飛鳥から多武峰(トウノミネ)「奈良」

1996年 2月 3日(土曜日)

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低山徘徊日記
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平凡ながら石舞台
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  9時34分のバスでスタート。このところの厳しい寒さも少し緩んで、まずま
ずのハイキング日和。どこへ出かけるか・・・迷った挙句の遅いスタートだ。

  近鉄岡寺駅で下車、岡寺へ向かって歩きはじめる。岡寺は西国三十三カ所第7
番霊場で、そこまでは割と広い自動車道路がある。シーズンがよければ、ハイキ
ングやサイクリングの人でにぎわうところだ。岡寺の手前から右手に迂回し、石
舞台方面を目指す。石舞台前の駐車場もほとんど車もなく、公園の掃除している
おばちゃんが目立つ程度だ。それでも、開いているお土産屋さんもあるようだ。
信号機の近くに、みかんの無人販売があった。見てくれの悪いみかんだったが、
一袋100円だったので買ってみる。

  石舞台で少し写真を撮って、多武峰を目指す。自動車では通り抜けられない・
・・と注意書きがある。しばらくは、舗装された立派な道を緩やかに登っていく。
ダンプカーが何台も通る。多武峰への道路でも作っているのだろうか・・・要ら
ぬ道など作ってくれない方がいいのに・・・などと思いながら歩く。やがて、新
しい道路から左の細い道に入り、小さな流れに沿った古い道を歩く。途中で三脚
を立てて撮影しているハイキングの人に出会う。今日出会ったハイキングの人は
この人だけだった。

  最後の集落を過ぎたところで、丁度、道路工事が行われている。道路の下のく
ぐってまっすぐ行ったところで、ちょっと道がよく判らなくなる。しばらく考え
るが、まっすぐ山道に突入。取敢えず行ってみることにする。少し行ったところ
から道は沢筋を離れ、右手の尾根に取り付く。多武峰までは、そんなに距離は無
いはずだが、ようやく山道らしくなる。時折、急なところもあって面白くなって
くるが、すぐになだらかな山腹の道になる。沢山のお地蔵さんのあるところを過
ぎると、もう山道も終わり、舗装道路に出てくる。

  少し下って談山神社に到着。入口のところに拝観料400円とか書いてあった
のでウロウロしていると神社の人だろうか、男の人が近づいてきて「シーズン外
は拝観料は要りませんよ。どうぞ中に入ってください」と言う。お言葉に甘えて、
中に入っていく。拝殿の左手奥に御破裂(オハレツ)山への登山口がある。奇麗な階段
道が整備されていて、観光・参拝の人が気軽に登って行けるように整備されてい
る。急な階段道を上り切ると談(カタライ)山と御破裂山の鞍部へ出る。左に折れて尾
根筋を辿る。右手には、熊ガ岳・経ガ塚山・音羽山と続く山並みが見通せる。い
ずれも以前に行ったことのある山だ。山頂手前で左手から上がってくる自動車道
に出る。

  山頂直下には小さいが立派なお宮さんがある。お賽銭をあげて裏手の山頂を目
指すが、柵がしてあって上には"登ってはいけない"ようだ。でも、一寸だけ柵を
乗り越えて上がってみる。頂上には藤原鎌足の塚がある・・・ということだった
が特に目立ったものはなかった。直下のお宮がそれだったのか・・・そんなこと
より、下りてきて柵の上から飛び降りたとたん、足首をひねってしまった。まさ
に、天罰てきめん。幸い、それほど酷くはない。

  談(カタライ)山の近くまで下りてきて、お昼弁当にする。風の当たらくて少し日の
あたる場所に腰を下ろしていても、じっとしていると寒くなる。

  ガイドブックによると、談山神社から桜井へのバスは冬季は運休・・・と書い
てあったので、2時間程歩く覚悟をして、少し早めに帰途につくことにする。と
ころが談山神社へ下りてくるとチラッと奈良交通のバスが走っているのが見える。
「あれっ、バスがあるのかなぁ」バス停まで行ってみると、バスが止まっている。
1時間に1本程度のバスの便があるようだ。思わぬ幸運に迷わずバスに乗る。

1996年 2月 3日(土曜日) 晴    (メンバー)芳子

        10:35           80.0m  岡寺                      
       12:15-12:45    607.7m  御破裂山                                   
       14:00-14:10    380.0m  談山神社バス停                              

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