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大野博之さんの「富士見台はアルプスの気軽な展望台」 大野博之さんへのお便りは (msyouko@hamal.freemail.ne.jp) へどうぞ


    41.富士見台 1739M    42.横川山 1620M
                                               
        H12年9月3日  8時35分〜14時35分 
         岐阜県中津川市.長野県阿智村       晴れ

                '展望と笹海のプロムナード’

 暑い日が続き、伊吹北尾根に懲りて低山へ行く気にならず、1ヶ月
ぶりに標高が高く涼しそうで、楽なコースと思われる富士見台へ行く。

 7時過ぎに家を出て、中津川インターで下り神坂峠へ向かう。'クア
リゾート湯舟沢’を右に見て、強清水へ来ると夫婦が登り始めようとし
ていた。少し先にトイレもある。

 途中登山道が何度も出てきて道路に沿って登山道が有るようだ。この
登山道が歴史に出て来る、東山道なのだろう。

 8時20分峠に着くと、車が5〜6台止まっていた、余り駐車スペー
スは無い。右に登れば恵那山、左へ行くと富士見台、富士見台の万岳荘
方面は山荘工事中で通行止めとなっていた。

 8時35分登り始める、林の中しっかりとした登山道が続いている。
直ぐに旧街道の史跡<神坂峠祭祀跡>に着く、広場となっている。

 暫く行くと林越しに恵那山が大きく見える。いつもの恵那山はやさし
い感じのする、たおやかな山容を見せているが、ここから見る恵那山は
厳しい表情だ。

 山腹の林を抜けると、笹の中の道となる。谷にラジコンが飛んでる、
その奥に富士見台と思われるピークが望める。ラジコンはエンジンが付
いていない、風の力で飛んでいるとのこと、コントローラで翼を操りず
うっと飛んでいる。この場所は谷から吹き上げる風が強く最適の場所だ
そうだ。先に一組が山頂へ登ってゆくのが見える。

 谷を過ぎると新しい神坂小屋が建っている、覗いて見ると土足禁止で
非常に奇麗な状態だ、トイレも匂いも無く清潔だ。直ぐ上にも新しい小
屋がある。

 笹原の広い道を登って行くと、右手に南アルプスが雄大に望めるよう
になる。背面は明るい青空の下、黒い墨絵のように、然しくっきりと
浮かんでいる。

 9時25分富士見台へ到着、広々とした山頂は、正面方向に御嶽山、
直ぐ右に乗鞍岳、穂高さらに中央アルプス、南アルプス、後ろに大きな
恵那山、簡単に登れる割に展望は一級品だ。誰もいない、入り口近くに
あるベンチに座って休憩する。

 笹原の美しい横川山方面を見ると、道が続いており、先に見た一組が
歩いている、行けるようだ。

 9時50分で時間も早く、行ってみることにする。御岳やアルプスを
眺めながら、ゆっくり笹の中を下る。横川山まで3kmの標識がある。

 小さな池がある湿地帯に来ると暑くなってきた、池を過ぎ尾根に出る
と風も少し有り、涼しくなる。

 前方に谷があり、どんどん下るようになる、かなりの急降下で帰りの
登り返しが辛そうだ。止めようかと迷うも、谷に降りて行く。水の音
が聞こえるようになり、最低鞍部と言っても山の斜面を、谷を横切るよ
うに通過、又登りにかかる。

 小ピークを登り切ると、前方に先の一組が休憩しているのが見えた。
妻が膝が痛いと言っている、無理に行って戻る事が難しくなってはどう
しようもない、戻るかどうか思案する。次のピークが多分横川山だと思
うため、ピークまで行ってみることにする。

 登り切ると横川山の山頂で11時05分着いた。ゆっくり歩いてきた
が、富士見台から1時間15分で、そんなに時間を要していない。山頂
は木立の中座るところがない、すぐ先に先行の二人が居るので行ってみ
る。小広場となっており、二等三角点があり山頂の感じだ、どちらが山
頂なのか?
 
 二人の話では、6月に来た時は笹のため途中で引き返した、今日は鎌
を持ってきたとのこと。鎌を持参の山歩きとは!時期によっては通るこ
とが無理のようだ。

 ここからも御嶽、乗鞍、中央アルプス、南アルプスがぐるり見渡せ
る。すぐ近くに独立峰の南木曽岳、その右、摺古木、安平路の山塊が
木曽駒まで続いている。後ろは、笹海の向こうに富士見台が美しい。

 昼食を取る。下に座ると笹で見えない、ベンチがあり腰掛けると周囲
が見渡せる。南沢山方面から一人の男性が登ってきた、誰も居ないと思
っていたようで、びっくりしていた。その後やはり南沢山方面から五人
のパーテーが登って来て賑やかになった。清内路から2時間ちょっとで
登って来たとのことで、神坂峠からと同じ位の所要時間のようだ。

 山は雲が出てきて隠れがちになった、やはり朝早くが一番だ。

 12時15分下山開始、"お先に”と富士見台方面に歩きかけると、五
人のパーテーから、あれ!そちらへ行けるの?と聞いてきた、横川山は
清内路から登るのが一般的のようだ。

 野兎に一回ヘビに三回遭遇しながら、約一時間で最低鞍部へ戻り、急
な登り返しにかかる。思ったほどきつくなく、急斜面を登り切り、だら
だらの登りを行くようになった。妻も膝の痛みを言わないので大丈夫の
ようだ。振り返ると横川山の山頂に白い点が見える、まだ人がいる。

 13時45分富士見台へ戻る。ハイキングの人が三々五々休憩してい
る、登山姿は場違いの感じがする。恵那山はいつもの優しい姿に戻って
いた。

 14時35分神坂峠の車に戻る。

 展望台として、素晴らしく、アルプスの冠雪しているときにまた来た
い山だ。強清水が飲めなくなっている、山の上に新たに開発されたも
のは見当たらない。ハイキング、登山者の影響なのか?そうだとすれ
ば自然破壊に加担していることになる。地図にも載っている昔から親
しまれてきた街道の名所であり残念だ。

 'クワリゾート湯舟沢’に入り、生ビールを飲んで帰る。入浴料1000
円は高い、特に特長のある温泉とは思えないが!

   確認できた山:◎恵那山.◎御嶽山.◎南木曽岳.乗鞍岳.笠置山
                 摺古木岳.穂高連峰.中央アルプス.◎南アルプス

[以下、あきゆき記]

投稿メール、有難うございました。

毎月のように精力的に遠出をされていらっしゃるようですね。
羨ましく拝見しました。

> 展望台として、素晴らしく、アルプスの冠雪しているときにまた来た
>い山だ。強清水が飲めなくなっている、山の上に新たに開発されたも
>のは見当たらない。ハイキング、登山者の影響なのか?そうだとすれ
>ば自然破壊に加担していることになる。地図にも載っている昔から親
>しまれてきた街道の名所であり残念だ。

これは、入山者が増えたための影響でしょうか?
こういうのが増えてくるのは、残念なことです。
アプローチが便利に過ぎてしまったのですね。

といいなから、私も行っているのですが・・・(^_-)


『低山徘徊派! (^^)v』及び『ML低徘』へのご意見、ご感想はあきゆき(akiyuki@teihai.com)までお願いします。(黒江彰之)
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