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北敏幸さんの「諸塚山(宮崎県)のフクジュソウ」

        北敏幸さんへのお便りは (Toshiyuki.Kita@mb8.seikyou.ne.jp) へどうぞ



「諸塚山(宮崎県)のフクジュソウ」

「諸塚山(1342m)」は標高の比較的低い、特徴にかけた姿の山ですが、 九州の地殻構造を南北二分する「八代−臼杵構造線」上の褶曲山地であるため、山域 全体が蛇紋岩など塩基性岩で覆われていて、北部九州の火山山地にない、好アルカリ 性の珍しい植物が豊富です。三月には、南麓の「紋原」と北麓の「向山」の二か所に フクジュソウが咲いて、輝く春の訪れを知らせてくれます。山稜を往くスカイライン 道が開かれ、観光地化が進んだ「諸塚山」ですが、フクジュソウの自生する谷間に至 る道はなく、藪を分けやっとたどり着いたときには、体中スリキズだらけになる難所 です。谷間は深く大きく、軽装者には寄りつけません。交通利便な世の中になって も、フクジュソウの地は、まだしばらく安泰でしょう。

「紋原」のフクジュソウは、ミチノクフクジュソウと呼ばれる多花性の品種で すが、「向山」には、ミチノクフクジュソウと本州東北、北海道から朝鮮半島、中国 東北部に産するフクジュソウ(基本種)の二種類が見られます。この事実を知る人 は、登山家の中でもごく一部に限られているようです。

撮影日:平成15年3月2日

1.「諸塚山」向山のフクジュソウ(ミチノクフクジュソウタイプ)


2.「諸塚山」向山のフクジュソウ(ミチノクフクジュソウタイプ)


3.「諸塚山」向山のフクジュソウ(フクジュソウタイプ)







北  敏幸 / 北  嘉與子(福岡) Toshiyuki.Kita@mb8.seikyou.ne.jp


[以下、あきゆき記]

投稿、有難うございます。最近我が家の裏庭にも咲いて、春の訪れを感じさせてくれますが、やはり自然が一番ですね




『低山徘徊派! (^^)v』及び『ML低徘』へのご意見、ご感想はあきゆき(akiyuki@teihai.com)までお願いします。(黒江彰之)
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