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横井 渉さんの「筆捨山・羽黒山」 横井 渉さんへのお便りは (watazoki@pc.highway.ne.jp) へどうぞ


    登山メモ[通算73回目]1998/11/11(水)

【山域】三重県・関町 筆捨山(ふですてやま=289m)

                           羽黒山(はぐろやま=291m)

【樹木環境】スギ、ヒノキ、アカマツの中にサルトリイバラ

【ひとこと】台風で根こそぎ倒れた倒木の多さには驚いた

【天候】晴れ時々曇り

【同行者】寺崎、羽根、不破、加藤忠、南谷、滝口夫妻の各氏と横井

 行程                 

家出発08:05→JR熱田(関まで¥1280)08:19→08:28JR名古屋08:50(亀山まで急行
券¥730)→09:40JR亀山10:01→JR関10:10→10:15弁天バス停(タクシー代¥
1510)10:25→筆捨山登山口10:33→筆捨山11:25→12:00昼食12:45→林道(観音山道
標)13:40→羽黒山登山口(木の鳥居)14:15→少し登り下山14:30→JR関16:21→16:
28JR亀山16:45→17:58JR名古屋18:07→JR熱田18:14→家着く18:23

      雑感  ざっかん  雑観  

5月の荒島以来の山行きでしたが「ほんの4時間ほど」という寺さんの甘い誘い
と出発時間を遅らせてもらい、やっと重い腰を上げて家を出ました。晴天につら
れてGパン、Tシャツに少々厚手のシャツという軽装に防寒具はウインドブレイ
ーカーのみです
◆JR熱田(関まで¥1280は高いナ)を1本早い満員電車に乗りJR名古屋に着
く。関西線の急行に乗るために13番ホームでウロウロしていると南谷、寺さんの
ご両人(私と同じように早く着いていた)と出会う。そのうちに不破さんの顔も、
最後に羽根さんが到着して名古屋組は揃い列車に乗り込む◆列車の中では久しぶ
りにお誘いした不破さんと同席し、森雅さんの最近の様子やフランスの植物の話、
日頃の生活サイクルの話などをしているうち、車掌が検札にきて高い急行券を取
られる(JRは急行でなく快速をもっと多く走らせることが乗客に対するサービ
スも本質であることを伝えたい)。途中、桑名で加藤忠さんが乗ってきて羽根さ
んたちの席に座る。外は相変わらずの晴天◆亀山で乗り換えてJR関に着いたら、
にこやかな滝口夫妻が改札口で出迎えてくれた。国道1号線を歩くか、タクシー
にするか相談して「排ガスの国道は歩きたくない」という意見で、ほぼ一致した
ころには2台いたタクシーが1台になってしまったが、私たちは先に弁天バス停
まで向かって待つことにした◆総勢8名揃ったところで歩き出す中、庭先の山茶
花に八重の白い花が。また、SANCO「楢の木」バス停の看板に目が向かう。
寺さんが「三重交通なのにCは変だよな」などと言いながら、登山口に入るとメ
ジロのさえずり、ホウジロが茶畑を低空で飛んで行く◆朽ちた倒木に生える白い
キノコに早くもこのメンバーならではの、食べれる、食べられないのキノコ談義
が始まる。アザミの青い花が、ムラサキシキブの鮮やかな紫の実。コシダの群生
に羽根さんが「これでかごが編めるらしい」と◆植物では地味なサルトリイバラ
が話題になった。以前、羽根さんが「三重県ではカシワのはでなくサルトリイバ
ラの葉を使って餅を包む」という事を聞いていたが、その後、テレビが四日市で
そのイバラ餅を放映していた。しかし磯部の羽根さんは大きな葉1枚を折り曲げ
て包むのに対し四日市在住の滝口さんは葉2枚使って包む方法らしい。何故かこ
の山はサルトリイバラが多く目に付く◆ヒイラギ擬きの幼木に目がいく。ヒイラ

ギにしては鋸歯の棘が鋭く長い、しかも数が多い(正解はヒイラギモクセイ=対
生で鋸歯が8から10)。シジュウカラの群れ。道は鎖場に入り山らしくなってき
たが、クリスマスの飾り用の蔓を探す加藤さんは道具まで持参してきたのに、山
が手入れされていてなかなかない。これで東海自然歩道なのか。痩せ尾根北側の
樹木の多くが根本の土ごとめくれるように倒れている◆筆捨山頂でお決まりの記
念撮影を済ませて、見るべき物もなく下山にかかる切り払った林に例の棘が多い
山菜?に出会う。どうしてシーズン・オフに出合う機会が多いのかな。近くによ
く似た棘のある植物が同居しているが、例の物とは明らかに棘の付き方(本物は
棘が木の周りを並ぶように付いている)、葉も違う(宿題です)。展望が開けた
ところから左手に名前通りの三子山がきれいに見えた。ここでアズキナシを見つ
ける。アカメガシワの大木、シャシャンボも◆「時間も良いのでそろそろ昼飯に
しよう」と誰かが言うので「制作の昼飯は1時だよ」の寺さんの声を遮って昼に。
南谷さんや滝口さんはコンロを出してラーメンやコーヒーを作り出す。私も次回
はコンロを持ってこようかな。不破さんは「奥さんを早く起こすのが悪いので」
と駅弁です。羽根さんのショウガや寺さんのリンゴいただきました◆タブノキの
群生の中にヤマモモ、コナラも混じる。蔓がなくて諦めてマツカサを拾っていた
加藤さんに、世話やきの羽根さんがサルトリイバラの赤い実を見つけ「もっと、
こっちの方から切って!」と。サルトリイバラの赤い実が取れたあたりから蔓も
ドンドン取れて袋もドンドン膨らんできたので加藤さんの顔も笑顔、笑顔。樹形
の良いカラスザンショウも目に◆木立の間から左手前方に岩だらけの羽黒山が見
えてきた。形のいい関富士が眼下前方に。こんな所に場違いなくらい立派な展望
台に登り、「あれが錫杖だ」などと展望談義に。観音山歩道に出て、林道脇で咲

きそうになっているリンドウを見つけて誰かが「林道でリンドウ」などと洒落る
◆道草が長く時間が羽黒山に行くのが遅れたのに、登山口がなかなか見つからな
い。やっと木の鳥居が見つかる。スギ林の暗い道を皆さんは登って行かれました
◆私は全く興味がない山なので、先に関の街道を散策していて、宿場の雰囲気を
堪能するうちに、電車に乗り遅れた(1時間に1本しかない)。そのため、また
みんなと街道で合流する羽目になった。「白ら玉」なる名物の饅頭を1つご馳走
になる味は昔の素朴な味がしたが皆さんはどうでした?(寺さんご馳走さん)。
駅の喫茶店風のところで不破さんにコーヒーや滝ヤンの煎餅をいただきながら時
間を潰す。次回(来月9日)また約束?してそれぞれ家路に向かう。


横井 渉
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watazoki@pc.highway.ne.jp
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