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登山メモ[通算75回目]1998/05/16(土) 【山域】福井県・大野市 荒島岳(あらしまだけ=1,524m) 【樹木環境】樹齢400年クラスのブナ林が圧巻 【ひとこと】ガレ場で直登のゲレンデ歩きがなければ申し分ないが… 【天候】風が強く、今にも降りそうな落ち着かない天気 【同行者】入江俊郎、石川亨、滝口邦夫・奥さん、水野八州夫、寺崎啓一、羽根博雄 の各氏と横井 行程 家出発07:30(都市高速)⇒楠07:51⇒美濃市09:10⇒山小屋09:35⇒美並村・道の駅 10:00(R156〜R158を経て)⇒勝原スキー場・登山口11:45(昼食) ⇔12:05⇒ゲレンデルートに戻る12:45⇒スキーリフト最上部13:10⇒ブナ林13:30⇒ シャクナゲ平寸前14:30(荒島山頂部見て、引き返す)⇒スキーリフト最上部15:10⇒ 勝原スキー場・登山口 雑感 ざっかん 雑観 久しぶりの、しかも1500mを越える高さに少々不安を持ちながらの泊まり登山に 参加した。最初は寺さんの車で乗せて貰うつもりだったが、ついでに山小屋に寄る都 合もあり、天気もいまいち良くないようなので(このメンバーはどんな天気でも中止 をしないので)考えた末、自分の車で向かった(これが結果的に良かった)。 家を出るときは高曇りだったが、美濃市を越えたあたりから、とても明日雨が降る予 報とは思えないような青空だった。一旦、山小屋に寄った後、集合場所の美並村・道 の駅着くと見たことがある人が手を振っている。定年で悠々自適の暮らしをしている 水野憲三さんだ。髭を伸ばしているので見間違えるところだった。寺さんが電話をし たらちょうど九頭竜に山菜を取りに行く予定だったそうで同行するとのことらしい。 すでに全員揃っている。入江さんは姿が見えなかったが(この時、店で朝食を摂って いたらしい=暇さえあれば何か食べているような気がするのは私だけだろうか)。寺 さんと羽根さんが寄ってきて「明日は天気が悪そうなので、途中でおにぎりでも買っ て、今日登ろうよ」というので私も大賛成したのは言うまでもない。会計の水野に1 万円払って出発。 国道156号線から白鳥で158号線に入り九頭竜ダムに来たあたりで爽やかな紫色 のキリの花、ウツギの白やピンクの花が目立つようになった。「やや雲が多くなった かな」と思っていた頃、登山口である勝原(かどはら)スキー場に着く。宿(銀嶺荘) の駐車場で各々がおにぎりを頬張って出発。 リフト下のゴロ石を敷き詰めた道を羽根さんが「スキーなら緩斜面だが登山だと急斜 面だな」とうまいことを言った。最初は大きな蛇も出て和やかに写真を撮りながらだ ったが、道を一度間違えたあたりからペースが狂いだし、スタミナもなくなるは見る べき物はゴロ石以外、ウツギのみ。こんな道を何度も折り返し登る気がなくなってし まったのは言うまでもない。 それでも最後のリフトを過ぎてやっと山らしくなってきた。幼木のシャクナゲが道の 両側に並んでいる。道は両側からの根っこが階段状に伸びていて下から見ると千階段 もあるようだ。私につき合ってくれた羽根さん以外はどんどん前に行ってしまってど こにも見当たらない(このメンバーとはとても同行は無理だなと心の中で思った)。 振り返ると白い白山が見えた。ミズナラの大木。ブナ林に入ると直径1mを超えるよ うな大木が並んでいる(翌日、家でテレビを見ていたら白神山地のブナの大木を「4 百年ブナ」と言っていたのと比較すると遜色ない太さだった。艶やかな緑色をしたイ ワカガミが群生している。 小雨が降ってきたので先発隊がシャクナゲ平の手前で荒島の山頂を見えるところで引 き返してきた。私と羽根さんもそこまで行って、ブナの木陰から見え隠れする山頂を 見て引き返す。雨がやや強くなったのでカッパを着て下山する。 風呂に入り、山菜ずくしの料理にわいわい賑やかに過ごす。明日の天気が雨だ、晴だ と思い思いに言い合う。翌日は思いもよらず太陽が射すような良い天気になった。急 遽、嫌な人もいたが、もう一度登ろうという雰囲気になり(やはり)私以外は行くこ とになった。私は鮎釣りの準備のため山小屋に寄って掃除をすることにした。 横井 渉 ______________________________________________________________________ watazoki@pc.highway.ne.jp http://home3.highway.ne.jp/watazoki/ ---------------------------------- |