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古川さんの「初雪の三峰山・中央構造線露頭見学」

   古川さんへのお便りは (holiday-in-paris1915@room.ocn.ne.jp) へどうぞ



「初雪の三峰山・中央構造線露頭見学」

とき 11月23日(日・祝)うす曇り→晴れ



 奈良・三重県境の三峰山へ約30年ぶりに登り、帰りに南側にあります中央構造線の露頭が近年整備され、見学できるようになったと聞きましたので見学することにしました。

 今回は友人と2人で出かけました。名張発8時のバスで掛西口まで行き、そこから御杖村営バスに乗り換える予定でしたが、香落渓で落石があり、バスは赤目掛線を迂回することになっていました。赤目掛線は以前は今井林道と言っていた道で、赤目の谷を詰めて兜岳方面へ向かう時に通る道で、大変狭く、バスが通れるのかと心配でしたが、対向車が余りなく、何とか曽爾村へ着きました。

 掛西口からは村営バスに乗り換えましたが、乗客は2人だけでした。以前は榛原から神末まで奈良交通バスが運行していましたが、冬の霧氷シーズン以外は廃止されていました。最近は自家用車で登山口まで行かれる方が多く、バスを使う方が減少したことも原因と思われます。私は縦走が好きですので、自家用車は不便と思うのですが。

 9時20分に神末上村バス停に到着、そこから歩き始めました。登山コースは尾根、不動滝の2コースありますが、今回は滝を見て登ることにしました。滝は先日の寒波での雪解け分があったのか水量も豊富で見事な景観でした。そこから谷筋、のち尾根筋を登り、かなり傾斜のきつい所でしたが、道がジグザグにつけられており助かりました。

 11時に1102mの避難小屋に到着しましたが、そこには雪が残っており、今シーズン初めて雪を見て感激しました。そこからは20分ほどで三峰山頂に到着。山頂には数センチの雪が残り、凍っていない柔らかい雪原を歩きました。

 山頂からは大展望が開け、北は兜岳・鎧岳・青山高原や鈴鹿の山、西は高見山・音羽三山・額井岳や遠くに生駒の山も見えました。次に山頂から南へ向かい5分ほどで八丁平に着きました。ここは草原地帯で山の上にいるとは思えない風景で、今度は南側が開け、迷岳や池小屋山・大台が原山がよく見えました。そこから南へ急斜面を下りることにしました。以前はここには登山道はなかったように思いましたが、新しく岩を削り切り開かれたような道でした。ほどなく植林地帯に入り、13時過ぎに山腹の林道に着きました。

 林道はほぼ中央構造線上に作られたようで、斜面の岩壁は手で触ってもぼろぼろと崩れる岩でした。林道から少し下った所に露頭があり、断層面がよく分かりましたが、斜面崩壊が進んでおり、谷底や斜面へは立ち入り禁止となっていました。そこからは林道を下りて、月出の里から桑原へ出ました。バス発車時刻まで1時間ありましたので、そこから伊勢街道を波瀬まで登って時間をつぶし、15時30分にバスに乗り、松阪まで帰りました。今回は天気といい、距離といい、快適な登山でした。

                                古川


[以下、あきゆき記]

ご投稿、有難うございます。

三峰山は霧氷の時期を中心に何度か行ったことがありますが 『中央構造線』のことは全然知りませんでした。いろいろな観点から 山を見ると、また勉強になりますね。

『低山徘徊派! (^^)v』及び『ML低徘』へのご意見、ご感想はあきゆき(akiyuki@teihai.com)までお願いします。(黒江彰之)
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