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東辻 善郎さんの「夏休み立山山行」 東辻 善郎さんへのお便りは (ytonsan@maroon.plala.or.jp) へどうぞ


お久しぶりです。
息子(小3)と立山に行ってきたので、ご報告します。

<8月22日>
自宅 0745(車)〜1255 立山駅前駐車場 1340(ケーブルカー)〜1347
美女平 1400(バス)〜1450 室堂 1505〜1600 雷鳥平(テント泊)

出発が少し遅れましたが、北陸自動車道を通って快調に立山駅まで到着。
が、美女平からのバスはガスの中。
すれ違うバスしか見えないほどの濃いガスで、「こりゃ、天候は期待できないな」
と息子と語り合いながら室堂へ。

観光客でごった返しているバスセンターを早々に抜け出して雷鳥平に向かう。
5月の、雪の室堂しか知らない私に、息子は「こっちでいいの?」
「看板に書いてあるだろ!雷鳥平に行くんだよ。」
と、ごまかしながら小一時間でテント場につきました。

テントを張り終えたころからガスも消え始め、
雄山の大きな山容が目の前に現れたときは、
「来たぞー」と心の中で叫んでいました。
息子も早くも「来て良かった。」と言ってくれました。

その日の夕食はジフィーズのすき焼き丼とソーセージ。
足りなかったので、パンとコンデンスミルクを追加しました。

夜は、満天の星空で、流れ星も二つ
ここの水はそのままは飲めないので、湯冷ましを作って明日に備えます。



<8月23日>


テント 0605〜0800 浄土山山腹展望台 0810〜0855 浄土山 0915〜
1000 一の越 1040〜1135 雄山 1154〜1210 大汝山 1245〜1305
富士の折立 1315〜1340 真砂岳 1355〜1505 剣御前小舎(小屋泊)

朝、肩口が寒くて目がさめた。温度計を持たないので何度なのか分からないが、
相当冷え込んでいました。息子はシュラフから半分以上出ていて、
しかも寝たときと反対になっている。寒くなかったのだろうか?

朝食はコーンスープとパンとコンデンスミルクで簡単に済まして出発。
計画ではまっすぐ一の越に行くつもりだったのですが、
朝早くから百人近い団体さんに出くわしたので、混雑を避けるために
浄土山経由に変更しました。

途中の岩場の急登であごがでかかりましたが、五色ヶ原の向こうに槍、
穂高が見えたときは感動でした。

一の越でお腹が空いたのでカップうどんを食べて雄山に向かいます。
雄山の登りは流石にメインコースで、頂上までアリの行列でした。
息子はこのとき絶好調で、「お父さん、早く、早く。」の連発で、
周りの人は私たち二人を見比べて笑っています。
「おまえは荷物なしだから、楽でいいよな。」とバテ気味の言い訳をしながら、
それでも何とか人並みの時間で頂上到着。

立山神社でお払いを受けて従走路に進みます。
ここまで来ると、がたっと人が減って前後の間隔も2,30メートルほどで、
マイペースで歩けました。

大汝山でまた後立山の展望を十分楽しんで、従走路をたどると、
富士の折立、真砂岳のあたりから息子がぐずり出しました。

10メートルも行くと、休みたがります。
室堂や雄山の遠望を指差しながら、「こんなに歩いてきたんだぞ。
もう少しだからがんばろうぜ。」とか、「帰るのと、進むのとどっちが近いよ!」
とか、まさに、アメと鞭です。

このころになると、昨日と同じくガスって来て、室堂方面は真っ白になりました。
私はどちらかと言うとピークは外さない主義ですから、
別山頂上にも行きたかったのですが、息子のことも考えてトラバースして、
3時過ぎに剣御前小舎に着きました。

ビール飲んで、昼寝して、夕食jの後は明日のために早く寝ました。
今日は、日曜日と言うこともあって、布団一枚に一人でのびのびと寝られました。
ちなみに、昨日はこの倍以上だったそうです。


<8月24日>

0600 起床、朝食 0700〜0805 新室堂乗越 0820〜1015 無名ピーク 1035
〜1045 奥大日岳、昼食 1115〜(途中3,4回小休止)1305 雷鳥平(テント泊)


朝食後、最後に小屋を出て、奥大日へ。
新室堂乗越まであと5,6分のところで、息子に、
「おまえ、帽子は?」
「あっ、!」
どうも、小屋を出てからすぐ、フリースを脱いだときに置き忘れたらしい。

どうしても取りに戻ると言うので、急な坂を登り返して、45分ほど
無駄になってしまった。

が、それからは順調で、奥大日の手前では、弥陀ヶ原が眼下に見えて、
奥大日の頂上では、金沢から来たと言う女学生の方たちと昼食をしながら
笑談をして、(まさか、あとで彼らにお世話になるとは思いもよらないで)
楽しく過ごして雷鳥平に下りてきました。 

奥大日からは、遠く富山の町並みも見えて、振り返ると白山も正面で……
天気も良かったので、午前中にもかかわらず、腕や鼻、耳が焼けてしまいました。

下山途中から息子の唇の周りが腫れてきて痛がるので、
タオルを、小屋でもらったお茶で湿して、冷やしながら下りてきました。
雷鳥平に着いたあと、息子をつれて近くの診療所に行ったら、なんと、
奥大日で逢った女学生さんたちがいて、治療してくださいました。
しかも、ただで。
医学部の学生さんたちだったんですね。
ありがとうございます。
薬をもらって、その夜には腫れも引きました。

まだ2時半ですから、そのまま帰ろうと思えば帰れる時間だったのだけれど、
「まだまだいたいなぁ。」
と言う息子の言葉で、その後は思いっきりゆっくりして、
もう一泊することにしました。

この日も星がきれいでした。


<8月25日>

この日は帰るだけなので、ゆっくり起きて、テントたたんで、
9時過ぎに雷鳥平を出発。

が、やっぱり山はすんなりとは帰してくれないようで、
霧雨の中を歩くこととなりました。
室堂に着いたときには、上半身びっしょり!!

早速室堂で着替えして土産買ったりなんかに小一時間かかったほかは順調で、
午後7時前に奈良の自宅に到着。

今回はいかなかった家内と娘が、とても残念がっているのを尻目に見ながら、
早々と寝ました。

こんなにいい天気が続いたのは珍しいことですが、
こんな経験をするとまた行きたくなるのは私たちだけじゃぁないですよね。

またご連絡します。
長々と書いてしまって、ごめんなさい。

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東辻 善郎  (Yoshiro Higashitsuji)
E‐Mail Adress : ytonsan@maroon.plala.or.jp
〒631
奈良市富雄北
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(あきゆき) 順調な夏山山行でしたね。お天気もよく展望も十分楽しまれたようで、羨ましい 限りです。今年は、8月下旬・・・というのが、正解だったかも知れません。 東辻さんの行かれたコース、なかなかいいですね。私も研究してみたいと思います。 >どうしても取りに戻ると言うので、急な坂を登り返して、45分ほど うん・・・辛いところですなあ・・・でも、取りに帰るとは、お子様も、 元気一杯ですね。
『低山徘徊派! (^^)v』及び『ML低徘』へのご意見、ご感想はあきゆき(akiyuki@teihai.com)までお願いします。(黒江彰之)
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