小塩山・大暑山「京都西山」

1997年 1月 5日(日曜日)

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低山徘徊日記
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  お天気は下り坂・・・ということで、気合を入れて、朝6時54分のバスで出
発。近鉄で京都へ。笠置辺りの山から丁度朝日が上がってくる。まずまずのお天
気のようだ。JR京都駅で電車を待つ間に、ホームでうどんをかき込む。JR向
日町駅で下車。阪急バスに乗り終点の南春日町で下車。

  この近くには花の寺として有名な勝持寺があって、そちらへの案内表示がある。
バスを下り、突き当たりを左へ進む。大原野神社への分岐を過ぎ、真っ直ぐポン
ポン山・金蔵寺方面を目指す。少し行って小さな橋を渡ったところで、道標に従
って右に折れ、淳和天皇陵を目指す。無事に予定の「天皇陵道」に入る (^^)v  

 道は竹林の中を緩やかに登っていく。この辺りは筍の畑のようで、藁などが奇
麗に敷かれた竹林が続く。竹林の続く間は舗装された道なのがチト味気ないが、
なかなか雰囲気のある登りだ。
  
  道なりに登っていくと、1ケ所、道が2つに別れるところがある。よく見ると
古びた案内板があって左を示している。ちなみに、後で判ったことだが、帰りは
この右手の道から下りてくることになる。

 やがて、竹林を過ぎると、舗装もなくなり、雑木林の細い山道となる。さほど
急ではないが、一本調子の登りが続く。お天気の崩れが気になるところだが、ま
だ降りそうな気配はない。心持ち急ぎ足で登る。程よい冷たさの風が快適。

 目指す尾根の空も広がって来て、8割方登って来たかと思う頃、金蔵寺から上
がってくるルートと合流する。立派な道標がある。この辺りから、一旦緩やかな
道になり、頂上が近いことがうかがえる。少し開けた谷のようなところを過ぎる
と、また、登りとなる。「もう、頂上も間近か・・・」と頑張って歩いていると、
突然前方の脇道から1人の男が出てきて私の前を歩き始める。「へぇ、こんなと
ころにもルートがあるのか・・・」と暢気なことを考えていると・・・ギョギョ
ッ、このおっちゃん、猟銃を持ってる・・・(@_@)  袋に入れてあるが、きっと
猟銃に違いない・・・こんなところで撃たれてはかなわない・・・無用に咳払い
をしたりして、こちらの"存在"を知らせる (^_-)

 やがて、舗装道路を横切り、もう一度舗装道路に出たところで、道路を左に行
く。頂上のアンテナ設備が目の前だ。ゲートのあるアンテナ設備へのスロープを
登る。すぐに頂上。山名板が一つあるだけ。展望のない味気ない頂上だ。

 暫く休憩した後、淳和天皇陵へ行ってみる。苔むした雰囲気のいいところだ。
誰もいないだろうと思っていたら、驚いたことに、若い男性が一人立っている。
地元の人だが、登って来たのは2度目だということだ。大暑山へのルートを尋ね
てみたが、知らないということだった。

 登って来た道を戻り、一段下の舗装道路に出たところを、左に曲がり緩やかに
下る。暫く行くと別のアンテナ設備などがある。恐らく、この道が花の寺から上
がって来ている林道だろうと確信を持つ。10台くらいの車が止まっていて、オ
ートバイの連中が、なにやらエンジンの調整でもやっているようだ。オートバイ
で山の中を走る連中のようで、帰りにまた出会うことになる。

 大暑山への分岐がよく判らず、一旦変な尾根へ踏込んでしまう。すぐにブッシ
ュに追い返される (^_-)   右手の斜面を下って、先程の舗装道路に戻る。戻
ったところで、左手に登る分岐がある。車も通れる広い道だ。少し登ると右手に
瀟洒な建物があるが、回りに高圧電流の表示があっていただけない。もっとも、
電気は流れてないようだが・・・ここからは、歩きやすいなだらかな踏跡となる。
シーズンがよければ、花も楽しめるのではないだろうか。さほどの起伏もなく、
小さなピークを一つ越えるとすぐに大暑山。縦走路から少し左へ引っ込んだとこ
ろが頂上だが、ほとんど展望はない。山名板の前で記念写真を1枚。展望といえ
ば、この1つ前のピークの方が見通しがよく、愛宕山から亀岡方面がよく見える。

 来た道を引き返す。先程の建物の横を下り舗装道路に出て右折。もう一度、小
塩山方向へ進む。左手の整地された丘の上にアンテナ設備がある。その少し先か
ら細い踏跡があるのに、さっき気付いていたので、登ってみることにする。入口
には小塩山を示す案内もある。一段登ったところが大原山だと思われるが、山名
表示は無い。さらに登って行くと、爆音がして、右手の林の下からオートバイが
現れ驚かされる。さっきの連中だ。さらに登っていくと、小塩山山頂近くの舗装
道に出る。

 大体の様子が確認出来たところで下山にかかる。来た道を下り、先程の舗装道
路に出る。道路を横切りその先の踏跡を下りる。急な下りだ。溝状にえぐれた道
には落葉が溜り、落葉の下の様子が判らないので、とても歩き辛い。ひょろっと
した外人さんが上がってくる。「オハヨゴザマス」と日本語で声がかかる。今に
も降りそうな雲行きになってきているのに、ずっと下の方でも登ってくる数人に
出会う。3度ほど舗装道に出るが、また細い道に入り、下りて行く。細い流れに
かかる橋を渡ると林道になる。暫く歩くと竹林の中に入り、往路に触れた分岐の
もう片方に出てくる。

 竹林の中で、バスの時間まで、しばし休憩。着替えをして12時23分のバス
で帰途につく。まだ、雨は降っていなかったが、奈良に近づくにつれて、みぞれ
模様となる。

1997年 1月 5日(日曜日)  曇り (メンバー)単独

         8:55                  南春日町バス停                              
         9:55- 10:10   642.0m  小塩山                                      
        10:50- 11:00   568.1m  大暑山                                      
        11:20                  大原山                                      
        12:15- 12:23           南春日町バス停                              

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