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「うす紅をさすヤマシャクヤク」 九州の地殻構造を南北二分する八代−臼杵構造線上の山地は九州山脈といい、 山域全体に蛇紋岩や石灰岩など塩基性岩が地表近くに露出していて、そこにはアル カリ性を好む特異な植物がかなりの種類みられます。ヤマシャクヤクは植物図鑑で 「花弁は白色5〜7」とされていますが、九州山脈の山地は本種の生育適性に合う らしく、多産する上、まれに花弁に「うすく紅をさす」個体を見ることができます。 阿蘇の草原も、早春の野焼きにより土壌はアルカリ性が保たれ、紅色の花をつける ベニバナヤマシャクヤクが見られます。この種は、草丈が70〜100cmもあり、 周囲の草中で異彩をはなち、存在感が見事です。 写真:5月初めのヤマシャクヤクと6月初めのベニバナヤマシャクヤク 1.九州脊梁山地のヤマシャクヤク(すべて白色個体の群落) 2.九州脊梁山地のヤマシャクヤク(白色個体) 3.九州脊梁山地のヤマシャクヤク(中央にうす紅色個体) 4.九州脊梁山地のヤマシャクヤク(うす紅色個体) 5.阿蘇のベニバナヤマシャクヤク(紅色個体) それではどうぞ、ごきげんよう。 平成15年6月28日 北 敏幸 / 北 嘉與子(福岡) Toshiyuki.Kita@mb8.seikyou.ne.jp [以下、あきゆき記] 私も近くの山にヤマシャクヤクの花を見に行きましたが、少しタイミングが遅くてあまり咲いていませんでした。 それにしても見事に咲いてますね。うっとりして見てしまいます。 また、パソコンの不調で貴重なデータをなくされたとか・・・私も何度か経験がありますが、アチコチにバックアップしておく以外にテはないですね。 |