投稿の広場

TOP MENU
投稿の広場
来たとこへ戻る

福富孝吉さんの「蓮華温泉〜白馬岳〜猿倉」 福富孝吉さんへのお便りは (ccc76790@nyc.odn.ne.jp) へどうぞ

<山行報告>     蓮華温泉〜白馬岳〜猿倉
                            福富孝吉
(日  時)    平成12年8月25日(金)〜27日(日)
(参加者)    井原 蔭東 原  福富 (アルペン芦山会員)
(コース)
8月25日(金) 大阪発8:12〜特急雷鳥〜糸魚川着12:32同発12:53〜
         平岩13:26着  13:50発バスにて蓮華温泉着15:01
                             (蓮華温泉ロッジ泊)
  26日(土) ロッジ発5:45〜天狗庭〜白馬大池〜小蓮華岳〜白馬山頂   
            12:40〜13:10白馬山荘(白馬山荘泊)
  27日(日) 山荘発6:30〜大雪渓〜猿倉10:40タクシーにてみみずくの 
        湯11:00
        白馬発14:42 特急しなの名古屋経由新幹線にて新大阪着
                                19:10


(所 感)
北アルプスの蓮華温泉は標高1475mのところにある。大糸線の平岩駅からバス
で 1時間10分、低速でゆっくり登って行く。冷房の無い開けられたバスの車窓から
は徐々に山の風が入って来る。ブナ林に入ると、もうすっかり都会の喧騒を忘れ
させて北アルプスのふところにはいってきた嬉しさがこみあがる。温泉ロッジは
展望のあるひろい内湯も良いが、蓮華七湯という露天風呂が付近の山中に点在し
ている。一周り見てあるくと40分ぐらいかかった。熱いのやぬるい湯、空湯も
あって適温のは三つぐらい。

夕食後、ほの暗くなって僕達は懐中電灯を額にして、さっき見つけておいた気持
ちの良さそうな露天風呂に向かった。混浴だが夕暮れて星あかりだけの静かな山
の湯場では、人の姿もただほの白く映るだけ、幻想的でしばし至福のときをすご
す。

 翌26日朝、快晴。足なみもよくそろって登る。天狗の庭でスープを炊き気持
ちのいい朝食。人もまばらなコースを順調にのぼって白馬大池につく。広々とし
て静か、銀色の毛だけになったチンクルマの群生が見事だ。姿のいい小蓮華岳を
望みながら進む。このあたりから後立山連峰の縦走にはいってきた実感がわいて
くる。六甲のハイキングとはわけが違う。雄大な景観のなかに吸い込まれるよう
な感覚で足取りは軽い。小蓮華岳の頂上を超え、またいくつものピークを越えた。
晩夏だが花もある。白馬頂上手前では楽しみのコマクサにも会うことが出来た。

 白馬岳頂上は賑やかだった。大衆受けする山のせいかツアー客のような団体が
多い。白馬山荘も同じ状況。日本最大といわれるだけにレストランにいると街中
にいるようだ。
混雑をさけて隣のピーク、丸山あたりまで歩いて改めて眺望を楽しむ。山は静か
なのがいい。せっかく登った山だ、じっくり味わうのがいい。

 27日。今朝も快晴、大雪渓を降る。スプーンカットのある雪渓で慣れた人な
らアイゼンはいらない。ただしストックは有効。途中、雪渓のわきで朝のコーヒ
ー。よくある大雪渓の絵葉書の絵の中に自分がいるみたいな気持ちになって夏山
のなごりをおしむ。

 白馬尻小屋を経て猿倉に下る。これよりタクシーで白馬駅に近いみみずく温泉
に行ってもらう。メンバーが満足して安全に下山できて、ホットして汗を流す。
 記念すべき2000年の夏もこれで終わりとなる。

『低山徘徊派! (^^)v』及び『ML低徘』へのご意見、ご感想はあきゆき(akiyuki@teihai.com)までお願いします。(黒江彰之)
サイン