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登山メモ[通算74回目]1998/02/18(水) 【山域】愛知県・蒲郡市 御堂山(みどうやま=364m) 〜砥神山(とがみやま=252m) 【樹木環境】クスノキ科の樹木を満載した山 【ひとこと】太平洋岸沿い特有の常緑樹林帯に鳥も多く観られこの時期にピッタリの 感じがした 【天候】晴れ 【同行者】不破、寺崎、羽根の各氏と横井 行程 家出発07:50⇒金山08:15⇔08:25JR\950三河大塚09:25⇔09:30相楽山荘案内板のあ る三差路09:50⇒相楽山荘11:05⇒御堂山頂11:55⇔12:30砥神山への分岐点12:55⇒潮 見展望台との分岐点13:15⇒砥神神社13:20⇔13:30⇒砥神山頂13:35⇒登山口13:55⇒ 三河三谷駅14:50⇔15:04⇒金山15:45 雑感 ざっかん 雑観 金山に予定より少し早めに着いたので一本前の岡崎行きの電車に乗ろうとホームで 待っているときに、不破さんと偶然、顔が会い、早速同乗。車内で不破さんのフラン ス土産「フランスの野草」=日本に帰化した植物のまとめ。ざっと観ても193種も 記載されている。貴重な資料として大事に使わせて貰います=と1990年、私が植物採 集を始めた頃に同行した時のメモを受け取りながら、その当時の話でお互い10歳く らい若返ったつもりで盛り上がった。衣笠山で観たフサアカシヤの話の中で、不破さ んが「三ヶ根山でギンヨウアカシヤを観たが、今にしてみればフサアカシヤだったか もしれないナ」と。車内はラッシュなく、車外は快晴のなか風無し。三河の山登りの 時に知り合った鍾乳洞探しの本間さんが死んで告別式の模様をテレビで放送していた 話しなどをしているうちに、いつの間にか岡崎で乗り換えて三河大塚駅に。 ホームに降り立つと寺さん、羽根さんの姿が見えて、軽く手を挙げて挨拶。カラスの 大群を見て、寺さんが「さすがに海が近いな」。満開の梅を観ながら、線路沿いに東 に歩くがやや風が冷たい。踏切を渡って広い道路を左折したところで、ある家の庭に マキの様な木に枝という枝に貝殻虫の様な実がビッシリ付いた妙な木があった(未だ 樹木名不明)。両側ミカン畑や温室(花を栽培=羽根さんがケシの花のようだな)の 中を冷たい風を顔に受けながら、北に向かう。 山の麓に着いたあたりからヤシャブシ、シロダモ、リョウブ、ナワシログミ、スダジ イ(下面が光沢のある褐色)などの樹木の中にホオジロ、ハクセキレイ、メジロなど も姿を見せてくれている。トウカイタンポポ(不破さんが今ではニホンタンポポとも 言う)も鮮やかな黄色をした花を咲かせている。ウグイスがチィッ、チィッと力強く さえずる。キリが真っ直ぐ上に向いて実を付けている。あまり見かけないイヌビワが 1センチ弱の緑色の実を付けている。 相楽山荘を過ぎて御堂山の登り口に枝振りのいいカマツカの紅いが完熟した実をたわ わに付けて鮮やかだ。例によって羽根さんが早速、実を摘む。直径1mもあろうかと いうタブノキが、あの大きく先がオレンジ色をした芽が鮮やかだ。モチノキ(黒い 実)、ヒサカキ(花芽がびっしり)、出た出たカクレミノの大木が、ヤブニッケイ (やや葉が大きく、葉端が波打たない)やニッケイ(やや葉が小ぶりで、葉脈が葉先 近くまで達している)、クスノキも多い。イヌビワ(志摩地方ではチチンボといって 葉を家畜の飼料にする=羽根さん)は雌雄異株で雌花のうは1.5センチで熟すと食 べられるらしい。コンクリートの階段を何度かつづら折りしたら丹野城跡のある御堂 山頂上に立つ。 前回採集したマルバアオダモが大きく成長している姿にあの当時を思い出した。山頂 下に見晴らしの良い場所があったが中年の夫婦がいたので遠慮して祠の石段で昼飯に する。寺さんのサツマ揚げ、ゴボウの味噌漬けが美味しかった。 下山途中にカゴノキを羽根さんが見つけたが、不破さんは登り時にすでに見ていたら しいが、私は不覚にも先のブツブツした木肌があるなと感じただけだった。 砥神への分岐点を過ぎて稜線を歩く。マテバシイの立派な葉を見たり、ヤマモモの大 木も多い。砥神展望台は大きな岩が祭られているが、三河湾の素晴らしい景色が一望 できる。記念写真を撮って、そそくさと砥神山頂に向かう。 山頂からの小さな階段が延えんに続く下山道は私には周りが綺麗に整理されて庭園の ようでつまらない。登山口付近に沢山の植栽された3分咲きの赤、白梅にツグミの群 が舞う。ハゼノキがたわわに実を付けている。周囲が270センチ(不破、羽根さん が計る)もあるタブノキ。これから舗装道路を1時間近くをかけて三河三谷駅に着く (もうくたくたで、みんなからドンドン離れてしまった)。早く森さんが復帰して参 加しないかな。 ---------------------------------- 横井 渉 watazoki@pc.highway.ne.jp http://home3.highway.ne.jp/watazoki/ ---------------------------------- |