Wonderful Mountain Wandering

ようやく初日のでた・芳山 「奈良奥山」

1999年 01月 22日(金曜日)  快晴

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低山徘徊日記
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 初日はショニチと読んで下さいね。年末から年始にかけては体調不調、その後
 も仕事なんぞが忙しくて、なかなか山に出かけることが出来ませんでしたが、
 すっきりと晴れ上がった22日、ようやく少し歩くことができました。
 芳山は春日奥山の東にある低山ですが、1993年11月に近くを通った時に立ち寄
 れなかった山で、ずっと気になっていたのでした。


注連縄?
 10時34分、近鉄奈良駅から柳生行きのバスに乗り、忍辱山で下車。円成寺 の山門の前にバスは止まる。10人程の中高年グループも降りる。平日なので、 こんなものだろう。平日にしては多いのかも知れない。山門には変わった形の注 連縄のようなものがぶら下がっている。その下を潜って境内に入ると、円成寺の 庭園が広がる。静かな池のほとりに立つ。薄氷がまだ解けずに残っている。少し だけ池の周りをうろつき、さあ、ハイキング出発だ。  バス道を横切り、少し奈良方面に戻ると、左に入る石畳の道がある。でも、こ この石畳は、つい最近のもののようだ。今では東海自然歩道、昔は柳生街道・・ ・ということで、道標やコースはよく整備されている。休日のような賑わいはな いが、たまに、単独男性のハイカーとすれ違う。しっとりした雰囲気の杉林、そ の中に松の木も混じる。小さな峠を越すのだろうか・・・緩い坂を登っていく。  左手が少し開け、足元の斜面に可愛らしいほど小さな茶畑の広がる場所に出る。 薄暗い林の中を歩いてきたので、少しでも展望が開けると、つい立ち止まって短 い休憩を取ってしまう。 「やっぱり、山道はいいね・・・」 なんて、久し振りの 山の空気を満喫しながら歩いていると、あれあれ、舗装道路に出てしまう (^_-) 左に行く。県道184須山西狭川線だ。やがて、山を抜け、畑に出る。舗装され た農道に出るので、右に道を取る。道標は完備している。小さな集落の中を通り 進んでいくと、行く手に 「峠の茶屋」 が・・・ 「あっ、これは行きすぎてもうた」 少し引き返して取付きを探す。ちょっと小高いところに社があって、木立ちの間 に赤い鳥居が垣間見れる。その手前の石積のところが取り付きのようだ。しかし ここには道標は無い。

取付き
 薄暗く細い山道を進む。竹林の手前で左に、そして山裾をまくように、ほぼ平 坦な道が続く。所々に赤いテープがあるが、はっきりした道標はない。不安を感 じながら進む。右手に茶畑が広がる。そのどん詰まりが峠のようになっていて、 そこから道は下っている。んんんん・・・ちょっと気に入らないなあ・・・と思 いながら進むが、ずっと下りが続くので、一旦、峠まで引き返す。だが、本当は もう10mも行けば、 「芳山」 を示す分岐道標があったのだが・・・^^;   峠まで戻ると、倒れた道標があって 「若山←→峠の茶屋」 と読める。 「芳山」 ではないな・・・とその峠から、尾根筋を近くのピークまで登ってみる。ほとん どヤブ道で、これは芳山ではなさそう。峠まで戻ってくると、先に下りた芳子が 待っていて、 「これ『若山』じゃなくて『芳山』ではない?」 と、先ほどの倒れ た道標を指差す。そう言えば確かに・・・(^_-)  ということで、再度下る。先 ほど行った地点から、ほんの数メーター下ると、道標らしきものが目に入る。  分岐道標があって、左の細い踏み跡に入る。でも、しっかりした道だ。緩やか な登りは、徐々に傾斜を増し、行く手には 「芳山」 らしきピークも見えてくる。 腰くらいまでのクマザサの中を登る。尾根筋の直下で、道は右左にわかれるが、 左が頂上のようだった。でも、なぜか右手の方の踏み跡がしっかりしていたので、 そちらに行ってみる。尾根筋にあがると、そこには芳山石仏があった。写真を撮 ったりして、ちょっと休憩。  尾根を左に取り、また少し登る。登りきったところから、平坦な道を少し行く と頂上。付近は去年の台風のせいか、倒木が多い。歩くのにさほど支障はない程 には片付けられている。倒木の脇を行くと、やがて、頂上。ほとんど展望はない が、大きな石に腰を乗せ、寄り掛かるようにして休憩。遅い昼食にする。

頂上
 頂上から南に下る踏み跡もあったようだが、今回は来た道を下ることにする。 今度はすんなりと峠の茶屋近くの取り付き地点まで戻る。   峠の茶屋も今日は開店休業といった感じだったが、声をかけて、よもぎ団子を2 個買って、歩きながら食べる。あとは、穴仏・首切地蔵・朝日観音など、道端の 史跡などに立ち寄りながら、柳生街道を下る。風向きのせいか、こちらは倒木も 多い。奥山の原生林は古木も多く、もろい面もあったのだろう。ハイキングに支 障がない程度には片付けられているものの、老木が倒れている様は無惨としかい いようがない。  破石まで下りてきて、山歩きは一応終わりだが、この年始に初詣に出かけられ なかった、春日大社・手向山八幡・東大寺・・・と回って、近鉄奈良駅に至る。  芳山は峠の茶屋のすぐ裏手・・・という感覚だったが、行ってみると、登り正  味30分、下りも20分ほど、短いが割と面白い山だった。途中、ヤブ山に入  ったりして、結構楽しめた。
 1999年 01月 22日(金曜日)  快晴        (メンバー)芳子

        11:10- 11:20           忍辱山円成寺(ニンニクセンエンジョウジ)                    
        12:30                  芳山分岐                                        
        13:00- 13:05           芳山石仏                                       
        13:15- 13:35   517.9m  芳山(ホヤマ)                                      
        14:05                  石切峠の茶屋                                    
        14:20                  穴仏                                          
        15:10                  破石(ワリイシ)                                      
        15:30                  春日大社                                        
        16:00                  東大寺大仏殿                                    
        16:30                  近鉄奈良駅                                      

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