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横井 渉さんの「富士見台」 横井 渉さんへのお便りは (watazoki@pc.highway.ne.jp) へどうぞ

    登山メモ[通算77回目]1998/12/09(水)

【山域】岐阜県・中津川市 富士見台(ふじみだい=1,739m

国内最大級の天然ヒノキ神坂大檜(みさかおおひのき)を見る

【樹木環境】一面がクマザサで樹木ほとんど無し=富士見台

ヒノキ、ヤマグルマ=神坂大ヒノキ林道沿い

【ひとこと】富士見台は私が登る山ではなかった。名前通りの、ただ、ただ眺望のみ

【天候】下は晴れていたが、尾根からは寒風が強い

【同行者】不破、横井博、加藤忠、南谷、入江、寺崎、羽根の各氏と横井。計8人

 行程                 

家出発08:00→新瑞橋08:10→名古屋I.09:00→\1,950中津川I.09:45→登山口11:00→避難小屋11:30

→富士見台山頂11:5512:10避難小屋12:55→登山口13:25→神坂大檜駐車場13:40→神坂大檜14:05

神坂大檜駐車場14:2715:10クアリゾート湯舟沢16:10→家着18:30

      雑感  ざっかん  雑観  

◆今年一番の冷え込みで、青空なのに山の天候に不安を覚えながらの出発。不破さんと新瑞橋で合流し、渋滞の国道302号線も気にならないほどに、例によって山、植物、旅などお互いの共通の話で盛り上がりながら、名古屋インタに入る。これから先の中津川インタにはアッという間に着けば、すでに寺崎、南谷さんの車には今日のメンバー(入江、加藤忠、横井博、羽根氏)全員が揃っていた。

  • しばし顔合わせした後、一路、富士見台に向かう。出かける前に今回の提案者、寺さんに「富士見台て、どんな山?」と聞いたところ「恵那山トンネルの山」と簡潔明瞭な答えが返ってきた。大半の人はこれだけで「あー、あの」と日頃意識していないが、充分に理解できる山だ。

◆国道19号線の落合沖田交差点を右折して県道から林道へとしばらく行くと、強清水(こわしみず)=1,100m=の涌き水が歴史を刻む水舟を溢れさせていたが、水舟の横には「この生水は飲まないで」という不似合いな看板がやや興ざめ。その後、車はどんどんと高度を上げるが、あいにく途中で道路が凍り付いていたため、南谷さんの車を捨てて登山口の神坂(みさか)峠=1,585m=向かう。峠は強風と低温(2度)のため、それぞれがあるだけの衣服を身に着ける。

  • はやくも神坂峠から、雄大な恵那山や、すばらしい南アルプス連邦が見える。登山道は幅が30センチほどでしかも凍り付いていて、危なくて横を向いて樹木を観察する余裕が生まれない。時々、足を止めて見る風景の中に、雪の張り付いたコメツガ、ダケカンバ、シラビソ、ドウダンツツジ類が見える。しばらく行くと木々に雪や氷などが強風で出来た「エビのシッポ」が多数目に飛び込んできた。この時期にこれだけの大きな物はなかなか見られないように思う。小さな水溜りから羽根さんが五ミリくらいの氷を取り上げている。
  • 一面クマザサの尾根に出ると、強風で石にまで「エビのシッポ」が付いている。その前に立派なログハウス風の小屋が2棟造られている。寺さんが「以前にあった避難小屋が潰れたので、新しい小屋を造っている」と。やや登った所から、強風だが雪を被った南アルプス連邦がくっきりと威厳のある姿を見せて、眺望はすばらしいの言葉しか出ない。当然の事ながら皆さんの足が止まる。ここで地図を見ながら、あれが北岳、これが……などと、山岳談義にしばし花が咲くが、私には残念ながら、そこまでの興味が沸かない。
  • 山頂は−2度とじっとしていられないくらい寒いので、記念写真(私も入江さんに記念写真を頼んだが大半の人が足しか写っていない、ひどい写真)を、それぞれが撮り足早に避難小屋まで戻り昼食にする。入江さんはワイン、不破さんは酒、加藤さんはソバ、南谷さんはコーヒー、横井博、羽根の両氏は工事現場の焚き火などで皆さん楽しむ。寒風を正面から受け、全員が、ここでも足早に登山口に戻り、次の目的地神坂大ヒノキを見に向かう。
  • 林道をやや下ったところに大きな駐車場があり、立派な看板がでんと立ててある。公共事業の見本のような無用な林道を歩いて行く道すがら見る、樹木は威厳のある台形をした天然ヒノキが点在している。その中に常緑のヤマグルマが妙に目に付く。20分も歩くと見えてくる、神坂大檜(樹齢1000年、幹回り7.5m、高さ25m)はヒノキと言うより「大きなキノコ(シメジ)のようだ」という形容が似合うようだ。ヒノキを舞台に回るように階段状の通路が付けられていて30度近い斜度があまり気にならない。こんな立派な樹がこんな近くにあったとは信じられない。

◆最後は名前もしゃれた中津川の第三セク・クアリゾート湯舟沢(¥1000はちょっと高い)の温泉(いつもながらに忙しいコース設定だ)で、ひと風呂浴びて、それぞれが満足して帰路につく。

今年、最後の例会が無事終わりましたネ

皆さんも「のんびり山登り」が楽しめましたか?

「もっと厳しい山に行こうよ」

誰!そんな事言うのは、ははー ○江さんだな(無視!)

また、来年もよろしくお願いします

 

『低山徘徊派! (^^)v』及び『ML低徘』へのご意見、ご感想はあきゆき(akiyuki@teihai.com)までお願いします。(黒江彰之)
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