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酒井 浩司さんの「伊吹北尾根」 酒井浩司さんへのお便りは (sakai@kcn.or.jp) へどうぞ



え!琵琶湖一周一筆書きですか?
これは私が勝手に作ったコースで、他意はありません。
本当は滋賀県が整備した「湖の辺の道」に沿って一周する予定だったのですが、
このコースは昨年末に「遊歩紀行」の押岡さんがあっさりと達成してしまいまし
た。
ただ、フラットな舗装路が多いようなので、これに琵琶湖付近の低山を組み合わ
せて一周しようと
いうコースを考えたのです。
1回目は1月に:JR余呉駅→賤ヶ岳→山本山→JR河毛駅
2回目が今回の:JR河毛駅→小谷山→南池集落 でした。
3回目は6月半ばの:南池集落→七尾山→近江長岡(ゲンジ蛍鑑賞)→JR醒ヶ井
以下、松尾寺山,荒神山,きぬがさ山,八幡山,三上山,鶏冠山,音羽山とつな
いで湖東を南下します。
湖西は嫁の方が詳しいのでルート選定は任せていますが・・・。 まだ未定です。
このように、勝手にいろいろシリーズを作って遊んでるんですよ。

では、5日の伊吹山の山行報告です。

伊吹北尾根
5月5日:6時50分〜20時10分
場所; 伊吹山(美束→国見峠→伊吹山頂→伊吹登山口)
同伴; 陽子
装備; OLIMPUS L-1(陽子専用),Nikon F90S
参考文献; 隠れた名山64(七賢出版),中高年の山(山と渓谷社)
 
行動背景; 「隠れた名山64」によればこの時期の北尾根は花が美しいらしい。
     嫁の一眼レフ本格参戦(花の接写)の演習として本コースを選択した。
行動目的; 花の撮影。時間は多めに取る。歩くだけでも時間のかかるルートではあ
るが、いざとなれば山頂からバスで帰れば良いことだ。

昨夜は大垣へ7時過ぎには入ったのに、店は軒並みしまっており満足に食事がと
れなかった。
一晩寝ただけでは足の疲労は回復しないが、大垣始発の電車と揖斐始発のバスを
乗り継ぎ、美束・寺本バス停に移動。予想に反して天気は崩れ、雨模様だ。

6:55,昨日の農村とは雰囲気の違う谷合の山村を出発する。ここから国見峠まで
はできれば歩きたくない舗装された林道だが、車も滅多に通らないのでは乗車交
渉の余地も無し。尾西地区の神社で水を補給し、国見スキー場脇の屋根付き休憩
所で朝食(ラーメンだよ)を摂る。

8:20,小雨の中、気力を振り絞り再出発。スキー場をすぎるとすぐに東の展望が
良くなるが、あいにくの天気で何も見えない。北側には増設中のゲレンデが見え
る。峠につくと途中で追い越したマイクロバスから30人ほどのハイク集団が降り
て点呼をとっている。地元春日村役場が主催する団体で、毎年こどもの日に国見
峠〜伊吹山間を歩くという。岐阜薬科大学の先生の薬草解説付きだそうだ。
出発は彼らの方が早いが、薬草解説の度に停滞するので追い越す。その直後に最
初の花の群生を発見、撮影準備に入る。写真は好きでも花には詳しくない我々が
何の花だろうと思案していると、件の集団が追いついて「イワカガミですよ」と
教えてくれる。この先ではイチリンソウ、カタクリも見頃だと言うことだ。

10:15,雨に濡れて滑りやすい国見岳北斜面を登りきる。手も使うが、掴まる岩
もほとんどが浮き石で非常に危険だ。天気はいまだ回復せず展望は無し。今日も
午後まで駄目なのか・・・。国見岳手前の鉄塔下で休憩する春日村チームを追い越
し先を急ぐ。

10:30,国見岳山頂に至る。鉄塔〜国見岳間にイチリンソウが群生。もちろん写
真撮影を行う。
ここから次のピーク大兀山間は花畑の鑑賞路を歩く如し。アップダウンも適度に
ある。
春日チームを待って花の解説を聞きながら歩きたかったが、山頂からバスで帰る
彼らとは歩調を合わせられない。
大兀山山頂で昼食(ラーメンだよ)。ここで再び春日チームに抜かれる。小学生
低学年もいるのに、何てぇペースだい。大兀山から次のピーク御倉峰までは、歩
きやすい代わりに花がなくなる。岐阜県側は伐採が進み、見通しはよいが崩壊も
始まっている。何れこの道は滋賀県側に後退していくのだろう。

このピークで昼食をとる春日チームを追い抜き、以後会うことは無かった。
北尾根最後の無名ピークの登りが始まるとすぐにカタクリの大群生を発見、撮
影。
何度もこの坂を上ればピークだという期待を裏切られ、精魂尽き果てそうになっ
た14:00,
1149ピークに到着。常に風が吹いているというキレット付近で休憩し汗を乾かす。
ここからドライブウェイを山頂駐車場に向けて歩行。霧がかかり、先が見えない
ので歩行ペースが掴めない。
14:40,山頂駐車場着。少し手前では鷲の写真を狙うカメラマンが霧の空を恨め
しげに睨んでいた。
途中、近鉄バスとすれ違った・・・。

15:40,山頂駐車場から慌てて山頂に向かう。15:35分のバスを待っていたが、そ
れはオンシーズンのダイヤで今日は先ほどすれ違った14:20発のバスだけだとい
う。二人とも下山はバスでいいやと思い、山頂売店で空腹を満たしてしまった。
気は焦るが体は重い。雲は去り眼下に近江盆地が広がるが、ゆっくり鑑賞する
暇はない。でも、山頂ではきっちり記念撮影を行い、伊吹牛乳で乾きを潤し
(旨かった〜)、下山開始。

八合目付近を降下中、登ってくる二人連れとすれ違う。これから山頂へ登って降
り返すという。強者だなあ。
眼下のホテルの奥でパラグライダーが数機、悠然と飛行している。
昨日からの歩きづめで右膝が痛い。嫁との距離が開いていく。17:35,五合目で
休憩していると上から急接近してくる人影。さっきすれ違った二人組だ。枚方・
石橋から来た彼らは、行きのバスの時間が合わず
JR近江長岡から歩きづめだという。この人達は並じゃない。先行した彼らはあ
っという間に見えなくなった。
沈みゆく太陽の光を反射して、近江盆地の水田が赤く映える。暫し鑑賞。
おかげで一合目についたときにはすっかり暗くなっていた。車道と登山道の分岐
があるので、迷わず登山道を行く。ポツポツと明かりのともる下界は綺麗だが、
自分の足下は真っ暗で、
道は午前中の雨で滑りやすい。終点付近でシャガらしい花に出会うがもはや撮影
どころではない。
ぬかるむ道で転ばないようにするのが精一杯。

20:10,登山口着。真っ暗でバス停が見つからない(見つかってもバスはないと
思うが)。
林道を下ってきた車に道を尋ねると、JR近江長岡駅まで乗せていてくれると言う。
「伊吹パラライダースクール」のインストラクター始めスクール関係者で、
さっき見下ろしていたパラグライダーを指揮していたという。
20:30,長岡駅着。どうもありがとうございました!
                                    
  1997.5.5.終了。
コース記録; 寺本バス停(6:55)→国見スキー場(7:55)【朝食】(8:25)→国見峠
(9:15)→国見山(10:30)
→大兀山(11:05)【食事】(11:50)→御倉峰 (12:30)→1149ピーク(14:00)→山頂
駐車場(14:40)【休止】
(15:40)→山頂(16:00)【撮影】(16:20)→5合目(17:35)→1合目(19:05)→登山
口(20:10)

編集後緑; G県境のアリア;噂に違わぬフラワーロードに感激。人も少ないし
ね。普通は展望がないと面白くないのだが、今日は花の撮影には良い光線になり
良かった。日は射さず、風も涼しかった。
しかし、距離的には非常にしんどい。中高年の山に紹介するコースでは無いよう
に思う。
伊吹山頂からバスで降りる春日チームの距離が妥当なところだろう。子供の日に
このハイクに参加したい人は 0585-57-2111「春日村役場」へ電話だ!


(あきゆき)  伊吹山の記録、琵琶湖一周のご説明、ありがとうございます。 琵琶湖一周、大きな山は、もう済んだみたいですね。達成に向けて頑張って ください。  >しかし、距離的には非常にしんどい。中高年の山に紹介するコースでは無いよう  確かに長くてしんどそうなコースですね。私も、行ける内に行ってみたいと思  いました。今年の花は終わってるでしょうから、来年ですかね (^_-) 
『低山徘徊派! (^^)v』及び『ML低徘』へのご意見、ご感想はあきゆき(akiyuki@teihai.com)までお願いします。(黒江彰之)
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