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川畑和夫さんの「荒島岳」報告 川畑 和夫さんへのお便りは (kawa2413@vesta.ocn.ne.jp) へどうぞ




大阪の川畑です。

  時期的に少し間延びしましたが,荒島岳の報告をさせて戴きます。
  
3連休の真ん中の7月20日に会社関係4名で行って来ました。参考までに
一行の推定平均年齢は55才ですが,皆さん現役でそれぞれに山歩き,登山を
楽しんでおられます。ちなみに最年長のKさんはこの山行の発起人で、8月の
盆休を利用して飯豊縦走を計画しておられまして,そのためのボッカ訓練と
位置付けられていました。

  前置きが長くなってしまいました。本題に入ります。

  出発予定が京都駅八条口6:30でしたので,私は大阪発5:43発JR普通電車で
京都へ向かいました。時間が早いせいで八条東口から出れず,西口まで
回ったりしたため,出発が7:40になってしまいました。京都東インターから
名神に入り,米原JCTで北陸道へ。3連休で好天の為か敦賀インター出口で
2kmほど渋滞していましたが,本線には影響なく2時間弱で福井インター
着、ここからR158を越前大野方面へ向かいます。福井インターから約1時間
で勝原スキー場に着きます。スキー場が登山口になっていて、スキー場に
無料駐車場があります。

  身支度を整えて,10:00出発。ゲレンデの最下部からきれいにならされた
石ころだらけの急斜面を直登します。このコース唯一のいやな登りが標高
660Mのリフト終点まで続きますが,ここは我慢するしかありません。
  無駄無く高度が稼げますので周囲の展望が早く開けてくるというメリット
はあります。この日は比較的風が強かったので大汗をかくこともありません
でした。40分でリフト終点到着。その先から樹林帯に入ります。10分休憩の
後,樹林帯の登りに入りました。最初は,榎や欅によく似た葉の大木(名前
が判りません)の林ですが徐々にブナが目立つようになります。

  周囲3〜5mほどの比較的大きなブナの林が標高1300mくらいまで続きます。
なかには,こぶこぶだらけの風格のある木がありました。登山道は樹林の
中を荒島岳と小荒島岳を結ぶ稜線に向かって高度を上げていきます。
稜線直下が少し急ですが,そのほかは緩やかな登りですので,森林浴ハイク
という感じです。登山口から約2時間で稜線に出ました。そこはシャクナゲ平
と言うのですが,シャクナゲは見あたりませんでした。盗掘によって無く
なったようです。そこから勝原の方向へ少し下った所の林の中に数本の
シャクナゲを下山の時に見ましたが残念な事です。

  シャクナゲ平から一旦下った所で,佐開コースと合流します。そこで昼食と
しました。コースに戻って少し下ると鞍部に達し、そこから高度差250m位の
一気の登りとなります。コース中最大の難所です。所々,鎖も着けられて
いますが,頼る程ではありません。登山道の右手にはブナの大木が散在して
います。この急登を終える辺りから展望が開け,北方には白山が望めました。

  その先は頂上までは稜線の縦走路となりますが,標高1500mですので,高山の
雰囲気は無く、比良山の稜線に似ていました。急登を終えてから20分,14:00
に頂上に到着。快晴で展望は利くのですが,白山以外は同定出来ませんでした。

  西方は大野平野が箱庭のようでした。頂上には放送用に使っていたらしい
コンクリート製の建造物と電波の反射板が2つあり,これは今は使われていない
様ですが,少々興ざめです。頂上の涼風に遊ぶ「あきあかね」の群を眺めながら
30分休憩の後,下山を開始しました。このコースの登山道はジグザグがあまり
なく,直登する場面が多かったので下りはいやな感じだと思っていたのですが,
頂上下の急登部分も思ったよりスムースに下ることが出来ました。しかし、気を
抜くと,スリップしやすい道です。頂上から登山口まで約2時間ですが、リフト
の終点から下まで,スキー場の中を下る部分は直線的な急下降で滑りやすく,
疲れた足には非常につらいものがありました。

  最後のいやな下りを終えて,16:30に登山口に到着。ロッジ銀嶺荘の冷たい水
で汗を流し、さっぱりしたところで飲むビールの味は格別でした。帰りの運転を
してもらったAさんには非常に気の毒でしたが。

  17:00に帰路につき,名神の大津付近で僅かに渋滞したほかは順調に走り、
19:50に京阪五条に着きました。その後は,通勤に使っている京阪電車で京橋
に20:00に着き,長い一日行程を終えました。

  勝原コースはスキー場部分を除けば,ブナの原生林の中の歩きやすい道です。
百名山ですので,多くの登山者を予想していましたが,思いの外静かな山歩きが
出来ました。それと他の山域は中高年登山者であふれていますが,地元の人で
しょうか若い人を多く見かけましたので新鮮な感じを受けました。
  また訓練の為か,ランニング登山している人たちを下山中に見かけましたが,
ケガなど無ければ良いがと案じられました。

  長々と書き連ねましたが,参考になれば幸いです。
  では,又メール致します。
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川畑 和夫

E-mail kawa2413@vesta.ocn.ne.jp
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(あきゆき)
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