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私が学生の頃、まだ元気だった祖父が「山は征服するものではない・・・」と 私の顔を見るたびに言ったものでした。私自身はそんな表現をしたこともない し、そんな気持ちも持っていなかったのですが、いそいそと山に出かける若造 に自身の信念に基づく説教をしたかったんでしょうね。 その影響があったのか、私も「山を征服する」という気持ちを持つことや表現 を戒めてきました。「山に登らせてもらう」という謙虚な気持ちは、単に山を 登る対象として捉えるのではなく、自然に対する信仰のようなものかも知れま せん。また、そういう気持ちが登山の安全にも繋がると信じています。 一方、山を征服する・・・などという表現を聞くと、その人の傲慢さが鼻につ いて、そんな人に登られた山は可哀想だな・・・と思ってしまいます。 最近、NIFTYの某フォーラムで、百名山を達成しようか・・・という方の 書き込みの中に「征服」という言葉を見てしまい、少し、がっかりしてRES を書く気も無くなってしまいました ^^; |