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山喜多さんの「花の御池岳」 山喜多さんへのお便りは (sanda.kitayama@nifty.ne.jp) へどうぞ

あきゆきさんのホームページ「低山徘徊派」を参考にして御池岳へ行ってきまし
た。
普段は三田近郊の山を運動不足解消のために登っています。今回、初めて鈴鹿の山
をチャレンジするにあたって、ルートと花の情報をHP「低山徘徊派」から仕入れ
ました。
ルートはあきゆきさんと同じコグルミ谷〜丸山〜鞍掛峠ですが、大君ヶ畑と鞍掛ト
ンネルの間が斜面崩壊のため通行止めなので、鞍掛橋からの歩きです。
花の名前をHP「低山徘徊派」と図鑑で調べ、記憶してから出発です。おかげで現
地ではすぐに花の名前を特定できました。例年より少し花の咲く時期が遅れている
ようです。
道路情報と、花情報が参考になるかと思いますので私の記録を以下に転記します。


*****
御池岳(丸山1247m)
・ 日時:平成12年4月29日(土)晴れ
・ GB:地球の風28登山ハイク「鈴鹿山系」潟[ンリン
・ルート:鞍掛橋〜鞍掛トンネル〜コグルミ谷登山口〜カタクリ峠〜丸山〜真の池
〜鈴北岳〜鞍掛峠〜鞍掛橋

・ 記録:
5:15 三田自宅を車で出発。
中国道から名神へはいる。多賀SAにて食料を仕入れる。彦根でICを出て、国道
306号線を南へ走る。多賀の交差点で左に曲がるとき、「国道306号線法面崩壊の
ため大君ケ畑以遠通行止め」の掲示が目に入った。ここまで来たのだからとにかく
行けるところまで進むことにする。ガイドブックではバス終点の大君ヶ畑(オジガ
ハタ)から歩くルートも記載されている。大君ヶ畑の集落を過ぎると可動バリケー
ドが道路幅半分に置いてある。無視して進む。道が大きく左へ蛇行する鞍掛橋の先
に開閉式の本格的な通行止めのバリケードがある。ダンプが出入りしていて、半分
解放なので先まで行ってみると約500mほどの所で斜面崩壊があり、法面を切り直
しアンカー止め工事中で完全に通行不可能であった。先ほどの鞍掛橋の手前まで戻
ると、東方向に御池谷林道が始まっており、先客2人に習って林道の路肩に駐車す
る。この林道が登山道となっている。

8:00 鞍掛橋近くの林道取付き Ca425m
林道を東に進む。道の両側には早速満開の黄色いキケマンが歓迎している。5分ほ
どで左へ橋を渡る林道の分岐がある。真っ直ぐの御池谷林道は鈴ヶ岳へ直登できる
登山道である。HPなどの情報から藪こぎの道なので花は期待できない。ガイド
ブックなどから花の多いコグルミ谷を登ることに決めていたので、左の道を採る。
やがて林道の終点に大きな堰提が現れると、左の急斜面にテープが付いている。
ロープを頼りに滑りながら登り切ると国道に合流する。このあたりは、山桜とミツ
バツツジが山に色を付けている。

8:25 国道に合流 Ca600m
車の全く通らない道路をしばらく登ると鞍掛トンネルに着く。西口に駐車場があ
り、登り口となっている。ここへは最後に降りてくることにして、登りはコグルミ
谷とするために、真っ暗なトンネルの中を歩き、国道をコグルミ谷登山口まで下
る。

9:00 コグルミ谷登山口 Ca527m
団体が何組も登って行く。登山届けを出す。伏流水のため枯れた沢の白い石灰岩の
谷を登る。常緑樹は全く無く、中高木の落葉樹の疎林なので明るい。山道にはネコ
ノメソウが岩の間にあちこちで咲いている。白いニリンソウ、黒紫のエンレイソ
ウ、白のミヤマカタバミなどがあちこちに咲いている。

9:45 長命水 Ca780m
水量の多い清水である。小休止する。この辺から沢を離れる。谷筋の所々に残雪が
ある。登り口からこの辺りまで落葉樹の新芽が出ている。

10:15 カタクリ峠 Ca940m
名前の通りにカタクリの葉はあちこちにあるが、花はまだ咲いていない。花を探し
に白船(白瀬)峠の方へ尾根を5、6分進んでみた。イワカガミの葉はあるが咲い
ていない。あきらめて引き返す。峠に、坂本谷は土石流のために下山禁止との看板
がある。このルートを登ってきた人が無理やり通ったがとても苦労したとのこと。

10:30 カタクリ峠
丸山へ向けて登る。白のキクザキイチゲ、ミヤマカタバミが咲いており、コバイケ
ソウが葉を伸ばしている。

11:00 丸山取付き Ca1060m
丸山まではすこし急な斜面が続く。所々で残雪の上を歩くところがあり、また、雪
解け水のために道はドロンコ状態である。頂上直下に笹藪があり、オオイタヤメイ
ゲツ(カエデ科)の群生も始まる。

11:30〜12:00 丸山 1247m
頂上はオオイタヤメイゲツの中木の中だが、葉は落ちているので本来見通しは良い
はずである。しかし、ガイドブックの説明通り霧が発生していて展望は得られな
かった。石灰岩に腰掛けて昼食とする。小野田セメントの境界杭があちこちにあ
る。全山がセメントの原料となる石灰石の固まりである。鈴北岳へは、丸山取付き
まで戻らずに頂上から北西の方向に進む道がある。真ノ池の手前に合流する。この
あたりは葉の伸び始めたコバイケソウの群落だ。なだらかな高原状の盆地に出ると
あちこちに石灰岩が融けて凹状の穴となるドリーネが残雪や水をためている。山火
事の後のため未だ低い笹原を登ると突然北面の視界が広がり、すばらしい展望が現
れる。

12:45〜13:00 鈴北岳 1182m
北面に、霊仙山、三国岳、烏帽子岳が間近に見え、遠くに、頂上付近を雲に隠した
伊吹山や、山頂にまだ白い雪を残した高い峰(能郷白山か?)が遠くに霞んでい
る。西には、鈴ヶ岳の丸みの頭だけが見え、その向こうには琵琶湖東側の平野が広
がり、かすかに琵琶湖の水面がうかがえる。下山途中に、鈴ヶ岳を歩いた人に話を
聞くと、鈴北岳との尾根道は笹が切り開かれていて藪こぎは無く、フクジュソウが
尾根道に群生し、4分咲き程度だがすばらしかったとのことだ。時間を惜しまずに
鈴北岳から往復すれば良かった。南東には、丸山がその名の通りに緩やかな大きい
丸みで横たわり、その向こうに藤原岳へ続く稜線が見えている。
 鞍掛峠へ向けて下る。中程の1000m位までは笹平原であるが近年に道を広く切り
開いたようで藪こぎは無くて歩き安くなっている。道端には白色のキクザキイチゲ
(キクザキイチリンソウ)が思い出したように咲いている。それより低い所は落葉
樹林となっていて、カタクリ、ミヤマカタバミ、エンレイソウ、ヤマエンゴサクが
個体数は少ないが林床に咲いていて目を楽しませてくれた。

14:00 鞍掛峠 Ca780m
峠の十字路を西へ下る。しばらくで急な植林帯に入る。林の中の日影でもミヤマカ
タバミはたくさん咲いていた。Ca615mのトンネル西口に出る。国道を西へ歩
く。朝、登ってきた国道出会い地点で、疲れてきたので堰提横の急坂を降りる気が
しないでいたところ、途中で合流した夫婦2組もこのまま国道を降りると言うので
同行する。工事現場の場所を通れるか心配であったが、人だけは何とか可能であっ
た。(平日の作業中では通行は危険かも)4月30日までの工事期間と看板には書
いてあるが、とても終わりそうにない。残り1/3程の高さ約10mを法面補強工事
が済んでいないのでまだ2〜3ヶ月はかかりそうである。関西方面からのアプロー
チは当分鞍掛橋からのみとなる。両ご夫婦によると、林道から鈴ヶ岳への直登はひ
どい藪こぎであったとのこと、また、三国岳はイワウチワがきれいに咲いていたと
のことである。

15:00 鞍掛橋近くの林道取付き Ca425m
帰路の大君ヶ畑と佐目トンネルの間の道路脇には、自生の山吹やシャガが満開で
あった。
 花の数は少なかったが、まずまずの花を訪ねた山行きであった。


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山喜多 sanda.kitayama@nifty.ne.jp
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[以下、あきゆき記]

>あきゆきさんのホームページ「低山徘徊派」を参考にして御池岳へ行ってきまし
>た。
>普段は三田近郊の山を運動不足解消のために登っています。今回、初めて鈴鹿の山
>をチャレンジするにあたって、ルートと花の情報をHP「低山徘徊派」から仕入れ
>ました。

少しでも、お役に立ってなによりです (^_-)
鈴鹿も花のいい季節ですね。きっと素晴らしい山行を楽しまれた
ことと思います。

>ルートはあきゆきさんと同じコグルミ谷〜丸山〜鞍掛峠ですが、大君ヶ畑と鞍掛ト
>ンネルの間が斜面崩壊のため通行止めなので、鞍掛橋からの歩きです。

ちょっとアプローチが大変でしたね。三重県側からは車が入っている
のでしょうね。いかがでしたか?

『低山徘徊派! (^^)v』及び『ML低徘』へのご意見、ご感想はあきゆき(akiyuki@teihai.com)までお願いします。(黒江彰之)
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