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古川さんの「千鉾山〜京阪奈三国境〜甘南備山西尾根縦走」

   古川さんへのお便りは (holiday-in-paris1915@room.ocn.ne.jp) へどうぞ



「千鉾山〜京阪奈三国境〜甘南備山西尾根縦走」

とき 2010年1月24日(日)快晴

 先週の登山がくろんど池止まりで甘南備山への縦走を断念しましたので、今回はく ろんど池からその東にある千鉾山から京阪奈三国境を経て甘南備山へ西側(枚方市 側)から登ることとしました。千鉾山は西の旗振山や交野山に比べて余り知られてい ない山ですが、意外にも京田辺市の最高峰ということで、そこは府県境ですので生駒 市高山地区でも最高峰と思われ、奈良市からは低いながらも北西に独立した山塊に見 え、登ってみることにしました。学研北生駒駅9時15分発の傍示行きのバスに乗っ て、9時30分に庄田のバス停で下りました。バス停からは北へ先週下ってきた道をた どり、まずは先週は行けなかった高山城跡へ行くことにしました。城跡へは2006年に 北側の駐車場からのアプローチが整備され、快適な山道を最初は巻き道で、鞍部から は登路となって、9時50分に説明版のある頂上に着きました。頂上には十三重の石塔 があり、眺望も開けていました。また、頂上直下の北側には土塁と思われる高まりと 平坦地があり、建物のあった郭かと思われました。

城跡からはくろんど池まで登り、そこから高山溜池の南側の道を東へ行くつもりでし たが、あいにく、道は通行禁止となっており、やむなく北側の車道を歩きましたが、 自動車の通行も多かった上にかなりの遠回りとなりました。高山溜池を回り込んで、 高船口のバス停から東へ京田辺市の高船へ通じる道をとりました。しばらく登ると竹 薮の中、峠に着き、ここから北への尾根道は地図になく、不安でしたが、やましろ里 山の会の標識があり、それに従って北へ登りました。最初は竹林の中の急斜面でした が、テープがあり、要所には階段も設置されており、快適に登ることができ、10時50 分に千鉾山に着きました。千鉾山は説明版には堂島の米相場を旗振山―千鉾山―天王 山から京都へ伝えた中継点であったとのことでしたが、現在は樹木が茂って展望はあ りませんでした。山名の由来は戦国時代に戦いに敗れた武士たちが刀や鉾を埋めた事 にあるとのことでしたが、頂上には歓喜天の石碑がありました。

山頂から少し下ると笠上神社に出ましたが、神社の横からは南山城や奈良方面が良く 見え、奈良から見るのと違って、鷲峰山が翼を広げたような形に見え、奈良の山も花 山や芳山が見えました。神社からは北へ農道を進みましたが、途中美しい棚田の風景 が見えました。しばらく進むと、地図にはない池が道の左右に現れ、小さな谷を詰め ると、11時20分に三国境に着きました。ここにも里山の会の説明板がありましたが、 ピークでもなく、これがないと、三国境とは分からない平凡な地点でした。そこから は落ち葉が心地よい尾根道を北上し、途中の分岐からは右に下って、朱智神社に着き ました。神社は説明版によると京都八坂神社のルーツとなる神社とのことでしたが、 現在は人影もなく不遇な神社でした。神社からは京田辺市第2の高峰である高ケ峰へ 上ることとし、舗装された車道を登り、しばらくで右へ分かれ、小さな尾根を越して 途中から竹林への道に入りました。道は明瞭でしたが、竹が倒れ掛かり歩きにくい道 でした。鞍部へ出てからは右へ尾根を登り、最後は地図にはない急斜面を登って11時 45分に山頂に着きました。ここも植林の中で眺望はありませんでした。

高ケ峰からは登ってきた道を戻り、神社の横の日当たりの良い所で昼食をとり、再び 快適な尾根道を北上し、枚方市の穂谷、尊延寺の集落を抜けて、甘南備山の西側の国 道307号バイパスを横切り、付近では最大の扇池へ着きました。池の水は結構澄んで おり、底が良く見えました。30年前にこの池の北岸から甘南備山へ登ったかすかな記 憶がありましたので、池の北側へ回ると、明瞭な山道が残されていました。ただ、道 は苔むしており、余り人が通っていないようでした。以前は谷を詰めて201m三角点 の山に登ったと記憶していましたが、今回は途中で左側の斜面にテープが見え、道も 不明瞭となりましたので、これに従ってやや急な斜面を登ると、ひょっこり園路に出 ました。ここは201m三角点の山から西に伸びる尾根筋で梅の木園となっており、梅 は一部の木が開花していました。園路を辿って13時15分に三角点に到着。山頂は京都 方面が良く見え、京都市街の向こうに比叡山や愛宕山さらには雪を被った比良山が見 えました。山頂からは甘南備神社に向かって管理道を歩きましたが、途中で扇池方面 へ下っていく道がありましたので、確認すべく下ると、池の南岸に着き、池から甘南 備山へのメインルートと分かりました。甘南備山は生活環境保全林として園路の整備 等が進められており、ここから尾根道を進み、13時35分に山頂の神社に着きました。 神社は樹木に囲まれていましたが、少し離れた場所からは京都方面の絶景が得られま した。山頂からは展望台を経て最初は尾根道を下り、途中で管理道に出てからはそれ を下って、薪神社、一休寺を経て14時30分にJR京田辺駅に着きました。今回は甘南 備山以外は余り知られていない山でしたが、標識が整備され、尾根道も落ち葉が快適 で楽しい山でした。甘南備山も30年前に登ったときとは違ってきれいに整備され、多 くの方々に親しまれる山となっており、里山整備のモデルケースと言えると思いまし た。  

                                古川

[以下、あきゆき記]

ご投稿、有難うございます。

千鉾山・・・初めて聞きました。早速探してみます・・・(^^)
甘南備山の西側はあまり行ったことがないので、参考にさせていただきます。
『低山徘徊派! (^^)v』及び『ML低徘』へのご意見、ご感想はあきゆき(akiyuki@teihai.com)までお願いします。(黒江彰之)
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