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大野博之さんの「恵那山、神坂峠ルートは手強い」 大野博之さんへのお便りは (msyouko@hamal.freemail.ne.jp) へどうぞ


 恵那山は登り出のある山で、1週間が経ちましたが、まだきつかった
印象が強烈に残っています。

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   大野博之
 e-mail:msyouko@hamal.freemail.ne.jp
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      43.恵那山   2189.8M  H12年10月14日

         7時15分〜16時55分   岐阜県中津川市   快晴 

                ’ヘトヘト    ヘロヘロ’

 9月の東海豪雨で、黒井沢林道通行止めとのHPの情報により、神坂
峠より登る事にする。こちらも通行止めであったのが、開通していると
のこと、HPは本当に有り難い。

 5時20分家を出る。中央道瑞浪を過ぎると前方に恵那山が時々見え
るようになり、天気は良さそうだ。恵那近くになると快晴のなか、大き
く望める。

 中央道中津川インターで下りる、早朝で車も少なく快調に走り、落合
の信号を通り過ぎ、山口村まで走ってしまい戻る。先月富士見台へ行っ
たばかりなのに!

 クワリゾート湯舟沢を過ぎ強清水まで順調に走るが、その先すぐ石で
補修されてはいるが、乗用車がやっと通れる程度の悪路が3個所ほど有
る。1ヶ月前は全ては舗装された良い道だったが、一変している。

 7時神坂峠に着く、車は道路脇に3台と、万岳荘方面に少し入った駐
車場に1台が止まっている。峠から南アルプスが見え天気は最高のよう
だ。

 7時15分笹原の中を登り始める、最初から結構急な登りが続いてい
る。最初のピークに来ると御嶽山が美しい姿を見せている、右に乗鞍岳
、穂高、中央アルプス、それに南アルプス連峰も非常に美しい、御嶽の
左は白山のようだ。ここから急な下りとなり平坦な鳥越峠8時につく、
右に強清水の標識がある。

 暫く平坦な道が続いている、まだ誰にも会っていない。前方にも後方
にも人は見えない。再び尾根に出るとウバナギのガレ場が見えて来る、
かなり崩壊がひどい、登山道は全く危険な所は無い。又急登が始まる、
体調悪いのか、なかなか足が前に出ない。

 8時50分やっと大判山に着いた、三等三角点に腰を掛けゆっくり休
む。周囲は笹原で、快晴のなか非常に眺望は良い。正面に大きく紅葉の
恵那山がそびえている、まだまだ遠く高い。一人の男性が登って来た、
後ろに誰もいないと思っていたが、かなり早いペースで登ってきたの
か?仙台から来たとのこと、さすが百名山だ。少し休んで先に登って行
った。

 9時05分大判山を下り始める、ここも急降下で、然も登りと下りを
しながら大きく下る、帰りが思いやられる。又登りかえし1820mピ
ークに9時40分着くと、少しで天狗ナギに出た。尾根の道は途中で小
枝により入らないよう目印がしてあり、左に迂回路が作ってある。崩れ
は旧登山道の近くまで進んで来ている、かなりの規模の崩壊だ。ここか
らは林の中に入ってゆき、眺望は無くなる。山の下の方が展望が利き上
部は利かない、珍しい山だ。

 真っ直ぐの急登が始まる。一組の夫婦を追い抜いたが、ペースは極端
に悪い、10時又も休む、夫婦が抜いて行った。何度も立ち止まりなが
ら少しずつ高度を上げてゆく、やっと稜線近くに来た。若い二人が登
ってきて、稜線は未だですかと聞いてきた、誰もがきつく同じ思いのよ
うだ。またも先の夫婦を抜いて11時20分稜線に出た、もう'ヘトヘ
ト'だ。看板があり、ウエストンが登った川上からの登山道は廃道にな
っているので、入らないでと書いてある。

 ここからは殆ど平坦な道を、尾根伝いに山頂部の右端から左端まで行
く感じだ、展望は無い。途中大判山で会った男性が戻って来た、早い!
11時45分山頂避難小屋に着く、中は奇麗な状態だ。小屋付近には誰
もいない、ここも展望は無い、背後の大岩の上に2人の姿が見える。

 小屋の前を通り山頂に向かう、12時山頂に着く。入り口に恵那神社
奥社、奥に一等三角点のある、平坦な広場になっている、展望は無い。
ベンチがあり腰掛けて休む、それにしても疲れている、食欲も無いが無
理におにぎり1ヶと柿を食べる。風も無く暖かいので昼寝でもしてゆっ
くりしたいのだが、帰りの時間が気になる為12時30分下山開始す
る。

 避難小屋の上の大岩に登ってみると、南アルプス連峰が見え、聖と赤
石の間辺りに富士山も顔を覗かせている。山頂部で展望が得られるのは
ここだけのようだ。

 13時15分稜線分岐に戻り、急降下が始まる。14時55分やっと
大判山に戻るも’ヘロヘロ’後から4人のパーテーと1人の男性と、直
ぐに犬を連れた年配の男性が来たが話す気も起きない。この男性は林道
の状態が悪いので強清水の近くに車を止めて登ってきたとのこと、強清
水から神坂峠までは距離が随分有る、元気なものだ、ただ犬はへばって
いた。

 ゆっくり休み15時15分下り始める。鳥越峠に15時55分着、又
登りに掛かる、へばっている所に急登でなかなか進まない。思考能力も
鈍ってきて、どの程度の登りか、この先又登り下りがあるのか思い出せ
ない。やっと登山口とした峠が見えるピークに戻った、若い男性が8月
に黒井沢ルートから登ったが全然違う、こちらの方が数段きついと言っ
ている。

 16時55分何とか暗くならないうちに、神坂峠に戻ることが出来
た。林道を下っているうちに暗くなり、又疲れ過ぎて温泉に入る気にも
ならず、真っ直ぐ家に帰る。
 
 体調悪く厳しい山行きとなった、天気が最高で眺望は満足出来たが、
それ以上に辛い思いが残った。紅葉は時期としては最盛期と思われるが
紅葉を見に登る山ではない。

  確認出来た山:◎御嶽山.乗鞍岳.穂高.中央アルプス.
                ◎南アルプス.富士山.南木曽岳

[以下、あきゆき記]

投稿、有難うございます。

恵那山は行ったことはありませんが、よく耳にする山ですが
ルートによっては、かなり厳しそうですね。
山歩きは体調によっても、シンドさが全然違いますし・・・
なかなか予測しがたいところですね。

また、私もよく経験するのですが単独の時はオーバーペースに
なりやすく、よくバテます (^_-)

暗くならない内に下山できて、ほんとに良かったです。


『低山徘徊派! (^^)v』及び『ML低徘』へのご意見、ご感想はあきゆき(akiyuki@teihai.com)までお願いします。(黒江彰之)
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