明神平周回ハイク「台高」

1997年 5月 10日(土曜日)

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低山徘徊日記
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以前から一度トライしてみたかった「明神平周回ハイク」に出掛けました。幸い、 お天気も上々で、風が少し冷たくて気持ちのいい日だったので、心おきなく山 を楽しむことができました。

6時10分、車で出発。大又へは久し振りだが通いなれた道だ。

又迫谷出合いの橋の近くに車をデポ。谷沿いの踏み跡を和佐羅滝へ向かう。早 速マムシグサやホウチャクソウが目に入る。でも、谷間の朝は薄暗く、一寸写真 は撮りにくい。以前来たときよりも、幾分ルートが整理されているようで、滝の 近くはブッシュになっていたこともあったが、踏み跡がはっきりしている。滝の 少し手前にはロープを伝って登るルートも出来ているようだったが、一応、いつ もの左岸の巻き道に入る。途中で休憩を兼ねて滝見物。先日の雨のせいか水量は 多く、滝の飛沫がかすかに飛んでくる。 少し、足場の悪い巻き道を登る。来る度にルートが変わっているのは、崩落が 多いのだろう。今日唯一のスリリングなポイントだ。

滝の上の広い仕事道に出る。今日のコースは長いので、あんまりグズグス写真 を撮ってもおれない。二俣までは、長く緩やかな上りだ。殆ど平坦なところもあ る。左右の斜面には勢いよく育ったシダやバイケイソウの葉が目立つ。小さなス ミレの花やよく分からぬ黄色い花・・・茶色い色のマムシグサ似もあるが、これ は種類が別なのだろうか? 花びらがヘナヘナになっていたので、ちょっと絵に はなりにくいかな・・・ なんてことを考えていると遅くなってしまう。急がな くては・・・(^^;

二俣から右にルートをとり、一旦左岸に渡り、また右岸に戻る。緩やかに少し 登ったところ、植林小屋の手前に「水場」がある・・・といっても、この辺り、沢 には水は豊富なのだが、樋がかけてあって飲めるようになっているのだ。以前、 下りでここを通った時に・・・夏場だったと思うが、ここの水で喉を潤した思い 出がある。芳子もそれを覚えていて、ここの水を飲みに立ち寄る。

ここから、杉の植林の間の本格的な登り。尾根筋に出るまでの少しの間だが、 きついアルバイトだ。息を切らせて歩き、一息ついたところが三度小屋辻。こ こから伊勢辻山へは、明るい尾根歩きとなる。

伊勢辻山ではいつものことながら、大又川を挟んで向かいの薊岳、これから向 かう国見山・明神平方面の展望が素晴らしい。軽い行動食で昼食を済ませて、国 見へ下りかける・・・と上ってくる4〜5名のパーティとすれ違う。今日初めて 登山者に出会う。明神平にテントでも張っていたのだろう。大きなザックの若者 だ。その先頭の人とすれ違った時に事件は起きた。2m近くあろうかと思われる 巨大スネークが足元をすり抜ける。ギョギョッ・・・メンバーに外人さんがいた ようで・・・先頭の人は後ろの人に声をかける 「オオ、スネーク!!」

赤ゾレ山にさしかかる・・・以前に来たときは強いササのブッシュだったのだ が、ササは枯れてしまったのか、シカに食べられてしまったのか・・・裸の山に なっている。ここだけでなく、明神平一帯がそのようだ。頂上に登ってみるが、 下りるときに少し迷ってウロウロする。以前と同じように巻道がメインルートの ようだ。

馬駈ケ辻を過ぎると、いよいよ国見山への登りにかかる。踏み跡は広くなり穏 やかな登りだ。バイケイソウの緑の葉に元気つけられる。ゆっくりゆっくり足を 運ぶ。頂上では10数人が休憩中。後の行程を考えると、13時までに明神平に 着きたかったので、少し休憩しただけで、次の水無山へ向かう。国見山から下る ときに見る水無山は、えらい急勾配のような気がする。こちらの方が国見山より 高いのだ。・・・が、行ってみるとそれほどでもない。水無山からは急坂を下っ て明神平へ。なんとか13時前に到着。

明神平にはテントが一張、昼寝をしている人が数人、あずまやで休憩中の人4 〜5人。私たちも、あずまやに立ち寄りオレンジを食べる。ちょっと水が足りな いような気がして、天理大山小屋の裏から東へ100mほど下ったところにある 水場へ行って補充。そんなに高度差はないので時間はかからない。

薊岳へ向けて出発。低いササハラを前山まで上れば後は緩やかな下り・・・途 中、明神平のあずまやで言葉を交わした男性2人パーティが休憩中。ところどこ ろにバイケイソウの群落のある急坂をなんとか登りきって頂上に到着。

狭い頂上だが展望は抜群。北側には伊勢辻山・赤ゾレ山・国見山が・・・伊勢 辻山と赤ゾレ山の間に見えるのは高見山か・・・南側には大普賢岳などの大峰・ 大台の山々が望める。シャクナゲは一部開いているものもあるが、ほとんど蕾。 ちょっと残念だが、蕾も美しい。ドウダンツツジも咲いている。写真を撮ってい ると、先ほどの男性2人が到着。しばらくおしゃべりする。林道終点に車を置い ているので明神平の方へ引き返すという2人と別れて下山にかかる。

雌岳のピークを越えてしばらくしばらくは、岩稜の痩せ尾根といったところが 続く。途中、重装備の3人組が上ってくる。今日出会った最後の登山者だ。大鏡 池の手前で道標にしたがって右折。池・・・といっても水は無いようだったが・ ・・そのほとりで最後の休憩。

後は、杉の植林の中をひたすら下る。結構長い。パッと正面が明るくなって舗 装された林道に飛び出す。右に少し下って、途中から右手の白いコンクリートの 階段道を下りていくと笹野神社前のバス道に出る。バス道を5分ほど歩いて、ス タートの車デポ地に戻る。橋の下の流れに下りて身体の汗をぬぐう。

1997年 5月 10日(土曜日)快晴        (メンバー)芳子

         8:00-  8:10   420.0m  大又(又迫谷出合い)              
         8:45-  9:00   590.0m  和佐羅滝                      
         9:20                  和佐羅滝上の道                  
        10:10- 10:15   930.0m  二俣                          
        10:25                  水場                          
        10:50- 10:55  1220.0m  三度小屋辻                    
       11:10- 11:25  1290.0m  伊勢辻山                                    
       11:40- 11:45           赤ゾレ山                                    
       12:25- 12:30  1418.7m  国見山                                      
       12:45- 12:50  1441.3m  水無山                                      
       13:00- 13:20  1323.0m  明神平                                      
        13:30         1414.0m  前山                          
       14:15- 14:40  1406.0m  薊岳                                        
       15:20- 15:40           大鏡池                                      
        16:35          420.0m  笹野神社                       
        16:40- 16:50   420.0m  大又(又迫谷出合い)              

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