こんにちは。秋晴れの秋の日が多くなりました。
土曜日に釈迦ヶ岳に登ってきました。
五条市から西吉野村の道沿いに富有柿や梨を
山盛りに並べた出店がありました。柿のあかね色は、
稲の黄金色とともに日本の色合いだなと眺めて
いました。
釈迦ヶ岳の行程記録
5:20 枚方市香里ヶ丘出発。マイカー登山。女房と二人。
明け方の空を見ると、まだ明るく輝く星が残り、
碧みがかった空は晴天を約束するように深かった。
柏原市国分で台湾からの留学生H君と合流。昨夜、遅くまで
研究室で勉強していたとかで疲れぎみの様子。
R24。五条市は朝霧。五條市本陣で左折しR168。
大塔村を過ぎて十津川村旭橋で左折。林道旭線を
辿る。奥吉野発電所の見学施設で休憩。ここにWCあり。
ここからさらに道は狭い。不動橋方面は落石のため通行止めの看板。
未舗装の砂利道をゆっくり登る。小石が本当に落ちてくる。
あまりのくねくねとでこぼこで、H君車酔いのために吐く。
車を止めて谷をのぞくと目がくらむほどの険しさである。
対向車が来ないことを祈りながらしばらく登ると、再びアスファルトの
道になる。両側に薄の穂が朝露に濡れて光っている。銀波だ。
登山口はやや広くなっている。既に5台の駐車あり。石で車止め。
細い谷川のきよらなせせらぎの音を聞く。
釈迦ヶ岳登山口
9:00 十津川村旭からの登山口から登山開始。晴天。長袖でちょうどよい。
ほの暗い杉林、明るい緑の苔むした石原を通り低木の檜林を抜ける。
向いの谷の巌の上にニホンカモシカを二頭見つける。
尾根道
10:00 尾根道のとりつき。しゃくなげの群落。ぱっと空が開く。
ブナの大木が並ぶ。広葉樹がわずかに紅葉している。
夏の深緑ではなく、葉がやわらかな色になっている。
尾根の笹の快い上り道が続く。左右に紅葉しかけの木々の間から
遠くの山々がのぞく。風はますます透きとおって笹の海に波を立てる。
釈迦ヶ岳の頂上がしだいに大きくなってせまってくる。谷をへだてた左
の尾根に大日岳がするどく天をつく。小休憩を頻にして深呼吸をする。
山気が身体の中に満ちる。
高山植物の保護の為か、1メートル四方のネットが点在する。
尾根道からの釈迦ヶ岳
11:15 千丈平。古田の森のコブを越えてキャンプ場。大休憩。木造のテーブル
や椅子がある。朽ちていてのると危ない。山の静寂につつまれる。
葉ずれと虫の羽音ばかりが耳にとどく。やわらかな陽光が下ばえの草に
陰影をつくっている。水場から急登。
釈迦ヶ岳頂上
11:45 釈迦ヶ岳頂上。笹の道を這い上がると、青銅の釈迦牟尼佛の像。
修験道の聖地の一つである。大展望。北に孔雀岳、仏生ヶ岳を前景に
弥山・八経ヶ岳がすっくりと聳えている。七面山の大狽フ岩の壁が切り
立っている。谷底は水無しの川底の白さがまぶしい。空の蒼と対照的だ。
八経ヶ岳と弥山、手前に仏生ヶ岳
チキンラーメン、いなり、おにぎり、シーチキンの昼食。
デザートにグレープフルーツ2切れ。ココアを飲みながら四方の山と
深い谷を眺めてくつろぐ。
白い雲の影が山肌をゆっくりと動く。耳を澄ませば滝の音が聴こえる。
12:45 頂上下山開始。名残惜しい。幾度か仏様を振り返る。
13:00 千丈平。水場で一掬の水を飲む。
13:20 古田の森。帰りの上り道。尾根の道が見下ろせる。
13:50 頂上林道分岐。背丈ほどの笹を押し分けるところあり。ぐんぐん下る。
14:25 登山口到着。谷川に足を浸し、汗を拭く。和歌山県警の軽自動車のパト
カーが巡回してきた。こんなところまで来てくれるのかと頭が下がる。
でもなぜ和歌山県警なのか。
14:40 登山口出発。旭橋まで40分。帰りは道が見通せるので
上りよりも20分ぐらい早い。この林道は暗くならないうちに下山する
のが安全策である。
大塔村の「ふれあい交流館」にある「大塔温泉夢之湯」でゆったりと
湯に浸かる。大人800円。かすかに硫黄の匂いがした。
十津川の流れを見下ろせる露天風呂で、山風に吹かれる。
ここはR168沿いにあって便利な施設だ。
西吉野村の道沿いの出店でたこ焼き二舟。木酢液二本購入。
店番のおばちゃんに柿5個をいただく。
20;00 枚方市香里ヶ丘の家に往路と同じ道順を経て到着。
R165は穴虫から西名阪柏原ICまで渋滞。
秋晴れの快い風の吹き抜ける楽しい一日であった。登山口までの
アプローチの長い釈迦ヶ岳であったが、その道程もまたおもしろかっ
た。
釈迦ヶ岳頂上の仏様が無窮の空にすっくりとお立ちになっておられる
姿は尊い。
いのうえひろふみ
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(あきゆき)
日帰りの可能なコースということで、私も行ったことがあります。アプローチが
かなりボコボコの道で車が動けなくなりはしないかと心配しました。
カモシカを見られて幸運でしたねぇ。
日帰りで釈迦ケ岳に行けるなんて素敵ですね。最近は道もよくなったと聞きました
が、如何でしたでしょう。
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