鷲峰山・釈迦岳「京都」

1998年 4月 12日(日曜日)

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低山徘徊日記
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 鷲峰山(ジュウブセン)は京都南部にある修験道の山で、我が家から割と近くにある
  のですが、5年程前に1度行ったっきりで、それも春先とはいえ、チラチラ雪
  の舞う酷い日でした。今回は、初夏の陽気の中をワラビを探しに出かけてきま
  した。
 
 9時40分、自宅を車でスタート。道すがら「この車汚いわねぇ」ブツブツと
家内が言うもので「そんなら、帰ってから洗おうかい」などとしょうもない話し
をしながら、R163からR24に入り、再びR163へ入る。何しろ、車を洗
うなんてことは、滅多にないことなので、こりゃ、雨にならなければいいが・・
・(^_-)   途中、R163から和束方面へ入る。去年「大峰山」へ行った時と
全く同じルートだ。

 R163と離れ、10分程走ると信号が2つ続くところがある。手前の信号は
広い道が通っていて、これが、バイパスみたいになっていて、走りやすい・・・
でも、それは、帰りに判ったこと・・・取り敢えずは、2つ目の信号を左折して、
細い道を宇治方面へ向かう。茶畑の道を左にカーブして次に右にカーブしたとこ
ろで、先程の新しい道が左から入ってくる。「R163方面」の道標がある・・
・このルートは帰りに確かめることにして、直進。

 この道は、鷲峰山の頂上まで通じていて、かなり登ったところ(犬打峠)に分
岐がある。右に行くと山頂だ。このまま車で登っては元も子もないので、分岐か
ら左に下って登山口へ向かう。小さな橋を渡ったところに右手に入る細い道があ
り「ふるさとの森」への道標がある。車1台がなんとか通る細い道だが、舗装は
されている。3〜4分もかからず、少し広いT字路へ出る。Tの字の右肩の方か
ら出てきた感じだ。直進しても鷲峰山へ行くようで、犬を連れた2人連れが丁度
そちらに行ったみたいだった。私達は、左へ折れて下る。茶畑などがある麓に出
てくる。右手に曲がり、小さな橋を渡って、また右に曲がる。5年程前の記憶が
少し蘇る。信西入道塚を右に見て1分足らずで、登山口に到着。以前と同じ場所
に車をとめる。


 舗装道の左カーブのところが登山口で、未舗装の林道が始まっている。左側は
林、右手は畑になっている。道は草に覆われ、オオイヌノブグリ・スミレ・ヒメ
オドリコソウ・タンポポ・ムラサキケマン・オニタビラコショウジョウバカマ
・・・など、咲き乱れている。よく知らぬ花もいろいろ。ツツジの花も丁度これ
から・・・といった感じ。まだ、蕾もある。スカンポ・ツクシもある。目当ての
ワラビも沢山あって、ちっとも足が進まない ^^;   50m程行くと林道は鎖
で通行止めとなっている。道標に従って左手の細い踏み跡に入る。登山口からこ
こまで、なんと20分もかかってしまう (^_-)

 深い溝のような登山道が続く。急坂はないのだが、初めの20分程、尾根筋に
出るまではずっとそんな感じの道だ。もともと、岩山なのだろう。露出した岩に
ステップが切ってあるところも多い。あまり歩きやすい道とは言えないが、要所
要所には道標もあり、よく整備されているようだ。一汗かいた頃に、未舗装の林
道に出る。

 右手に、緩やかに登る。また、ワラビモードになってしまう。やがて、途中で
コンクリーの簡易舗装の道になる。あずま屋のある広い場所に出てくる。以前来
たときには、壊れかけたベンチくらいはあったのかも知れないが、その後、整備
されたのだろう・・・トイレなども出来ている。登山口に行く途中で見掛けた犬
連れの2人が休憩中。

 突き当たりで左に曲がる。少し下る。鞍部は風がピュウピュウと通って気持ち
がいい。長く留まると寒いくらいだ。そこから少し登ると、広い舗装道路に出る。
右手に少し辿り、左カーブのところからコンクリーの細い道を登る。すぐに、金
胎寺の行場入り口へ到着。奥の茶店でウーロン茶2缶仕入れる。

 山門前から山頂へ向かう。すぐにお堂や多宝塔のあるところへ出る。山頂へは
塔の左から奥に進む。山頂は展望無し。「宝筐印塔」がある。3人連れと若いアベ
ックが休憩中。日陰がなかったので、少し下ったところの大きな切り株に腰掛け
て弁当にする。

 多宝塔のあるところまで戻り、お堂の裏手から道標に従い湯屋谷方面へ下る。
尾根沿いの緩やかな下りが続く。右手前方にはアンテナが数本見えているが、あ
の辺りが釈迦岳だろう。やがて、右にカーブした尾根道は舗装された林道に出る。
アンテナの立つ方へ少し行くと、左手に道標があって、湯屋谷(ユヤダニ)への下山
路を示している。

 一応、釈迦岳まで足を延ばすことにする。林道をトコトコ歩く。右手の谷を挟
んで鷲峰山がすぐ近くだ。山頂付近には金胎寺の建物も望める。写真を撮ったり
しながら、のんびり春の風を楽しむ。風は時々強く吹く。夕方から崩れる・・・
という予報のお天気も、まだ、大丈夫みたいだ。所々に桜も咲いていて、ハラハ
ラと花びらが散るのも風情がある。アンテナ群の下まで来て、左の取付道路を上
がって行く。頂上らしきところへは、アンテナ施設の裏を通って行く。建物の金
網の中には、もう大きく育ったフキノトウが沢山生えている。最後に、ヤブっぽ
い踏み跡を一寸だけ辿ると、すぐに山頂。一等三角点と大きなコンクリーの台が
ある。この台は「天測点」というものらしい。

 釈迦岳という表示はなく、「鷲峰山一等三角点」とある。更に奥に小高いとこ
ろがあったので、少し近づいてみるが、そちらは、樹木の背が高いだけのようだ。
思いがけなく目にした立派な三角点とその説明板に感動を覚えながら、写真を数
枚撮ったあと下山。取り付け道路の日陰に腰を下ろして休憩。

 先程の湯屋谷分岐まで戻り、右手に下る。あまり急坂は無いが、なだらかな下
りが続く。時折ミツバツツジが艶やかに咲き誇る。こちらのルートは、一部倒木
などが多いところもあったが、以前来たときと比べて、道標などは随分整備され
ているように感じた。

 茶宗明神社の向かいに下りてくる。急に花が多くなる。タンポポ・ムラサキケ
マンニリンソウの群落・・・なかなか彩りが鮮やか。板2枚を渡した橋で用水
路を渡り、神社前に下り立つ。ここからは、塩谷の集落の間の道を下っていく。
途中の自動販売機で缶ジュースを買い、飲みながら下っていく。湯屋谷の大きな
T字路で左に折れる。この辺りから、ルートが怪しくなってしまう。暫く歩いた
突きあたりの小さな橋の辺りで地元の方に道をたずねる。教えてもらった道を辿
ると「ああ、そうだ、少し思い出してきたぞ・・・」家内がワラビを見つける。
ここのは美味しそうな肉付きだ・・・ガレた坂を登ると茶畑が広がっている。ふ
と、足元を見るとシャガの白い花が・・・茶畑の中を通り、舗装道路に出る。左
に行って少し下り、もう一つ小さな峠を越すと、出発地点の登山口へ戻る。

 さあ、早く帰って車を洗わねば・・・(^_-)   来た道を帰る。

1998年 4月 12日(日曜日) 晴れ  (メンバー)芳子

        10:40- 10:50   170.0m  登山口                       
        11:05                  登山口分岐                    
       11:40- 11:45           未舗装林道出合                              
       12:40- 13:00   682.0m  鷲峰山(空鉢の峰)                            
        13:15          681.0m  釈迦岳(鷲峰山一等三角点)                    
        13:40                  湯屋谷分岐                                  
        14:25          250.0m  茶宗明神社                                  
        15:20- 15:30   170.0m  登山口                                    

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