投稿の広場

TOP MENU
投稿の広場
来たとこへ戻る

横井 渉さんの「岐阜県・宮村 位山(くらいやま=1,529m))」 横井 渉さんへのお便りは (watazoki@pc.highway.ne.jp) へどうぞ

登山メモ[通算95-2回目]2001/05/17() 

【山  域】岐阜県・宮村 位 山(くらいやま=1,529m

【樹木環境】全山ササ原の中にコシアブラが妙に目立った

【ひとこと】鳥が多く、高度の割には歩きやすい道

【天  候】空気も澄んで快晴

【同 者】寺崎、羽根、南谷、富田、石川、不破の各氏と私横井

 <行    程>

「美輝の里」出発08:0009:40モンデウス遊歩道→登山口09:5010:37リフト終点10:50→大奈山11:09→御手洗岩11:18→御神楽岩12:09→天の岩戸12:1512:25山頂あずまや(昼飯)13:10→山頂13:12→天の岩戸13:40→御手洗岩14:25→大奈山14:35→リフト終点14:45→登山口15:17

<雑感  ざっかん  雑観>  

 窓から差す澄んだ光に眠い目を擦りながら疲れた体を無理矢理起こす。それぞれが出かける準備をして朝飯を待つ。朝の冷や奴ってこんなにおいしかったかなと、思いつつ2杯も食べる(南谷ちゃんはおまけにお粥までも食べながら、ハムがなかったと…)。予定通り宿を出て、澄み渡った空の下を快適に走り、ようやくにして(遠い!)位山(今ではモンデウスと言うそうですよ)スキー場に着く。麓の神社横に駐車してゲレンデの端の登山口(モンデウス遊歩道となっている)から登り始める。

草むらの端を登っていると、右側の樹木にリョウブ、ゴヨウマツ、ウラジロモミ、そしてワラビ、ゼンマイが見える(帰りに取りたいなと言う顔の石川さん)。ゲレンデの中間まで来たときに振り返ったときの見たこともないような、澄んだ空気の中に素晴らしい冠雪の山々(左から黒部五郎、笠ヶ岳、槍、穂高連邦ちょっと離れて乗鞍が、もっと離れて御嶽山)に全員がしばらくその場を離れることができないほどでした。

それにしてもゲレンデの平均的な勾配は登りにくい。強くなった日差しの中を喘ぎながらリフト終点にたどり着き、リフトのベンチに座り込むと、ヒンヤリとさわやかな心地よい風がゲレンデの下から吹き上げてくる。「あー、天国!」と言いかけた。一息ついてから、また、全員が遠景のすばらしさに見とれてたたずむ。

ここからが本当の登山口だ。歩きやすい道をゆっくりと進むと、アカヤシオに比べて赤色が濃く、深山に見られるムラサキヤシオの花が、ヒメコマツ、ウリハダカエデの新芽、シラカバ、ミズナラ、コシアブラの芽、ツクバネソウ、イワナシの赤い花、ミヤマエンレイソウ(昨日の御前山では花が咲いていたが)などに目を奪われているうちに、遠目の聞く小ピーク(大奈山)に。

どこまでも始まったばかりの新緑に目をキョロキョロさせながら、ウグイスやヤマガラなどの声を聞きながら進む。ホオノキ全体が新芽で鳥が飛び立つ瞬間のような雰囲気を醸し出している。ここの山は「哲学の散歩道」と言うことで能書き看板が所々立ててある(こんなものを立てるなら標識でも立てた方がいいかも)。それに、ちょっとした岩に「御手洗岩」「御神楽岩」「鏡岩」「御霊岩」などと記してある。

依然として非常に歩きやすいので、周りの景色も十分に楽しめる。オオツリバナが小さい可憐な房状の蕾を下げている。ムシカリはまわりに「どうだ!」と言わんばかりの立派な花を見せつけている。ダナ平林道との出会いの岩戸平を過ぎると、ややぬかるんだ場所を通過する。背丈を超えるほど立派なドウダンの群生林の間から大きなあずまやが見えてくる。

山頂からの眺めはゲレンデに引けを取らぬ素晴らしさだ。あずまやの展望台から、この贅沢な風景の中で昼飯(コンビニで買ったおにぎり、みそ汁)を食べ、おまけにコーヒーまでいただき満足、満足でした。いろいろなカメラで何度も記念写真に収まる。三角点は50mも行ったところにあり、そこから水場(こんな山頂にあるの?)に行ってみたら本当に冷たいおいしい水がたっぷりとあり、ゴクゴクと飲み干し、少し持って帰ることにする。

来るときに分からなかった天の岩戸(鏡岩の裏にある)を寺さんに案内してもらうが、「これが本当のショウジョバカマ(猩々緋=わずかに黒みを帯びた鮮やかな赤)の色だよ」と昨日、寺さんが言っていたときと同じ色で群生している。帰り道でネマガリタケ(堅くて食べられなかった)や石川さんのワラビ取りにお手伝いしながら登山口に。帰り道は下呂の温泉銭湯で汗を流して、帰路に。

『低山徘徊派! (^^)v』及び『ML低徘』へのご意見、ご感想はあきゆき(akiyuki@teihai.com)までお願いします。(黒江彰之)
サイン