、行ったことがなかったので、立ち寄ってみる。
大きな杉の袂にかなり立派なお稲荷さんの社がある。これから、向かう高城山も
そうだが、この付近はこの村里の裏山として、かなり生活に密着しているようだ。
登山口から少し行ったところには墓場があるし、山頂にも社がある。以前、5月
3日に登った時には、山頂で社のお祭りが行われていた。

 さて、いよいよ登山口から登り始める。墓場を過ぎたところで、やや広い山道
に出て左折。20mほど行ったところで、左手の階段道に入る。今は立派な道標
も出来ていて、以前に比べて階段も奇麗に整備されている。しばらく杉の林の中
を登って、明るい尾根道に出る。左に折れて、ほぼ一直線の急な登りが続く。先
行する10名程のパーティに追いつく。一寸した崖を左から巻き上がると、もう、
頂上は近い。なだらかになった尾根を辿って、社のある頂上に出る。わずか20
分程の登りだが、なかなかの急登だ。

 お天気は申し分ないのだが、花霞の山頂からは遠望はない。西の方の生駒・金
剛の山なみから南に回って高見山の尖鋒・・・大峰、大台辺りはぼんやりとして、
特定は難しい。そうこうしている内に、先程のパーティもあがって来て賑やかに
なる。家内が楽しみにしていたワラビポイントには一つも見当たらず、チトがっ
かり・・・まだ、早いのか・・・

 三郎ケ岳へは2つほどの小ピークを越して行く。昔に比べると、随分道がしっ
かりしてきたように思う。比較的ゆっくりしたペースで歩いたので、最後の登り
もなんなくクリア・・・(^_-)

 頂上には先客が3〜4人。雑木の葉が落ちて、多少見晴らしがいいようだ。頂
上の広場は陽射しが強かったので、唐戸峠へ向かう踏み跡に一寸入ったところで
休憩。そうこうしていると、頂上にいた単独の赤シャツの若者が唐戸峠方面へ下
りていく。パンをかじったりして、軽い昼食。回りを見渡すと、アセビの花が丁
度見頃・・・アブラチャンらしき蕾も・・・ミツバツツジはこれからだな・・・

 石割峠へ下りるつもりだったが、車をとめた仏隆寺まで戻るのに結構歩く必要
があるので、それなら・・・ということで、唐戸峠へ向かうことにする。初手か
らズルズルの急坂を下る。トップの麻子が滑って尻餅をつく。笑っていると、こ
ちらも滑る。2度も・・・(^_-)  ワーワーキャーキャー言いながら下る。クマ
ザサの斜面の上り下りを経て、隣の峰に着く。振り返って三郎ケ岳とお別れ・・
・  更に、下る。単独の若者が上がってくる。このルートも、随分ポピュラー
になってきたようだ。

 一旦、大きく下って、未舗装の林道風の道を横切る。そして、緩斜面を登りき
って、一寸左に進んだところが迷い峰・・・初めて、反対コースでこのルートを
辿った時に、この付近でははホントに道を間違えそうになった・・・ちょっと広
い尾根になっている。迷い峰から、また右に折れて下っていく。左手正面にはカ
ラト山が見えてくる。

 多少のアップダウンはあるが、しっかりした尾根道を辿る。登り道で木の間越
しに高城山や三郎ケ岳が望める。以前来たときも、ここで眺めたなあ・・・やが
て、カラト山山頂へ。山頂で先程の若者が休憩中。ここで、道は北と西とに別れ
るが、テープは西のルートを示している。西の尾根を下る。やがてこの尾根は北
へ向きを変えて下っている。その向きが変わったあたりで、一箇所だけ西へ下る
分岐があるが、ここは直進、北へ下る。右手下にカラト池が見えてくる。もう峠
は近い。ルートは一旦西向きになるが、少し行った先の黄色いテープがベタベタ
と貼ってあるところから右折して北へ下る。直進しても、多分どこかへ下りるの
だろうが・・・(^_-)  もう、ひと下りして唐戸峠の休憩所の横に下り立つ。暫
時、休憩。

 峠には「役の行者」の祠がある。無事の下山を感謝して、峠を西に下る。仏隆
寺へ到着。なんだか、付近の道路が奇麗に整備されていて、観光地化が進んでい
る。花の写真を撮りながら山門下の石段を下る。正面には高城山が望める。石段
脇の空き地には、お弁当を広げたファミリーが多い。

 素早く山の荷物を片付け、朝より一段と車も人も増え、賑わいをみせる山里を
 後にする。夕方にちょっと所用がある・・・ということで、慌ただしいハイキ
 ングになってしまったが、なかなか家族で山歩きをする機会も少なくなった昨
 今、いい思い出になる春の山でした。

  1998年  4月   5日 (日曜日)   晴れ               (メンバー)芳子・麻子

         9:30-  9:45   520.0m  仏隆寺                       
        10:05- 10:10   650.0m  登山口                       
       10:30- 10:40   820.0m  高城山(タカギヤマ)                              
       11:05- 11:40   879.0m  三郎ケ岳                                  
        12:05                  林道通過                                    
        12:10          822.0m  迷い峰                                    
        12:25          846.0m  唐戸山                                    
        12:45- 13:00           唐戸峠                                    
        13:15- 13:30   520.0m  仏隆寺                       

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