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古川さんの「竜王ケ淵〜壇の山登山〜旧笠間峠周遊」

   古川さんへのお便りは (holiday-in-paris1915@room.ocn.ne.jp) へどうぞ



「竜王ケ淵〜壇の山登山〜旧笠間峠周遊」

とき 2010年1月3日(日)曇り一時晴れ

   壇の山には30年前に登り、その時は茶畑のすぐ奥の小さな崖の上に低い笹に覆われ た山頂があり、そこで昼食を食べた思い出がありましたが、最近見たHPで茶畑は廃 園になり山は藪に覆われて頂上が分からなかったと書かれていましたので、新年1回 目の登山として、こちらも30年ぶりに竜王ケ淵とともに友人と二人で訪れることにし ました。9時55分の榛原駅発天満台行きのバスに乗り、10時5分に天満台2丁目バス停 に着き、歩き始めました。しばらくは住宅地の中の広い道を歩き、突き当りからは不 意に山村風景に一変し、細くなった道を登り、途中新しく作られたバイパス道路を横 切り、桐頭の2軒の家の外れから山道に入り、9時30分に山部赤人の墓に着きまし た。説明版では五輪塔の建立年代は不明で墓は地元の伝承とのことでしたが、自然を 愛した万葉歌人らしい墓所とは思いました。

そこからは額井岳・戒場山の南麓を東へ進み、戒場の集落で東海自然歩道と別れ、さ らに東へ進みました。植林地帯を抜け、明るくなると西方の湿地の向こうに竜王ケ淵 の水面が見えました。地図にはない車道が出来ていましたが、そこは通らず地図通り の北岸の道を西に進み10時15分に淵に着きました。以前来た時はただの池だったと思 いますが、現在は木道や東屋が整備され、その前には駐車場も確保されていました。 淵を周遊する道が整備されていると図示されていましたので、淵の水を排水している 地点を探すべく、神社から奥へ淵沿いに進みました。北端部で道は途切れ、湿地の中 を進むことになりましたので、引き返して改めて北端部へ回りました。ここも一段高 くなっており、さらに北側に地図にはないため池がありました。結局、淵から排水さ れている地点はどこにもないようで、友人によると周辺は地すべり地帯で、淵の底か ら水が排水されていると思われ、雨の多い日本で水位が維持されているのは微妙なバ ランスかと思われました。

そこからは北へ向淵の集落へ向かって下りましたが、途中「見晴らしの丘」からは室 生方面が良く見えました。一旦、谷まで下り、県道を横切って、改めて細い車道を登 り、11時15分に向淵の北にある窪地に着きました。ここは地図で見る限り円形の窪地 で、マールかと思っていましたが、地すべり地形とのことでした。窪地の北端部の神 社の横には湧き水があり、柿田川程ではありませんが、良く水が湧き出していまし た。となると、どこかで排水されないと池になりそうですが、南端部からトンネルで 排水されていました。明治の地図で既に水田となっていましたので、それ以前に池が 排水されて水田となったものと思われます。

そこからは壇の山をめざし、最初は旧道を進み地図では一本線の道でしたが山道で、 次いで車道を染田の集落を経て小さな峠を越え、小倉の集落へ行きました。小倉から は30年前に登ったとおり、集落の端から南へ茶畑へ向けて登りましたが、事前の情報 どおり茶畑は既に廃園となり、茶の木が大きく茂り雑草に覆われていました。整備さ れた神社への道と別れ、茶畑跡の端を登り、途中からテープに従って雑木林に入り、 倒木や冬枯れの藪を掻き分け、最後は小さな崖を登って、尾根に出てそこを左に進む と壇の山の山名板がある山頂に13時に着きました。この崖は茶畑造成時に削られたも のと思われます。大きく茂った笹の中、三角点も無事見つかりました。30年前は山頂 のすぐ下に茶畑が広がっていましたので時の流れを感じましたが、眺望は冬枯れでし たので、高峰山をはじめ、国見山やフクガッポなど大和高原の山々が良く見えまし た。

山頂からは登ってきた道を戻りましたが、先程の小さな崖では小さな鉄ハシゴを見つ け、そこを下りました。やや遅い昼食を山頂下の神社で食べてから、小倉に戻り、そ こからは東へ名張街道を進みました。途中、広い広域農道と重なった区間がありまし たが、自動車の往来は余りありませんでした。広域農道と別れて、川の横に刻まれた 磨崖仏を見て、上笠間の集落に入りましたが、ここでは小学校は廃校となり、商店も 閉まり、郵便局もなくなり、週何回か移動郵便局となっており、過疎地の厳しさを垣 間見た思いでした。ここからはさらに車道を登り、途中で旧笠間峠への旧道に入り、 峠の集落を経て15時に旧笠間峠に着きました。この道は明治の旧道で東大寺のお水取 りの際、大松明の材料となる木を運んだ道で、現在の地図には道の表記がなく、不安 でしたが、峠には案内板もあり、道もしっかり残っていました。峠からはやや急な旧 道を下り、途中、新道と交差しながら坂之下の集落に着き、16時に赤目口の駅に着き ました。今回は登山としては楽な登山でしたが、竜王ケ淵など珍しい地形を見ること が出来ました。

                                古川

[以下、あきゆき記]

ご投稿、有難うございます。

壇の山・・・ですか。あの辺りの山は結構アチコチ行ったのですが、 壇の山・・・記憶にないですね。いい山を教えていただきました。 よく調べてみます。

『低山徘徊派! (^^)v』及び『ML低徘』へのご意見、ご感想はあきゆき(akiyuki@teihai.com)までお願いします。(黒江彰之)
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