１１時少し前、大峰、北部奥駈け縦走中のPLUTOさんから電話が入る。「おお
っ、弥山小屋でっか？」「ところが・・・」 聞くと、明星ケ岳付近で道に迷っ
てビバーク中・・・とのこと (@_@) まあ、声は元気そうだし、怪我してる訳
でもない。食糧・装備も十分なので、さして心配もしないで、いろいろ状況を聞
いたりする。話によると、2FUさんが探しに行くような段取りのようで、「こりゃ
チト深刻かな・・・」電池切れで、電話は途中で切れてしまう。
2FUさんの家に電話してみると、奥様が出て、「こまくささんと一緒に出発し
ている」とのこと・・・2FUさんの携帯の番号を聞いて掛けてみるが通じない。
彼等が行ってるなら心配はいらないが・・・ちょっと気になるので登山口の行者
還トンネル西口で捕まえようと考える。眠たかったので、取敢えず、一眠りする
ことにする。
２時半頃出発、予想外に時間がかかり、トンネル西口に着いたのは５時半過ぎ。
2FUさんのらしい四駆と他に数台止まっている。途中降っていた雨は、ほとんど
上がって、白々と開けてきたところだが、まだ薄暗い。雨具のスボンをつけて歩
き始める。最近、体力が落ちているのはよく判っているので、ゆっくりゆっくり
登る。その代わり、休憩を取らずに歩けたので、弥山までの所要時間は殆ど変わ
りないようだった。これは、これからの歩き方の基本になるな・・・^^;
奥駈け道への急登を過ぎ、緩やかな尾根の起伏を歩く。やや雨足が強くなる。
火照った身体には丁度いい。雨に濡れたトリカブトの花が鮮やかだ。弥山直下の
最後の登りも、ゆっくり登る。おかげであまり疲労感もない。
弥山小屋で情報を仕入れようと立寄って見るが、鍵がかかっていて、誰も出て
こない。仕方なく八剣山へ向かいかけると、テントを張って泊まっていたらしい
若い男性が一人。「今朝、２人連れが通りませんでした・・・？」尋ねて見るが、
「気がつきませんでしたが・・・」という返事。
八剣山の頂上にも誰もいない。一息入れた後、明星ケ岳への縦走路を下りてい
く。オオヤマレンゲの頃、何度か通った道だ。ただ、2FUさんやこまくささんのら
しき声も聞こえない。無線も通じない・・・ひょっとしたらもう下りてしまった
のかなあ・・・すれ違いの可能性のある場所が一ケ所ある・・・そんなことを考
えながら歩いていると、遠雷が聞こえてくる。先日のゴルフ場の落雷のことが頭
によぎり、「こりゃアカン」と八剣山と弥山の鞍部まで引き返して避難。また、
雨足が強くなってくる。
と、さっきのテント泊の若者が傘などさして下りてくる。「八剣まで行くんで
すか？」「ええ・・・」「雷がヤバイんじゃないですか」というと「そうですね
ぇ。展望も期待できないし・・・」ということで、話しの成り行きで、一緒に弥
山小屋まで引き返すことになる。
小屋の軒先に雨を避けて様子をみる。雨も雷もますます酷くなる。雷は、数は
少ないが、少しづつ近づいている。彼の若者が下山の準備をして狼平方面へ下り
かける。一寸手を振って挨拶した途端だった。周りの空気をうち震わせる大落雷
・・・(@_@) 彼の青年、思わずその場にヘタリこむ (^_-) そして、こちら
に駆け戻ってくる。
その後、夫婦連れが上がってきたりしていたが、そうこうしている内に PLUTO
さん達らしき３人連れがあがってくる・・・近寄って確認。とにかくヨカッタヨ
カッタ・・・番人さんの帰ってきておられた小屋に挨拶したり、いろいろ話しを
したりして雷のおさまるのを待つ。
雨も、ほとんど止んだところで下山開始。後は、ＦＹＡＭＡの同窓会みたいな
山行となる。カエデなど、紅葉にはまだ早いが、少し色付き始めた尾根道を下る。
こまくささんの解説によると、この尾根、普通はブナが多いと思いきや、意外に
カエデが多い・・・とのこと。登山口付近には、朝は気付かなかったミカエリソ
ウが沢山咲いている。下山後、上北山温泉にまわり、一風呂浴びて帰途に着く。
なんの役にも立たなかったが、ともかく無事ならそれで結構。
エカッタ、エカッタ (^^)v
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