お昼少し前に出発。途中、柏木方面はチェーン携帯の警告表示も出ていて、こ
れからの大峰方面は雪の心配が必要だ。下市からR309に入り、途中で才谷方
面の県道に入る。地蔵トンネルの手前から左の旧道に入り鳥住の集落に向かう。
集落を少し行き過ぎたところが地蔵峠。道標があって、鳳閣寺へは左折とある。
左折してすぐのカーブのスペースに車をとめる。
身支度を整えて、ここから鳳閣寺までは林道を歩くことにする。立派な林道で、
車でも行けるが、せっかく来たのだから歩く。
林道を少し登ると、北西方向がパッと開けて正面に金剛山・葛城山など金剛の
山が広がる。山の中腹には雲がかかり、さながら雲海のように見える。眼下には
鳥住の集落が小さく見える谷を挟んで向こう側に右手から回りこむように山腹の
林道が続く。ほぼ、水平な道だ。斜面は見事な植林で、数日前のものだろうか、
僅かに雪が残っている。鳳閣寺の直下で林道は終点となる。右手に小さな神社が
ある。左手の集落から上がってくる踏み跡と合流し、右手の舗装された急坂を登
る。その途中に「熊注意」の看板があって、芳子はびびる。登りきったところが
鳳閣寺の境内だ。
右手に鐘楼があり、左手の本殿の左手から踏み跡が続く。入口付近に「吉野山」
を示す案内表示がある。山腹に沿って緩い登りが続く。時折展望が開けるが、総
じて単調な歩きが続く。当初、左回りに尾根筋を登るつもりだったが、尾根への
取付きは見当たらず、「こりゃ、間違ったな・・・^^;」と途中で感じたものの、
「まあ、逆回りでもいいか・・・」とそのまま進む。しばらく行くと、右手の尾
根に直登する踏み跡がある。「百貝岳」の表示がある。「おお、これこれ・・・」
ホッとしてその踏み跡に入る。この分岐を見落とすと、吉野まで行ってしまう ^^;
急な登りは5分程度で、ピークに到着。ここが頂上かと思ったが、百貝岳はも
う少し右手のようだ。右奥のピークまでは5分とかからない。
頂上は、少し開けた感じになってはいるが、木立に囲まれてほとんど展望はな
い。小さな社があって沢山の山名板がかかっている。「近畿百名山」などの記述
もあったので、この山もその選に入っているのだろうか・・・
暫く休んで、南西の尾根を下りる。少し下りると、東の展望が開けて、四寸岩
山から大天井ケ岳に連なるあたりがよく見える。ここから見ると大天井ケ岳が思
いのほか形の良いピークに見える。しばらく下りると右手の谷に下る分岐があり、
赤いテープもあったので、少し心を惑わされる。一旦尾根筋を直進し、こちらも
テープが続いているのを確認して、また分岐に戻る。今度は、右手に下ってみる。
すぐに、こちらは荒れた道だと判る。どちらでも、下ることは同じだと思ったが、
「石の廟塔」の方に回ってみたかったので、尾根道を直進する。
4〜5分で、石の廟塔。立ったまま、一休み。ここで、右手に折れて、山腹の
道を緩やかに下る。ちょうど、鳳閣寺に出る。私達が辿った吉野山へのルートの
ちょうど反対側の寺坊の横手に取付きがあったのだ。丁度、「理源大師廟」の案内
のあるところだ・・・「あは〜ん、こんなことか・・・」まあ、予定通り、左周
りに登っていたとすると、下りる時に迷ったかも知れないな・・・という気もす
る。というのは、頂上からは北東へ直進するルートと、私達が登ってきた方へ下
りるのと2つの踏み跡があったのだ。
林道終点まで下りてくると、地元のおっちゃんがいたので、家内は早速、熊の
ことを聞いていた。やはりたまには出るらしい。でも、夜が多いという事だ。
車デポ地点まで、林道をプラプラ歩く。天気予報に反して、お天気の崩れはな
く一日いいお天気だった。
帰りは、寺戸経由でR309へ出る。「道の駅」で地元のおばちゃんの売ってい
るこんにゃくおでんを買って食べる。一本100円。
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