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古川さんの「京都西山愛宕山・地蔵山登山」

   古川さんへのお便りは (holiday-in-paris1915@room.ocn.ne.jp) へどうぞ



「京都西山愛宕山・地蔵山登山」

とき 2009年3月21日(土)快晴

 昨年末に比叡山へ登山しましたので、今回は西の愛宕山に登り、さらに北に聳える地蔵山へ足を延ばす事にしました。愛宕山は高校生の時に遠足で登って以来ですので、35年ぶりの登山となりました。阪急嵐山駅を8時40分に出発し、渡月橋を渡り、嵐山や嵯峨野などの観光地を通りましたが、まだ時間が早いためか、お店も閉まっており、観光客もまばらで、五山の送り火の一つの鳥居形を左に見ながら鳥居本の町並みを抜けました。

 化野念仏寺の入り口を見送ると、町並みが途切れ、目の前に清滝トンネルが見えてきました。このトンネルはかつての鉄道の遺構で1車線しか確保できないので出口で信号による交互交通となっていました。高校生のときはトンネルを通らず、上の道を行った記憶がありましたので、今回も上へ行こうとしましたが、よく見ると歩行者は危険なので白線内を通るようにとの注意書きがあったのみで通行禁止になっていませんでしたので、トンネルへ入りました。途中、バスに追い抜かれたときはギリギリで冷や汗をかきましたが、ともかくも無事、9時30分清滝に出ることができました。

 清滝からは通常は表登山道を登るのですが、高校時にそこを登りましたので、今回は月輪寺経由のコースをとることにしました。しばらくは清滝川沿いに歩いて、途中、高 雄への道と別れ、堂承川沿いをさらに歩くと、谷の合流部に着き、谷沿いは空也の滝 への道でしたので、月輪寺への尾根道を登りました。道は岩の露出しているところも ありましたが、整備された歩きやすい道が続き、巻き道となると程なく、10時30分に 月輪寺に到着しました。

 登山道は寺の中に入っており、入るのに少し躊躇しましたが、寺からは南の京都市内が良く見えました。そこからはしばらく巻き道を辿り、尾根道に出ると、東の京都市内の向こうに比叡山が良く見えました。三条大橋から見ると、横高山が比叡山の横に大きく見えますが、ここから見ると、やはり比叡山がひときわ大きく見え、横高山や水井山は比叡山の北の端のわずかな高まりに見えました。

 尾根道をしばらく登り、大きな岩が行く手を遮る様になると、正面に大きな老木の茂った愛宕山頂が見え、しばらくで頂上直下の巻き道に出て、そこから愛宕神社の長い階段を通って11時に神社のある山頂に着きました。

 山頂は神社の聖域ですので山の北にある三角点に行くことにし、先程の巻き道を辿りましたが、途中、東方が良く見え、京都市内を越えて比良山や滋賀の山も良く見えました。この巻き道は林道のような自動車が通れる道で、事実軽トラが登ってきましたが、地図には明記されておらず、三角点の峰を探すのにやや迷って、竜ヶ岳への道へ出てしまい、結局11時30分に三角点に着きました。

 三角点の峰は道で削られて、やや登りにくく、一方でベンチが峰の直下に置かれており、昼食をとりたかったのですが、生憎、先客があって断念しました。そこからは947mの地蔵山へ登ることし、先程の道に戻って、しばらく西に進むと、愛宕スキー場跡の表示があり、右へ分かれる道が地蔵山への道で、そこからは山道となり、要所にテープがあって迷うことはありませんでしたが、背が低いものの潅木に覆われ、視界はあまり良くありませんでした。途中、1箇所だけ、亀岡方面が良く見える場所があり、そこで昼食をとりました。

 反射板のある峰を過ぎると眼前に地蔵山が近づき、最後のやや急な坂を登って12時に頂上に着きました。頂上は1等三角点でしたが、樹木に遮られて眺望はありませんでした。比叡山といい、鷲峰山といい、京都を代表する1等三角点は眺望が余り良くないようです。そこからは登ってきた道を引き返し、先程の林道に戻り、林道をさらに西に進んで、少し下ってから左へ神明峠への下り道との表示がありましたので、そこを下りました。入り口にはバイクや自転車の進入禁止のロープが張られており、道が荒れているのかと危惧しましたが、予感は当たって、かなり掘り込まれた山道を下りました。これ以上、荒れないようにとの山主の方の切実な思いが良く分かり、やはりバイクの乗り入れは禁止すべきだと思います。

 車道に下りた地点は神明峠だと思っていましたが、峠の西に下りたようで、少し歩いて峠に出、そこからさらに下って水尾の集落に出ました。集落の外れに清和天皇陵への表示があり、今に続く源氏の祖でもあられ、地図にも記載されていますので、参拝することとしましたが、一旦谷まで下りて、そこからさらに10分ほど登ったところ、尾根の先端部に御陵が築かれていました。私の知る限りでは入り口から最も到達しにくい御陵だと思います。御陵からは登ってきた道を戻り、水尾の集落を抜けて車道を下り、14時50分に保津峡の駅に着きました。今回は天気にも恵まれ、眺望も良く、快適な登山でした。

                                古川

[以下、あきゆき記]

ご投稿、有難うございます。

 ちょっと事情があって、帰省したり帰ってからもバタバタしていたもので 掲載させていただくのが、10日ほども遅くなってしまいました。
私も昔、保津峡から行った事があるのを思い出しました。ノーマルルートです。

『低山徘徊派! (^^)v』及び『ML低徘』へのご意見、ご感想はあきゆき(akiyuki@teihai.com)までお願いします。(黒江彰之)
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