山は征服するものではない

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 私が学生の頃、まだ元気だった祖父が「山は征服するものではない・・・」と
  私の顔を見るたびに言ったものでした。私自身はそんな表現をしたこともない
  し、そんな気持ちも持っていなかったのですが、いそいそと山に出かける若造
  に自身の信念に基づく説教をしたかったんでしょうね。

 その影響があったのか、私も「山を征服する」という気持ちを持つことや表現
  を戒めてきました。「山に登らせてもらう」という謙虚な気持ちは、単に山を
  登る対象として捉えるのではなく、自然に対する信仰のようなものかも知れま
  せん。また、そういう気持ちが登山の安全にも繋がると信じています。

  一方、山を征服する・・・などという表現を聞くと、その人の傲慢さが鼻につ
  いて、そんな人に登られた山は可哀想だな・・・と思ってしまいます。

 最近、NIFTYの某フォーラムで、百名山を達成しようか・・・という方の
 書き込みの中に「征服」という言葉を見てしまい、少し、がっかりしてRES
 を書く気も無くなってしまいました ^^;

『低山徘徊派! (^^)v』及び『ML低徘』へのご意見、ご感想はあきゆき(akiyuki@teihai.com)までお願いします。(黒江彰之)
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