早立ち朝

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 山小屋に泊まると「早立ちだぁ〜、早立ちだぁ〜」 と、やたら興奮している
 人がいる。早立ちはブームなっているような気さえする。私も、つい最近まで
 は早立ちの信奉者であった。アルプスに来たら早立ち・・・と条件反射のよう
 に考えていた。歳とともに無理をしない山行に考えを改めてきたが、そうなる
 と早立ちの不合理さも目につくようになってきた。

 山では、朝早く出発することは基本的に間違っていないと思う。小屋泊まりの
 場合でも、朝早く出発し、16時には次の小屋に入るのが基本だと思う。ただ、
 一般の小屋泊まりの人が、出来るだけ距離で、出来れば通常の行程より先の小
 屋を目指そうとすること自体、あまりいい計画とは言えないと思うようになっ
 た。

 「歩くのが遅いので、少しでも早く出発したい」という場合もあるだろう。そ
 の気持ちは判らないではないが、結局、朝飯をしっかり食べていない為の消耗、
 又、行動中に朝食を作る時間のロスなどの為、時間的にたいした違いはない場
 合が多いと思う。

 やはり、朝食をしっかり食べてスタートしないと、力がでないよねぇ〜。早立
 ちした同宿の方に、また次の宿で一緒になったりする。「えっ、早立ちじゃな
 かったんですか〜」なんて、話しをよく聞いてみると、5時前のスタートで早
 立ちはしたものの、すぐに朝食を食べたりしていて、小屋の食事を食べ、パワ
 ー充填して出かけるのとそんなに違いはなかったようだ。

 テント泊などの場合は、歩くスピードも遅くなるので早立ちは必要だろうが、
 小屋泊まりでの早立ちは出来るだけ避けるべきだと思っている。
 とはいうものの、するしないは個人の勝手。ただ、出ていく時は、スッと出て
 いって欲しいものだ。小屋の前辺りで大声をあげて飯の支度をするなんぞは、
 言語同断。うるさくてカナワン ^^;

『低山徘徊派! (^^)v』及び『ML低徘』へのご意見、ご感想はあきゆき(akiyuki@teihai.com)までお願いします。(黒江彰之)
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