古ケ丸山・白倉山「台高」

1993年 5月 5日〜6日

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低山徘徊日記
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 5月5日(水曜日)晴

 21時、山太さん・山猫さんと近鉄西大寺駅で待ち合わせ。山太さんは、仕事
 が終ってからの長い待ち時間をMOGUさんと飲んでいて、その続きで、MOGUさん、
 差し入れを持って見送りに来て下さる。メンバー3人が揃った所で、車で出発。

 R24を南下、八木からR165、更に、桜井からR166を東進、高見トン
 ネルを抜け、迷岳への登山口である奥香肌温泉峡へ入る道を通り過ぎて、間も
 なく、紀伊長島町方面の案内板に従って、右手のR142へ入る。湯谷峠のト
 ンネルを越え、山道を下ると、ようやく、宮川添いの道に出る。勢いあまって、
 暫く、松阪方面へ走ってしまったが、途中で気がついてUターン、目的地の
 「犂(からすき)谷出合い」へ到着。約3時間のドライブ。遠すぎる・・・。

 ガイドブックにあったように、ゲート(車止め)があって、林道には入れない
 が、すぐ近くに、テントを張れる場所があり、早速、幕営。テントの近くには
 外灯もあり、満月でもあったので、明かりも要らず、作業は順調。テントの中
 で、暫し、飲み食いの後、明日は、早くに出発という事で、就寝。


 5月6日(木曜日)曇り 夕方から雨

 5時頃、車の音とゲートを開ける音で目が覚める。テントの横をトラックやラ
 イトバンが通って行く。目が覚めたついでに、もう、起きることにして、テン
 トの撤収・荷物の整理。不要な物を車に積み込んだ所で、イヨイヨ出発。天気
 もマアマア。朝食は暫く歩いてから、ということにする。

 6時10分、出発。舗装された林道を進む。少し行った左手に水が引かれてい
 て、これだったら、水の心配せずにキャンプ出来るナア・・と思いながら歩く。
 5分程行くと、道の両側に作業用の宿舎や倉庫風の建物がある。更に15分程
 で、林道は直進する道と左へ登って行く道に別れる。直進する。暫く行くと、
 5〜6人の作業中の人に出会う。

 話に依ると、この林道は、途中崩落しているので、迂回する必要があるとのこ
 と。途中までは、その方達の何人かと行く方向が一緒の様で、その後をついて
 行くことになる。左の斜面を急登すると工事中の林道に出る。先程の林道分岐
 を左へ登ると、この場所へ来るようだ。林道を少し行って、又、右へ下り先程
 の林道へ戻る。疲れる。

 犂谷へ右岸から入る枝沢を渡り、少し行くと、林道は終わり。いよいよ山道だ。
 ここから、少し登った所で、道は二つに別れている。山仕事の方達は直進、我
 々は教えられた通り左の登り道を進む。切り出した材木がゴロゴロしている、
 歩き難い場所を登って行くと、右手に回り込む道に出会う。後から登って来た
 山仕事の人が、手で合図をしてくれたので、その道に確信を持って進む。もし、
 山仕事の人達が居なかったら、きっと取付きで間違うか、もっと時間がかかっ
 ていたと思う。

 急な登りを暫く行くと、南から合流する枝沢。枝沢の右岸の道を少し登った所
 で、対岸へ渡る道を探してウロウロするが、取り敢えず、水のある所で休憩す
 ることになる。

 7時20分、25分休憩、おにぎり朝食。休憩した所から更に少し登り左岸へ
 渡る。道もはっきりしている。所々に腐りかけた木橋のある、滑り易い道だ。
 実際、何度も滑る。やがて、犂谷の源頭近くの、最後の水場でもある、植林小
 屋の前に出て来る。

 8時25分、植林小屋。20分休憩。小屋の前のガレを少し登り、右手の斜面
 への急登へと道は続いている。枝尾根を登って行くと、古ケ丸山から東へ伸び
 る主稜線へと出て来る。稜線との出合いには道標があり、右が「古ケ丸山・白
 倉山」とある。道標通り、ここを右折して、最後の登り。

 9時45分、古ケ丸山(1211)頂上、50分休憩。雲が掛って、見晴らし
 がもう一つだったが、少しづつ、晴れて来て、池木屋や大台辺りの山々が素晴
 らしい。地図を広げて山々を確認。これから向かう白倉山のアタリを付ける。
 ここからは、稜線を4〜5つのピークを越すと、最後に、一寸した岩場を2ケ
 所よじ登る。2つ目の岩場は鎖場ならぬワイヤー場となっていて、5メートル
 ほどの太いワイヤーがぶら下がっている。途中には手強そうなヤブもあったが、
 シーズン的に、未だ、繁茂していなかったので、助かった。

 11時40分、白倉山(1236)頂上。各自、ラーメンやカップヌードルの
 昼食。展望を遮る木立が無く、間直には、古ケ丸山、そして池木屋・迷岳・大
 台など、360度の展望が素晴らしい。食事の後、山太さんの沸かしてくれた
 コーヒーを飲んで、チョット昼寝。風もなく天気もマズマズ。だが、休んでい
 る間に、雨雲が・・・。

 13時、下山開始。頂上近くでタラの芽を見つけた山太さん、早速用意のロー
 プを持ち出して、収穫。帰り道は色々な所に、目が届く。

 14時10分、古ケ丸山。20分休憩。雲行きも怪しいし、登って来た道を下
 りることになる。下りる途中、植林小屋の水場で飲んだ沢の水・・・実に美味。
 でも、この辺りから、空模様が、イヨイヨ怪しくなってくる。伐採した杉がゴ
 ロゴロしてる所では、イヨイヨ、本格的に降ってきた。しかし、すぐに林道。
 途中の迂回路を、工事中の林道まで登った後は、一寸遠回り乍ら、林道を、傘
 をさしてブラブラ下山する。

 16時40分、林道入り口。

 帰りは、奥香肌温泉峡の温泉に立ち寄り、ゴクラク・ゴクラク・・・。この2
 〜3日、風邪気味でシンドかったことは、ウソのように・・・風邪は、汗と一
 緒に何処かへフッ飛んでしまった。やっぱり、来てヨカッタ・・・
 近鉄八木駅で、山太さん・白馬山猫さんと別れて、21時、帰宅。

1993年 5月 5日〜6日    (メンバー)山太さん・白馬山猫さん


『低山徘徊派! (^^)v』及び『ML低徘』へのご意見、ご感想はあきゆき(akiyuki@teihai.com)までお願いします。(黒江彰之)
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