七種山オフ「播州」

1994年 11月 23日(水曜日)

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低山徘徊日記
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七種山山頂にて(1994年11月)

(C)1995 Akiyuki Kuroe   All rights reserved.


 そもそもの今回の山行は、9月の末に、すずのこさんが車の窓から見掛けたピ
ラミダルなピークの話しからはじまりました。今回訪れた山の何れかが、そのピ
ークなのかどうか・・・定かではありません (^_-)

 そして、ようやく11月23日に山行が実現できることになったのです。心配
していたお天気にも恵まれ、快適な山行を楽しむ事ができました。直前にファィヤーマン
さんが風邪でDOWNという予期せぬことになり残念でしたが、山行は事故もな
く、楽しい語らいの内に下山、わかたさんのお墓参りも出来ました。
全員無事に帰宅出来たことは、なによりでした。

6時30分、奈良を車で出発。7時40分頃、JR新大阪で杖さんと合流。9時
20分頃、予定通り、七種池の近くの青少年野外活動センターに到着。既に「ア
ッシ号」は到着。間もなく「たにけい号」も到着。「CATHY号」は10分遅れで
到着。

 ここから七種滝の少し手前の山門辺りまでは林道歩き。これだけ大人数の時は、
ペチャペチャ話しながら歩ける林道もいいものだ。お天気は・・・というと、朝
は、まだ多かった雲も殆どなくなり、青空が広がっている。

 歩いていると、ひんやりした風が心地好い。子供達は野いちご等を摘みながら
歩いている。やがて、古い山門に差し掛かり、林道も、ここで終わり。駐車場・
トイレもある。七種滝周辺の散策コース・七種山への登山ルートの大きな案内地
図もある。

 沢沿いの遊歩道となり、2つ程小さな滝を巻きながら登っていくと、突当たり
に大きな七種滝が現れる。残念ながら殆ど水は涸れている。滝の前で写真を撮っ
たりしての小休止。そこから少し上ったところに小さなお堂がある。水量の豊富
な時の七種滝の写真が掲示してあったが、これと今とは大違い。すごい水量の立
派な滝だ。今年は特に水が少ないのだろう。

 お堂の裏手に七種山への取付きがある。ここからは、木の根の階段や足場を切
った露岩の急な登りだ。YOUくん・KAORINちゃんが元気良く先陣をきる。時折立
ち止まっては、ハラヘッタ」とボヤきながらも、元気のいいこと・・・乾燥した
砂まじりの土は、ズ
ックでは滑るみたいで、時には、膝や手を駆使して這うように登る。氷ノ山に数
回登ったことが、いい経験と自信になっているようだ。一旦、途中の小鞍部にで
て、ホッと一息つく間もなく、最後の登りにかかる。YOUくん・KAORINちゃんに先
導されるようにして、ようやく七種山山頂に到着。距離は短いものの、歩き応え
のあるいいコースだ。

「さあ、おじちゃん達はお昼にしよう・・・YOUくん達は、お母さんが来てからネ
〜」というと、シュンとしていた・・・(^_-) 

 登り終わってしまうと、YOUくん・KAORINちゃんは少し寒そうでしたナ・・・
そうこうしている内に、全員到着。風を避けて一段下りた場所に陣取ってお昼に
する。

 近くにある「わかれ岩」を見に行く。幅20センチ程のクラックで大岩は2つ
に割れている。おそるおそる覗き込むと、底までは2〜30メートル、スッパリ
垂直に割れている。先の方の岩に渡ると、その岩が崩れてしまわないかと、一寸、
恐くなるほど不安定な感じだ。でも、多分大丈夫。今まで崩れていないのだから
・・・(^_-)
 「わかれ岩」の上からは東方向が開けている。遥かに、六甲の山並が望める。
平熊さんが「5人までっ!!」とか言って、脅かしていたらしい・・・

 昼食後は、もうお馴染みとなった「すずのこ移動喫茶店」のコーヒーを振舞っ
て頂く。冷えかけた身体が、ポッと暖かくなる。お土産の名物饅頭ともフィット
・・・(^^)v

 これからの行程が長いということもあって、CATHY一家は、予定通り、ここか
ら下山す
ることになる。
CATHY一家との出会いはアッという間の出来事のようだった。もう、ここでお別
れなのに、下で又会えるような錯覚に見舞われる。「さようなら〜」「気を付け
てね〜」声を掛け合って夫々の道を下りていく。

 私達一巡組は道標に従って、北の尾根の急坂を下りる。CATHY一家と別れて、
急に寂しくなった気を紛らすように、一気に下る。一段、下りたところの道標か
ら東の尾根道の急下降に転じる。「こんなに下っていいのか・・・」心配になる
ほど下りる。やがて、尾根に沿って右手に廻り込み「七種槍」へは北側からアプ
ローチとなる。前方にそれらしい山影を認めてからもどんどん下りが続く。最低
鞍部から最後の登りにかかり、最後には木の根を掴む急登。ようやく、二番目の
ピーク、「七種槍」へ到着。

こちらは七種山より低いが、割と展望は良く、西北には先程登ってきた七種山、
北東にはどっしりした笠形山の山塊、南東の六甲山、そして南西方向には瀬戸
海と近くの小さな家島・遥か遠くには小豆島が大きく望める。

 暫く休憩後、南の尾根を393メートル峰を目指して出発。途中までは順調に
行ったが途中の鞍部から西の枝尾根に迷い込み、急斜面を駆け下りることになる。
幸い、目印のテープが続いていて、林道まで案内してくれる。
家内を先頭に7名がダンゴ状態で連なり下りていく。眼下に林道が見えてくる。
登りより下りのきつい山だ。

 林道に出たところで、小休止。沢沿いの林道を、ぶらぶらとスタート地点の駐
車地へ戻る。沢は殆ど涸れている。

 スタート地点に戻ってみると、既にCATHYさんの車はなく、PLUTOさんのBMW
のボンネット上に「14時30分無事下山・・・」の落書きメッセージがあった。
「CATHYさんらしいなあ・・・」みんなで、その文字を眺める・・・。

ルートを間違えてしまったが、怪我の功名というか、予定のコースをショートカ
ットした結果となったので、予定より、少し早めに、わかたさんのお墓参りに出
発できる。
PLUTOさん先導で、加古川へ向かう。

 1994年 11月 23日(水曜日) 晴 
        (メンバー) ピストンコース:CATHYさん・MIDORIN-Pさん・KAORINちゃん・YOUくん・GENくん
                一巡コース :すずのさんこ・たにけいさん・杖さん・平熊さん・PLUTOさん・芳子

        09:45          160.0m  青少年野外活動センター                              
        10:35- 10:45   450.0m  七種滝                                          
        11:30- 12:30   680.0m  七種山                                          
        13:40- 14:05   577.3m  七種槍                                          
        14:40- 14:50           林道出合                                        
        15:10          160.0m  青少年野外活動センター                              

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