樫ケ峰・大平山「六甲」

1996年 12月 22日(日曜日)

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低山徘徊日記
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 寝過ごさないように、少し早めに床についたせいか、爽やかな朝を迎える。6
時半起床。通勤の時と同じ7時半過ぎのバスに乗る。心配していたお天気も、明
けてみれば日本晴れの様相・・・お天気の崩れは夕方にずれ込んだようだ。寒さ
も厳しくはない。用意していた厳寒対応の服装は取りやめて出発。

 近鉄・JR・阪急と乗り継いで逆瀬川で下車。途中の西宮北口からは競馬場へ
向かう人で電車は吃驚するほどの混雑。

 駅前のバス停へ着くと既にPLUTOさん・かねちゃん・芳村さんも到着されてい
る。雑談しながらバスを待つ。キャンプでもするのだろうか、大きなザックを持
った子供達のグループもいて、同じバスに乗り込む。15分程で登山口の譲葉台
に到着。ここで下りたのは私達だけ。登山口まで移動してザックを下ろし、身仕
度を整える。

 関電の鉄塔巡視路の階段道を登る。黒いプラスチックでステップが作られた急
な登りだ。いきなりの急登で交わす言葉も少なくなる。15分程で鉄塔に到着。
だが、さらに急な登りが続く。

 しかし、頑張ったおかげで、意外に早く樫ケ峰に到着。少し手前には格好のビ
ューポイントもあり、甲山やその横の貯水池が広がる。大阪湾は霞んであまりは
っきり認められない。樫ケ峰の山頂は木立の影になって薄暗い。一応、記念写真
を撮るがフラッシュなしで写っているがどうか・・・



 ここからは、やや痩せた尾根を、社家郷山、小笠峰と歩いて一旦小笠峠へ下り
る。途中では、これから登る太平山その右手には大谷乗越の展望が広がる。大平
山の下部には茶色く剥き出しの崖を望むことができる。「あの崖に入り込まない
ように行かなあきまへんな・・・」てな話しをしたり、この辺りに詳しいPLUTOさ
んや芳村さんの説明を聞きながら歩く。PLUTOさんが「ここから、急下降がある・
・・」と言い始めたのが社家郷山を過ぎた辺りだったろうか・・・でもなかなか、
急下降はやってこず、むしろ小笠峰への緩い登りがあったりする・・・でも、最
後には念願の急坂を下って小笠峠へ下り立つ (^_-)

 右手へ行くと大谷乗越へ行くという立派な舗装道路を横切り、左へ少し行った
ところが、「棚越」の取り付きのようだ。以前、PLUTOさんがルートを誤り、予
定外のコースに出た・・・という因縁のルートだけに、一同、緊張して歩き始め
る。「遠い昔に一度行ったことがあるような気がする」という芳村さんが先頭に
立つ。思ったより明確な踏跡が続いていて、目印のテープもあり、「テープを忠
実に辿りさえすれば、こりゃ、楽勝だな・・・」という思いが強くなる。

 途中、先頭を交代しながらも、踏跡を見失うこともなく谷を詰めていく。やが
て、右岸の少し高いところを歩くようになる。急なところにはロープが張ってあ
り、流石に六甲、こんなヤブでも、入る人が多いとみえる。滝というのでもない
が、崖で沢が一旦詰まるところで右岸急斜面を巻く。少し登るとザレた崖の下に
出る。明確なルートを失うが、各自適当によじ登る。ザレ場の右手に回ってみる
と古いロープが張ってあるのに気付く。一応こちらに、ルートがあったようだ。

 ザレ場を登りきるとまた、意外に広く平たい谷にでる。殆ど、水はない。その
谷を詰めていく。最後にはゴロゴロとした石の上を歩いて行く。テープも少なく
なって「ルートを間違ったか・・・」と、一寸心配になった頃、右手の立木に目
立つ程に貼ってある赤いテープが目に入る。

 ここから、左岸の斜面に取付くようだ。ジグザグのはっきりした踏跡を辿る。
稜線手前で右手から登ってくる踏跡と合流。左に折れてちょっと行き、ササの間
を抜けると、六甲縦走路に飛び出す。

 右手の木立の奥に太平山の頂上のアンテナ塔が見えている。すぐ近くだ。縦走
路を右に折れ、アンテナ設備への取付道路を越して、少し登ると頂上に到着。山
頂から数歩戻った小広場に風を避けて陣取る。早速、昼食。割合暖かくて1時間
程ものんびり過ごす。時おり縦走者が頂上を踏みにやってはくるものの、ここは
通過地点らしく、留まって休憩する人はいない。芳村さんからコーヒーやブラン
デーをふるまわれたりして歓談する。


 
 ゆっくり休んだ後、山頂で記念写真を撮り、出発。そのまま、踏み跡を北に辿
るが「おかしい・・・東へ行かないといけないのに・・・」PLUTOさんのチェック
が入り、頂上へ引き返す。芳村さんとPLUTOさんが、ナンヤカヤと相談していたが、
一旦北へ行って東へ行くのではなかろうか・・・ということになって、再度、北
への踏跡を辿る。薄暗い杉木立の道は縦走路らしくない・・・おまけに、踏跡は
東へ曲がらず西に折れている・・・こりゃ、ちがうな・・・・ということになっ
て、山腹の植林の中を東へトラバース。しばらく行くと、立派な縦走路へ出る。
頂上から一旦引き返すのが正解だったようだ。

 縦走路を緩やかに下る。南側には先程通った樫ケ峰から連なる尾根が望める。
その先には大阪湾から生駒山にかけての展望が広がる。朝方より見通しがよくな
ってきているようだ。適当におしゃべりしながら、その歩きを楽しむ。「急な下
りがあったはずだが・・・」PLUTOさんは昔の記憶を呼び起こそうと懸命だが、な
かなかそんな下りはない。ようやく大谷乗越への下りで急な坂があるにはあった
が・・・思っていたのより、ぐっと短い下りだったようで、一寸、ガッカリした
みたい (^_-)



 乗越を過ぎてからは、緩やかな上り下りの歩きやすい道が続く。途中、岩倉山
へ立寄る。ここは、PLUTOさんも初めてのところのようだ。六甲の縦走をするよ
うな時には無視するようなところなんだろう。

 暫くは、ほぼ平坦な道が続くが、最後に少し下って塩尾(エンペイ)寺に下りてく
る。ここからは舗装道路になる。途中、一寸休憩して、着替えをしたり展望を楽
しんだりしながら、阪急宝塚駅へ向かう。

 学生時代以来、30年ぶりに六甲の山域に入りました。初めてのコースに初め
ての山でしたが、PLUTOさんや芳村さんの案内で楽しく歩くことが出来ました。
「棚越」はとても気に入りました。かねちゃんも、大いに興味を抱いたようで、
これからは、こちらもテリトリに加わるような雰囲気でしたね (^_-)

 みなさん、有り難うございました。


1996年 12月 22日(日曜日) 快晴 (メンバー)芳村さん、PLUTOさん、かねちゃん

             9:10-  9:42           逆瀬川駅                                
            10:00          230.0m  譲葉台                                  
            10:30- 10:35   457.0m  樫ケ峰                    
        10:50          489.0m  社家郷山                                
            11:05- 11:10   490.3m  小笠峰                    
            12:00- 13:05   681.8m  大平山                    
        13:35                  大谷乗越                                
            14:20- 14:25   488.9m  岩倉山                    
        14:35                  塩尾(エンペイ)寺                           
            15:30- 15:38           宝塚駅                     

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