忘れられぬ生駒山ハイキング

1995年 9月 17日(日曜日)

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愛しの生駒山
低山徘徊日記
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 今週こそ、大台に・・・と、日曜日の雨天予報に備えて、久し振りに土曜日にも
休みを取って準備していましたが、その土曜日は台風接近の為、大台行きはパス。
日曜日に、例によって、生駒山でお茶を濁すことになりました。

 帰省している娘の麻子は休みの大半を自動車免許の学校通いに費やしていました
ので、ようやく、大台にでも出掛けようか・・・ということになっていたのです。

 この日は、家内に所用があったので、麻子と二人で出掛けました。10時14分
のバスで出発です。枚岡から大原山・生駒山・遊歩道を「ふれあいセンター」まで
歩き、滝寺コースを生駒駅へ下山することにしました。

 30分ほど歩くと「らくらく登山道」へ出ます。「らくらく登山道」はお年寄り
や障害者の方にも山を楽しんでもらえるように、緩やかに登りの自動車道が遊歩道
として使われているものです。自転車で登っている人も、よく見掛けます。
 
 その道路を横切って、少し行ったところにキンエノコロがサワサワと風にそよい
でいました。台風の影響が少し残っていて、やや風が強かったけど、今日一枚目の
写真を撮ることにしました。シャッタースピードをやや遅くして、風の動きを撮っ
てみようか・・・などと、今までに見た写真集の構図等を思い描いて撮りましたが、
さて、どんな具合に写っているやら・・・

 そこからひと登りで公園事務所の前に出ます。ここの掲示板に、近くで咲いてい
る花の名前が紹介されていました。後から聞くと、ここまでの登りが娘にとっては
一寸きつかったようです。同じ様に登っていた、よそのグループに追越されまいと、
ペースを崩してしまったようです。

 公園事務所から5分程の登りで、大原山の山頂に到着。山頂には小さな植物園風
に整備された公園があり、山の草花などが植えられています。今は、ノカンゾウ・
オミナエシ・オトコエシ・マツムシソウなどの花が奇麗でした。ノカンゾウは「ニ
ッコウキスゲみたい・・・」と娘が言いました。丁度昨夜、この夏山で撮った写真
を見せていたので、すぐに結び付いたのでしょう。
 自生の花ではないので、普段は写真を撮ることはしないのですが、娘との山行で
少し気持が昂ぶっていたのでしょうか、記念に何枚か撮りました。生駒山をバック
に花と生駒山山頂に並ぶテレビのアンテナ群の取り合わせ・・・の構図を意識しま
したが・・・いつも、思いが先行して技術がついていかないのでね・・・
 嬉しかったのは、娘が写真撮影に協力的で、邪魔になる葉っぱを押さえてたりし
てくれたことでした。いつも、こんなに優しい娘であったら、いいのだが・・・家
内は、いつも、無関心だしね・・・(^^;

 一旦、暗峠へ下りて、薄暗い竹薮の道を行き、最後に、ひとふんばりして生駒山
山頂に到着です。やや強めの風が吹いていて、汗がすぐに引っ込み気持ちのいい歩
きです。弁当を用意して来なかったので、山頂の遊園地の売店でフランクフルトと
缶入の暖かい紅茶を買って昼食の代わりに軽い食事にしました。気温は、低くない
けど、風があるので長く休んでいると寒くなります。

 生駒山からは、生駒山縦走路になっている遊歩道をふれあいセンターまで歩きま
す。ヤツデの花のようなウドの花・ヨウシュヤマゴボウの青い実・ノリウツギのア
ジサイのような白い花、ネムノキの花は遠目にはナデシコのような感じ。可愛いケ
シ粒のような蕾だが、サワヒヨドリツルリンドウツリガネニンジンの花はよく
似ていますね。ツルリンドウはツルに付いているから、私でも違いが判りますけど
・・・(^^)v

 時折、風に吹かれた小雨がパラパラとしたりしましたが、雨具や傘要るほどでは
なく、下山にかかる頃には、時折日が射すほどに回復してきました。ただ、あくま
でも涼しくて、生駒の駅に下りてきても、着替えをすることもありません。爽やか
な山行でした。

 16時29分、帰りのバスに乗ろうとすると、丁度、家内も同じバスでした。

 帰宅してから、今日見た花を図鑑で調べました。二人で調べると調査も早いし、
間違いも少ないような気がします。


 高校時代には、山へ行こうと言っても、見向きもしなかった娘が、たまに帰って
きた時一緒に行ってくれるのは、歳をとってきた父親に対する思いやりなんでしょ
うか・・・それとも、高校時代には、受験で山などに出掛けるゆとりがなかったた
けなのでしょうか・・・
 ともあれ、娘の様子を見ていると、山歩きは満更嫌いではなさそうなのです。こ
んなことなら、小さい子供の時から、山に連れ出しておれば良かった・・・と後悔
しています。もっとも、その頃、私も山をお休みしてましたけど・・・(^_-)

 あんまりパッとしないお天気の中、平凡な山、陳腐な花だったかも知れませんが、
私にとっては忘れられない山行になりました。

1995年 9月 17日(日曜日) 曇一時小雨 (メンバー)麻子

『低山徘徊派! (^^)v』及び『ML低徘』へのご意見、ご感想はあきゆき(akiyuki@teihai.com)までお願いします。(黒江彰之)
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