平群(ヘグリ)から生駒山

1997年 3月23日(日曜日)

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愛しの生駒山
低山徘徊日記
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ルートマップ



先日、矢田丘陵へ出かけた時に平群の駅で見たハイキングコースの案内板に、  生駒山へのルートも載っていたので、今日はそのコースを行ってみました。  2.5万図を持っていくつもりだったのに忘れてしまい、これで、ちょっと迷  いそうになってしいました。

近鉄生駒線の平群駅で降り、先日とは反対に、舗装道路を西へ向かう。信号で R168を渡り、その先の橋を渡り、広い道路を渡るとそこは公民館の前。広場 で市が立っている。右に少し行って公民館の角を左に入る。まだ、住宅地の中だ が、車も減って左手には畑が広がる。タンポポはもう当たり前。レンゲやツクシ が見られるようになった。住宅の隙間みたいなところに「ツボリ山古墳」の表示 と案内板がある。右カーブのところで、左手の細い道に入る。歩いて来た道から すると直進する感じだ。少し行くと白い土壁の小さなお寺の裏に出る。右に折れ て、その土壁に沿って登っていく。道はやや細くなってくるが、舗装もされてい るし車も通る。

 道なりに登っていく。ウメの花、サンシュユやレンギョウの黄色い花、赤や白 のツバキが沢山咲いている。しばらく行くと奇麗に整備された墓地の前に出る。 無縁仏やお地蔵さんが、一ヶ所に奇麗に整理されていて気持ちが良い。墓地の先 の突当たりを右に行く。白い花をつけた木が目に入る。遠目に見るところハクモ クレンか・・・左手に小さな墓場がある。右手前方には生駒山が望める。遠く離 れたところに白い花をいっぱいに付けた木がある。これもハクモクレンか・・・

 墓場を過ぎると分岐に出る。本道は下っている。右に曲がると尾根筋を行くよ うだ。地図を持って来なかったので、どちらに行くかちょっと迷うが、右の尾根 道をとる。後から確認したところ、ハイキングコースとしては、まっすぐ下りる べきだったようだ。

舗装はなくなり、軽四1台が通るほどの細い道になる。右手下に畑が広がり、 その縁にはモクレンやハクモクレン・アブラチャンなどの花がさいている。その 畑を過ぎると、いよいよ山道となる。分岐がある。左に登る道をとる。道標はな いが古い布切れが巻いてある。それだけが頼りだ。そんなに急な登りはない。本 道が右にカーブして北へ向かうようになる・・・「おかしい・・・」一寸気にな ってコンパスで確認する。やはり、北を向いている。一寸慎重になる。後で確認 すると360のピーク付近だったようだ。送電鉄塔を過ぎると道は下りになる。 「これは違うナ・・・」登って来る時に、1過所だけ西に向かう分岐に気が付い ていたので、そこまで戻ることにする。その分岐から右折して西に向かうが、よ く見ると先程と同じ布切れの目印が巻いてあった。

踏跡は細くヤブっぽくなるが、迷うようなところもなく、続いている。十三峠 よりやや北に向かっている感じだ。430のピークだろうか、ヤブの中に紅白の ポールの立っているところを過ぎると、やや、マシな踏跡に合流する。西の方が 開け、対岸にはスカイラインを走る車が見えている。ホッと一息つく。「どこへ 出るのかなあ・・・」一寸楽しみに思いながら先を急ぐ。やがて、目の前にパッ と舗装道路が現れる。 十三峠から北へ一寸行ったところ、千光寺への分岐のところだ。ドライブウエ イを渡り、縦走路に入り北へ少し行くと展望台がある。流石に縦走路に入ると人 が多い。展望台の下に日を避けて、昼食にする。  駅で買ったサンドイッチを食べて、鳴川峠へ向かう。一つだけスミレが目に入 る。「やまじきてなにやらゆかし・・・」という句が頭をよぎる。峠から左手の 遊歩道へ下りる。20日に続いてコブシポイントを目指す。道端の花もずいぶん 増えた。タンポポがよく目立つ。ヒメオドリコソウのような地味な花は目立たな くなってしまった。オオイヌノフグリなどは、側溝の中にまで生えている。クサ ボケやボケの赤い花が枝一杯にまとわりつくように咲いている。ホトケノザを見 つけて写真に撮る。第一ポイントのコブシは、蕾がふくらみ、今にも開きそうな 感じだが、まだチト早い。

 遊歩道の傍らに咲いているアブラチャンの花などを見ながら歩いていくと、前 方にコブシの白い花が見えてくる。家内がいち早く気付いて「あっ、あれっ?」 と声をあげる。「そんなたいそうなものか」と思いながらも、20日に来た時よ り随分花が開いているのに驚く。近くへ行ってみるとこれまた見事。木全体が真 っ白になっている。

 目当ての花を満喫したあと、大原山に向かう。最後の登りに少し汗をかくが、 頂上では、やや冷たい風が吹いていて心地好い。山頂の近くに植えられているミ ツマタやアセビの写真を撮って公園事務所へ下りる。

 ちょっと顔馴染になっている管理事務所のおじさんと話しをする。今年は、や はり花の咲くのが早いそうだ。平群から登った話しをすると、奈良側からのルー ト案内図を出してきてくれる。それを見ていると今日の平群からのルートは完全 に違っていた様だ (^_-)   でも、正規のハイキングコースはほとんどが自動 車道なので、ちょっとヤブ道とはいえ、今日歩いたコースの方がよさそうだ。

 少し休憩して、枚岡へ下山。
1997年 3月 23日(日曜日)  晴        (メンバー)芳子

        11:05                  近鉄平群駅                                  
        11:20                  ツボリ山古墳                                
        12:55- 13:05        展望台                                    
        13:35                  鳴川峠                                      
        14:35- 14:45   522.0m  大原山                                      
        14:55- 15:10        公園事務所                                  
        15:40- 15:45           近鉄枚岡駅                                  

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