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横井 渉さんの「滋賀県・木之本町 己高山」 横井 渉さんへのお便りは (watazoki@pc.highway.ne.jp) へどうぞ

    登山メモ[通算87回目]20000419(水)

【山域】滋賀県・木之本町 己高山(こだかみやま=922.6m

【樹木環境】どこにでも見られる炭焼き用の2次林の中にコブシ、マンサク、キンキマメザクラなど花木が全山繰り返し現れる

【ひとこと】草花はトキワイカリソウに始まり、ヤブエンゴサク、イワウチワ、イワナシ、シュンラン。樹花はコブシ、キンキマメザクラ、マンサク、アブラチャンなど種類、量ともに群を抜く花の宝庫

【天  候】昼頃に小雨が一時パラつくが全般的には、薄曇り

【同 者】不破、寺崎、羽根、南谷の各氏と横井

 行 程                 

自宅出発07:10→JR熱田0725(米原1,450)→JR木之本0931→トンネル1015→古橋バス停1035→二股分岐1103→登山口1110→N73鉄塔1140→4合目11521210昼食1230→→六地蔵1233→牛止め展望台1303→7合目1320→鶏足寺跡1335→己高山頂1355→鉄塔1445→石道寺下山道分岐1500→鉄塔1505→登山口1545→石道寺15501605井明神バス停16271640JR木之本16421845JR熱田→自宅1855

      雑感  ざっかん  雑観  

午後から雨の予報だが、贔屓目に見れば薄日も差して、夕方までは持ちそうな気配だ。切符を熱田駅で木之本まで買おうとしたが、自販機には表示がないので、とりあえず米原まで。先月と同じ方面だが、車窓からの風景は菜の花、山吹、モモ、ツバキ、タンポポの花が咲き乱れて春本番に。大垣で米原行きに乗り換える時、まずは羽根さんと出会う。例によって車内巡回に向かい、前方で一本前の電車で来た不破、寺さん、南ちゃんを確認する。大垣を過ぎてから、あちらこちらで白っぽい桜が満開になり、周りの木々も新緑に包まれている。車内で不足分の\440を払い下車。

木之本駅を出るまでは順調でしたが、頼りのタクシーが10時半過ぎまで来ないので、やむなく登山口まで歩くことになる。信仰の街らしい神社仏閣や古い町並みを眺めながら、しかも道端の満開の桜やニワトコ、コブシ、トキワイカリソウヤブエンゴサクなどを見ながら進み峠を越える予定だったが、嬉しい事に96年にトンネルができていて助かった。天気を気にしながら1時間ほどロスして「古橋」のバス停に着く。

己高閣横の林道を行く途中でここでも多数のトキワイカリソウをはじめセンボンヤリ、コブシなどの花を見る。水田跡に植えられた暗くて何の手も入れてない杉林と左側に流れる沢沿いの間を進み、味のある標識が立つ二股分岐路に出る。この後、いくつもの標識を過ぎて登山路に植え付けたようにショウジョバカマが咲いている道に入る。登り始めて間もなく、最近はあまり見られないシュンランの可憐な花やイワウチワイワナシのなかなかお目にかかれない見事な花に一同感激。

1、2合目を過ぎ支尾根に取り付いてから、灌木の間から白く浮かぶ満開のコブシに眼をやりながら、やや急になった道を3合目、N73鉄塔、4合目とあまりにも順調に進む。だが、六地蔵のある五合目にはなかなか着かない。小雨も降ってきたので、やむなく見晴らしのいい場所でコブシを見ながら昼食にする。天気が気になるのか全員がいつもより昼飯を早めに済ます。

傘を片手に歩き始めて3分もすると5合目の六地蔵に着く。寺さんが「鉄塔が見えていたので、すぐだと思ったよ」と言うのに対し、羽根さんが「こんなに近くて明るいならここまで来れば良かったな」との言葉通り、明るい平坦の場所に素朴な地蔵さん達が並んでいました。やや緩やかになった道沿いに空にはコブシの花が乱舞し、足下にはイワウチワやイワナシの花で絨毯が敷かれていて、非現実的な光景に何度もカメラを向ける機会がしばらく続きました。

「これがキンキマメザクラだよ」の不破さんの弾んだ声に、一同が眼を向けた先には琵琶湖周辺にしかない、薄紅色で1センチあまりの筒の長い花が八分咲きの状態で見られた。運良く雨もあがり傘を畳んだ辺りで「もうすぐブナが見れるかな」の不破さんの言葉通り芽吹きを待つブナ林が迫ってきたころ、木之本が一望できる牛止め岩展望台に出る。

どこまでも続くイワウチワやイワナシそしてシュンランの群生に混じりマンサクの花が咲いている。7合目を過ぎたころ、炭焼き跡の窪みには残雪が残り、肌寒さも感じるようになる。ブナも1bに迫る太さの木が混じり、急坂に喘ぎなら健脚ぞろいの仲間の後姿を目で追う。地面に落ちた大きなトチノキの葉で上を見上げると大木が前面に現れる。

道が緩やかになったころ、崩れた石の構築物跡の鶏足寺跡に出る。海抜830mらしいが、「こんなところに、よく寺なんか作ったよな」と誰かが呟く。水場で寺さんと羽根さんが沢水で喉を潤す。湿地を通過して、最後の急坂(ここでも私はダウン)を登ると展望の利かない己高山(こだかみやま)山頂に着く。

帰りのバス時間の関係もあり、記念写真だけ撮り5分ほどで南にのびた下山路を下る。こちら側は緩やかで歩き易い道をコブシは少ないが、マンサクアブラチャン、クロモジなど木の花が幅を利かせている。展望もよく、今登ってきた稜線、山頂や伊吹も見える。道がドンドン下り出して鉄塔、石道分岐また鉄塔と息つく暇もなく登山口に着く。小雨が降り出す中、石道寺横を通り民家でバス停までの道を聞きながら、バス停に向かう。

着いたのは「古橋」でなく「井明神」のバス停だ。「途中から間違えたかな」と誰かが。バスの来る時間にまだ20分もあったが、バス停の小屋に入ったころ雨が本格的に降ってきた。バスに乗ってからは全く順調でバスから降りたら、すぐ米原行きが来て、米原でそれぞれがうどんを食べたり、土産を買い込み、豊橋行きの快速電車に乗り換えて名古屋に向けて一直線。

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