三峰山に行って雪遊びをしよう！・・と勇んで出掛けたが、近鉄榛原駅まで来
てみると昨日の大雪の為「霧氷バス」は運行中止になっていた。仕方が無いので、
菟田野町まで行って、その辺の裏山に登ることにした。
先日、日張山の帰りに歩いた道を、逆に、東進する。昨日の雪が一旦解けて、
又凍っている。ボリボリと音を立てながら、舗装道路を歩く。下芳野の小学校を
過ぎて、少し行った所のカーブで左折、１軒目の民家の先を、又左折。林道鈴谷
線に入る。雪が積もっているので、よく判らないが、思ったより歩き易い、いい
道だ。誰も踏んでいない雪を、キュッキュッと踏みしめて歩く。こりゃ道ははっ
きりしてるし、楽勝だな・・・・と油断したのが失敗で、何時の間にか、本道を
外れてしまい、予定の峠の手前で、左の沢に入ってしまった。道は細くなり、急
斜面をシグザグに登るようになり、最後には、踏み跡も見失う。やむなく、急斜
面の杉の苗木の間を直登。殆ど腕力でよじ登る。ほどなく、尾根筋に出る。かす
かな踏み跡が通っているので、左に折れて、見山を目指す。
すぐに山頂。山名板１枚。正確に言うと山名は書いてない。「登頂記念」とあ
る。
迂闊なことだが、初め林道を歩いていて、急にヤブとユキ漕ぎをすることにな
ったのでスパッツだけで、登ってきてしまった。ズボンもシャツも、雪が張り付
いてしまい、髪の毛はコチコチに凍ってしまった。一寸遅いけど、ここでレイン
ウエアを付け、帽子もかぶる。
休憩後、西の尾根を下り、嶽山を目指す。踏み跡は、はっきりしていて、２０
センチ位の雪を蹴散らして駆け下りる。小ピークを、越したり巻いたりしながら
歩いて行くと、左手に巻き道があるところで、この先が嶽山のような気がしたの
で、まっすぐピークを目指して登る。結構、急な登りだ。この辺りも松茸山のよ
うで、立入禁止の紐が張ってあるが、それに沿って行くと、左手に見張り小屋み
たいなのがあって、その少し先が頂上だ。
石のお地蔵さん(？)がある。休憩して、おにぎり１個食べる。多分、ここが嶽
山だ。嶽山から西の尾根を下って行くと、南西方面が開けて、吉野方面の山が見
える。今回の山行で唯一の展望だ。やがて、右下に嶽権現の鳥居が見えてくる。
嶽権現の近くを林道が通っている。
嶽権現は新しく建直されたみたいで、小さいが真新しい社だ。社近くで地元の
人達２０名位が焚火をしてガヤガヤ。権現さんの関係で掃除かなにかだろうか・
・・権現さんに参拝後、入谷山へのルートを尋ねてみたが、よく判らないみたい
・・・地元では、山の呼び名が違うようだ。
適当に目星をつけて、林道を離れて登って行く。それらしいピークに出たので、
これを入谷山ということにしておこう。(^_-) 展望皆無。
入谷山からは、東の尾根に踏み跡があったので、暫く辿ってみるが、途中で消
えてしまう。仕方なく、斜面を北へ北へと下りる。雪があるので、下りのヤブ漕
ぎはラクチン。途中、イバラかなんかのトゲに悩まされたが、今日は、手袋まで
した完全武装なので、強引に行ける。意外に早く林道に飛び出す。一寸物足りな
い。
林道を右に下っていくと、小屋があったので休憩。濡れた下着を換える。この
辺りから雪が降ってくる。それほど酷くはないが、間断なく降ってくる。
内牧まで出て、バス停で次のバスは・・・と調べると１５時５分。未だ、１時
間以上もある。高井まで歩くことにする。高井の少し手前で「千本杉」への道標
があったので、バスの時間まで余裕があったし、一寸寄ってみる。そこから高井
へは「伊勢本街道」を歩き、途中のベンチで山を見ながら休憩。こんな雪の降る
中、他人が見たら、おかしく思うだろうな・・・と思いながら、煙草を一服。
今日の山行、計画とは違ったが、まあいいか・・・
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