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大野博之さんの「株杉は一見の価値あり蕪山」 大野博之さんへのお便りは (msyouko@hamal.freemail.ne.jp) へどうぞ


 今晩は、北アの遭難のニュースに心痛めています。
前回投稿の大菩薩嶺から、デジカメを買い写真を撮ってありますが、
知識が無くなかなか入れることが出来ませんでした。
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   大野博之
 e-mail:msyouko@hamal.freemail.ne.jp
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45 蕪山 . 1068.9M H12年11月25日

9時30分〜14時50分 岐阜県板取村 曇時々晴れ

”株杉は一見の価値あり”

 今年の目標にしていた能郷白山行こうとしたが、体調悪く前日に断念し、 日永岳に行く事にする。

  6時30分家を出たが、車が多く関の街を抜けるのに時間が掛かっ た、もう30分早く出るべきだ。鮎の瀬大橋で長良川を渡ると車も少な くなり、武芸川町、美山町を抜け落会橋を右に神崎川沿いに走る。船伏 山登山口を過ぎどんどん入って行くと、通行止めの標識が有る、通り過 ぎたが戻り、じっくり読んで見るも本当に通れないのか判断出来ず、丁 度犬を連れたお年寄りが居たので聞くと、解らない先に行って聞いてみ たらとのこと。入って行くと又も全面通行止めの標識が有り、諦めて戻 る。

  この近くで持参しているガイドブックにある山を探し、蕪山に変更す る。マラソンの高橋尚子が飲んでいることで有名になった「高賀の水」 の高賀山入り口を通り過ぎ、9時20分登山口の「21世紀の森」駐車 場に着いた。大きな駐車場に車が7〜8台止まっている、その内2台は これから登ろうとしている所だった。

 9時30分登り始める。ここは「株杉」が有名で、折角だから「株杉コ ース」〜「奥牧谷コース」の周回コースを行く事にする。林道を歩き始 めると直ぐに正面に車止めがある、左にも舗装された道があるので入っ て行く。大きな建物を右に見て少し行くと地道となり谷沿いの遊歩道と なる、道は分岐が一杯ありどちらに行って良いのか分からない、女性の 二人ずれが”道が幾つも有り良く分からない”と言って戻って行った。 方向は合っているのでそのまま入って行く、真っ直ぐ行くと奥牧谷コー スの方角のため右へとり、一登りで舗装された林道に出た。車止めがし てあった道で左の登りの方に行く、少しで車が1台止まっている林道の 終点となり戻る。

 少し戻ると株杉が見え出し東屋の有るところに「株杉コース」の案内 標識が有り入る、9時50分になっていた。

         株杉           株杉コースの紅葉

 株杉は根元が大きな古木で、一本の株から何本も の杉が伸びており、現在も生きている。何本もあり異様な雰囲気を醸し 出している。

 杉林のなかを沢沿いに登って行くと少しずつ自然林となり明るくなっ てきた、もみじの紅葉がまだ残っ ていた。だんだん急な登りとなってきて、石の階段状の登りがずっと続 いている、高賀山の登山道と良く似ている。

 10時30分左へ大きく曲がると、野鳥観察コースと合流した、この あたりからは石は無くなり登りやすい道となった。しばらく登ると尾根 に上がり自然林となり落ち葉を踏みしめての登りとなる。そろそろ疲れ てきた、4人連れを追い越し、電線の廃材と思われる丸い気に腰掛けて 休む。

 10時40分出発、広葉樹林のなかの気持ちの良い尾根道となる、然 し結構急な登りできつい。体調が悪いのが出てきた、なかなか進まな い、汗も多い。左に整った形の山頂が見えてきた、まだ遠い。

 登り下りをし、やっと山頂直下奥牧谷コースの分岐へ着く。二人の男 性が下りてきた、登ってきたのはこっち(奥牧谷コース)と指をさし、 帰りは我々が登ってきた方に行こうとするので、奥牧谷コースは問題な いかと聞くと、OKとのこと。

 四角のロボット雨量計小屋を通り12時10分山頂に着く。三角点に タッチ、大勢の人が休んでいる、空は曇っているが眺望が広がってい る。直ぐ近くに高賀山、その左幾重もの山並みの奥に恵那山、そして南アルプス、 中央アルプス、その左山の上に御嶽山、乗鞍岳、小さいが奥穂高、 槍ヶ岳も確認できる、笠ヶ岳、そして大きな白山雪は無い、 日永岳からずうっと左の奥に大きな山塊の伊吹山、正に360度の展望 だ。他の登山者からも満足の声が聞こえてくる、中でも一番は山並みの 奥にある恵那山だ、白山は近くて大きいが形が良くない。

      山頂から恵那山          山頂から乗鞍岳  
         (写真をクリックすると大きくなります)

 汗が冷えて寒くなってきた、13時10分下山開始、奥牧谷コースを 下る。直ぐ先を4人の男性が下っている、自然林の中の急な下りで、落 ち葉も一杯あり滑る、下りの苦手な妻はかなりてこずっており、あっと ゆう間に4人連れは見えなくなった。余り通られていないようで、道が はっきり着いていない、落ち葉で隠れているせいもあるが。然し登りに は無かったテープやペンキの印があり、探しながらの下りとなる。ずっ と急降下が続く、こちらから登るとかなりきついと思う。  水音が聞こえてくると、谷沿いの道となる。 一部黄葉が残っていたが ほとんど何も無い下りで、これが延々と続く。ただ狭くて切り立った所が 何箇所かあり要注意だ。自然林が多いので新緑のころは良いと思われ るが。そろそろ飽きてきた頃に大きな滝が樹間に見えた、滝壷もある結 構立派な滝だ近くまで行ける道もあるようだが、疲れているのでやめる。


    奥牧谷コースの黄葉 

 14時35分林道終点の広場に戻る。登るときに止まっていた1台の 車がまだあり、丁度男性1人と女性3人が戻ってきて、その内の一人が 奥牧谷から下りてきたのかと話しかけてきたので”そうだ”と答える と、コースは大丈夫だったか、「入らないでください」との看板がある ため登山道が通れなくなっていると思ったとの事!直ぐのところに、取 水口があるため基本的に奥牧谷コースは入山禁止としていると思われ る。

 14時50分駐車場に戻る。板取川温泉が近いが、今年10月に武芸 川温泉がオープンしたとのことで戻り入る。町が近いせいか混んでいた が、お湯は温泉らしいもので良い、休憩室が極端に狭くゆっくり休むこ とができないが、ビールをのんで帰る。

 確認出来た山:◎恵那山. 御嶽山. 乗鞍岳. 穂高岳. 槍ヶ岳. 
           白山. ○伊吹山. ○高賀山. 日永岳. 舟伏山.
           .屏風山

[以下、あきゆき記] 北アの遭難・・・心配されますね。雪崩はなかなか避けにくく まったく運に左右されるところがあります。 21世紀初の投稿・・・有難う御座います。 今回は、デジカメで撮られたお写真を添えていただきましたので 印象がより鮮やかです。 また、HTMLの形式で送っていただきましたので、ほぼ、そのまま 掲載させていただきました。 有難うございました。
『低山徘徊派! (^^)v』及び『ML低徘』へのご意見、ご感想はあきゆき(akiyuki@teihai.com)までお願いします。(黒江彰之)
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