甘南備山に、今日は新しいルートで登ってみようと出かけたのだが、適当な取
り付き地点がわからず、仕方なく以前から気になっていた「くろんど池」周辺
を歩いてみることにする。
日曜日などでは車を止めるところもない「くろんど池」付近だが、平日であれ
ば空いていると思い、この機会に行ってみる。ところが、結構沢山の人出で驚く。
なんとか路肩に駐車スペースはあったので車を止める。有料駐車場は避けたの
だが、料金徴収をしていたかどうか不明。とりあえず歩き始める。池を左回りに
回ることにする。ポイントポイントで釣り人が竿を出している。あまり近くを通
っても邪魔になるといけないと気を遣い、途中で付近の案内板を見て散策路に入
る。
散策路は池の周りの低い尾根を巡るようにつけられているようだ。もちろん高
い山に登るわけではなく、木の階段道をトントンと登ると、すぐに尾根付近に到
達。といっても、尾根道が一本通っている訳ではなく、山腹を巻いたり、また池
のレベルまで下りたりしながら西に向かって進んで行く。沢山の白い花が咲いて
いる。なんの花だろうか？ 黄色いツツジがちょっとだけ咲いている。ヒカゲツ
ツジか・・・ 散策路というだけあって木の階段などが整備されているが、歩
く人は少ないようで、寂れた感じがする。
池の西の端の北側は湿地帯となっていて、なにか珍しい花がありそうな気がし
たが、近づいてみると汚染がひどく、この付近の池では仕方の無いことだろうが
ちょっとがっかりする。小さな橋を渡って広い林道風の道に出る。池を周回する
ということでは左に行くのだろうが、右手はどこに続いているのか・・・交野山
まで続いているのか・・・ちょっと探検してみる。
鬱蒼とした谷間のような感じで陰湿な道だ。青いビニールをかけた小屋などが
あって不気味。その道を進んで行くとやがて舗装道路に出る。住宅地の奥に出た
ようだ。そういえば初めて交野山に来たときに、運転中、道を間違えて新興住宅
地にはいってしまったことがあったが、ここは、その奥のようであった。
ここで、先ほどの分岐まで引き返し、さらに南に直進。ほどなく池の近くの明
るい道に出る。右は「私市駅」方面と道標がある。左へ少し行くと、くろんど池
の西の端。堤を歩いて池の南側へ渡る。この付近も、釣り人が沢山だ。
池の南側にも散策路が作られていて、尾根筋まで階段道を登って行く。尾根に出
るとなんと展望台がある。「５人以上は登らないように」という注意書きがある。
鉄骨とコンクリー作りの展望台だが、危ないのだろうか・・・さほど展望がいい
わけではないが、眼下のくろんど池と北西には交野山が見える。実際は交野山の
手前の旗振山かな・・・人もいないし静かだったので、ここで弁当を広げる。
後は尾根沿いに東に向かう。いったん、池のレベルと同じところまで下りる。
アヤメが栽培されている。また階段道を登る。ひとつひとつの登りは短いのだが、
結構アップダウンがあって、日曜日の交野山より、よく登った感じがする。ほど
なく、くろんど池の東端の自動車道路に出る。とめた車まではわずかだ。
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