例に依って、6時18分のバスで出掛ける。「日曜日に行ってはいけない」と
肝に命じていたコースなのに、うっかり、出掛けてしまった。出町柳からのバス
が混むんだ。平から林道を歩く。平で下りて、こっちへ来たのは3人程。
寺谷出合に来るとテントが一張。誰もいない。バスで一緒だった人の一人はコ
コから登るようだ。その人が言うには「皆子谷の入口の橋は流れてるヨ」という
ことだったが、もう一人はそっちへ向かう。「ズボン脱いで渡りゃいいか」と少
し遅れて後を追う。でも、皆子谷入口の橋はあった。林道の終点から川添いに少
し行くと、反対から来ている林道の終点に出る。右折して皆子沢添いの道を行く。
幾度となく、小さな流れを渡ったり、時には、沢の中を歩いている内に、ふと行
先を見ると、空が大きく開けて来て、頂上が近い事を伺わせる。右手の斜面に取
付き、クマ笹の中を急登すると、尾根筋に出る。右手から登って来る寺谷からの
道(巻道)と合流。笹に埋もれた道を、左に少し行くと頂上。
ガイドブックに書いてある程の展望はないが、木立の隙間から、蓬莱や武奈が
見える。休憩して昼食にしていると、同じ皆子谷から登ると行った人が到着。そ
うこうしている内に、寺谷からの人や、足尾谷からの人達がゾクゾク到着。足尾
谷の方の道は一ヶ所膝上位の徒渉を必要とするところがあったそうだ。その内、
皆子谷からの兄ちゃんが、まず、寺谷へ下山する。皆子谷の方から20人程の団
体が来る、という情報もあり、あっしも、少し遅れて、後を追う。でも兄ちゃん
は巻道を下りたようで、あっしは、又、彼を追越してしまう事になるのだ。
寺谷への下りは、初め笹薮の中の急斜面の道をズドーンと下り、沢の源頭近く
から沢の中に、はまるようにして下りる。でも、大した悪場も無く、寺谷出合へ
到着。途中、大雨でも降ったらヤバイ所に小屋があったナア。あれはナンだろう。
寺谷出合では、安曇川の流れに足をつけ、身体を拭く。最高に気持ちいい。帰り
のバスの時間が遅いのは判っていたので、のんびり時間をつぶす。でも、暫くし
て、平まで行ったら店でもあるだろうと出発する。
しかし、平には何もなかった。権現の方から下りて来た男の人と話をしていた
ので、バス待ちの2時間、そんなに退屈はしなかった。が、長かった。おまけに
15時55分の堅田行きのバスは、30分も遅れて来た。そして、超満員。そし
て堅田近くでは大渋滞。それでも、なんとか、17時半頃のJRに乗る。
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