ご褒美はクサ餅・龍王山→長谷寺「奈良」


1998年 2月 1日 (日曜日) 曇り
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低山徘徊日記
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 4、5年前に1人で出かけたことのあるこのコース、今度は家内と歩いてきま
  した。出がけに以前の記録をプリント。決して険しい山ではないのだがルート
  は意外に判りにくく、これが、結構役に立つことに・・・

 11時、近鉄天理駅に到着。駅前のバス停から桜井行きのバスに乗ろうとする
が、時刻表を見ると、次のバスは11時50分ということで、随分待たねばなら
ない。仕方なく登山口の柳本まで歩くことにする。家を出たのも遅かったので、
あまり好きではないが、バス道を歩く。柳本の少し手前までは、なんとか辛抱し
ていたが、途中で左に折れて、乙木の集落から「山辺の道」に入る。これで、随
分遠回りをするハメになってしまったが、ちょっとだけでも「山辺の道」の雰囲
気を味わえて、それはそれで結構 (^_-)

 車の走りぬける喧騒と排気ガスから開放されると、急に周りの景色などを見る
ゆとりがでてくる。西の方に二上山から葛城山・金剛山に連なる山が見える。道
の端には蜜柑や梅の木が多い。白い梅はもう大分花を咲かせている。紅梅も少し
咲いている。苺のハウスもあり、道端で売っていたりする。

 長岳寺の山門前を通り、崇神天皇陵を山側に巻くように進んでいくと分岐があ
り、道標に初めて「龍王山」の文字が出てくる。分岐の先にトイレ付きの休憩所
があったので、一休みする。

 分岐まで戻り、道標に従って東へ向かう道に入る。以前に通ったことのある道
だが、殆ど記憶から消えている。車の通るほど広いが、道は荒れている。右手に
赤い門があって、「不動の滝」と表示がある。行場のようだ。これは、微かに覚
えている。さらに行くと、いよいよ、車が通れないほど狭くなる。以前来た時の
記憶では、大した登りではなく、すぐ頂上に着いたような気がしていたが、ナン
ノナンノ・・・かなりのアルバイトを強いられる。

 尾根筋に出ると、そこには舗装道路が走っていて、トイレなどの施設もある。
家内を待って一休み。その後、舗装道路を山頂へ辿る。頂上を左に巻くように登
って行き、登り詰めたところから右手の踏み跡に入る。昔の城跡ということで、
石積みが残っていたりする。程なく山頂に辿りつく。

 ここからも、二上山から金剛山に続く山なみが見渡せるが、金剛山の方は少し
霞んでいる。遅くなったが、駅で買った菓子パンで簡単な食事をする。何しろ、
出発が遅かったので、後の行程が窮屈になっている。時間がなければ天理ダムの
方に回って降りようか・・・とも考えたが、前回の記録を見ると、長谷寺まで2
時間程で行けそうだったので、当初の予定通りのコースを行くことにする。

 ここからは、前回の記録を参考にしながら進む。登ってきたのと反対の隅から、
細い踏み跡に入る。微かな記憶はあるが、その時あった目印が無くなっていたり
して、ちょっと不安に駆られるところもあったが、なんとか迷うことなく林道に
出る。いつ降った雪だろうか・・・わずかに残っている。ほどなく、やや広い林
道に出るが、ここも、前回の記録を見て右に折れる。舗装された林道は所々が凍
結していて、うっかり歩くと滑りそうになる。

 やがて、山あいの畑の中に下り立つ。山裾にポッカリ開けた静かな畑が広がる。
老人が1人、畑で作業をしている。シベリアンハスキーのような大きな犬がゆっ
くり近づいてくる。野良犬か・・・この老人の飼犬か・・・一瞬、「これはマズ
イことになったな・・・」やや、ヒビりながらも、知らんフリして、ゆっくりと
その脇をすり抜ける。

 以前に来た時は、初瀬山への取付きを探して、ずいぶんウロウロとした記憶が
あるが、今回はおおよその検討は付いているので、まっすぐ、そちらを目指す。
大きな温室のような建物の手前の角に、「ハイキングコース」の道標がある。そ
の建物に入る道路の右隅から踏み跡に入る。入口付近は草がボウボウとしている
が、暫く進むとマトモな山道となる。小さなピークを越して下っていく。右手下
に舗装道路が見えてきて、ほどなくその道路に出る。その道路を渡ったところに
踏み跡は続いている。やや、急な坂を直登する。2つ3つ、小さなピークを越え
て行くが、さほどのアップダウンはなく、雑木の中の快適な歩きが続く。以前に
来た時は、初瀬山の位置がよく判らなかったので、何度かルートを離れてピーク
探しをしたのだったが、今回は初瀬山の位置は判っているのでスイスイと歩く。

  やや長い下りを下りると、鞍部は十字路のようになっていて、右や左に下るル
ートもあるようだったが、ここも、前回の記録を確認して直進する。この先辺り
が初瀬山だと判っている。踏み跡は初瀬山の西側を巻くように続いている。直下
まで来ると頂上の方で話し声が聞こえる。こんなところで・・・(@_@)  頂上へ
の踏み跡を探して斜面を登る。以前は紫色のテープがあったようだが、今回はよ
く判らなかった。ほとんど、ヤブはないので、どこからでも登れる感じだ。

 頂上に着くと、3組のご夫婦らしい中年パーティが休憩中。龍王山と違って、
こちらは殆ど人はいないハズなんだが・・・珍しいことだ。彼等が下山していっ
た後、パンをかじりながら休憩・・・一服してから下山にかかる。頂上は木立が
邪魔して展望はないが、少し下ると東の方に鳥見山・貝ケ平山が望める。後は、
下るだけ・・・尾根沿いに下る。

 途中、右手の谷に下る分岐があり、そちらが本筋のように見えるところがある。
でも、ここも直進して尾根筋を下る。暫く下っていくと先程のパーティに追いつ
く。道を譲っていただいたので先に進む。ところが、ここで、思わぬ事態が発生。
追い越す際に家内が路肩を踏み抜いて転落しかかる。幸い、傍らの木に引っ掛か
って無傷。まあ、落ちてもそんなにヤバイところではなかったが、道を譲る方も
譲られる方も注意が必要だ。やや、イージーな山が続いて気が緩んでいたところ、
いい警告になったと思う。

 そこからすぐに先に、左へ降りる分岐がある。そのパーティの方もよく判らな
いようだったが、地図などを見て、初瀬ダムへ下る道だ・・・ということになる。
一寸、迷いがあったものの、直進する。踏み跡は尾根の西側を巻くように続いて
いる。ずっと尾根道だったような気がして、チト不安になったのだ。途中、少し
踏み跡の荒れているところもあったが、やがて、長谷寺への分岐に到着。アンテ
ナ設備などがあるところだ。ここから、左へ下り、長谷寺の境内に飛び出す。

 境内の休憩所で着替えをし、一服して帰途に着く。もちろん、門前のお菓子屋
で名物の「くさ餅」を買って帰る。

  1998年  2月   1日 (日曜日)  曇り             (メンバー)芳子

        11:00                  近鉄天理駅                                  
        11:50                  山辺の道(乙木の集落)                      
        12:30- 12:40   100.0m  龍王山登山口分岐(崇神天皇陵の南)          
        13:25- 13:30           尾根(車道)                                
        13:45- 14:00   585.7m  龍王山                                      
        14:30                  「ハイキングコース」の案内板(初瀬山入口)    
        15:00- 15:10   548.0m  初瀬山                                      
        15:50- 16:00           長谷寺(御影堂の横)                        
        16:25- 16:35           近鉄長谷寺駅                                

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