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川畑 和夫さんの比良縦走報告 川畑 和夫さんへのお便りは (kawa2413@vesta.ocn.ne.jp) へどうぞ




こんにちは、川畑です。

 5/1に比良へ行って来ました。

 ここ数年、5/1は比良が定番になっていますので、本年は行き先を変更
して、大峰山(和佐又〜大普賢〜奥駆分岐〜山上ヶ岳〜洞川)を1泊2日で
計画していたのですが、5/2に予定が入ってしまいましたので、断念して
お決まりのコースである比良にしました。

 急遽、予定を立て直し、目的を
(1)黒江さんの情報を参考にして、小女郎ヶ池の水芭蕉を見る。
(2)比良縦走路の歩いていない部分を繋げる。

に絞って、コースを、平〜権現山〜小女郎ヶ池〜蓬莱山〜打見山(クロト
ノハゲ)〜木戸峠〜比良岳〜南比良峠〜金糞峠〜イン谷口にしました。

 始発(6:46)の京阪特急で京橋から出町柳まで行き、7:45の葛川梅の木
行・京都バスで平に8:40到着。この日のバスはマイクロバスよりやや大きい
小型のバスが運行されており、40人位の乗客の半数は立ちっぱなしでした。
 私は運良く大原の先の古知谷で座れました。

 平のバス停から、国道を京都方面に戻り、旧花折峠への道を5分程登った
所に登山道の入り口があります。最初は、杉の植林の中のやや急な道です。
 所々に山桜の花びらが落ちている以外は変化の無い一本調子の登りが
続きます。南東に向かう道が北東に転じる所に1本のレンゲツツジが朝の光
を浴びて鮮やかでした。ここから同じ様な登りが権現山直下まで続きますが、
足下はスミレが多く見られ、木々の間からは、皆子山、比叡山等が望める
様になります。笹藪を100Mほどこぐと権現山の山頂に出ました。

 標高996だけあって眺めは良いのですが、遠くは霞んで遠望はききません。
10分休憩して、ホッケ山を目指します。ここからしばらくは右側は琵琶湖、
左は安曇川を眺めながらの稜線歩きが楽しめます。そここで鶯がのどを
競うかの様にさえずっていました。

 ホッケ山を過ぎ10分ほどで小女郎峠、峠から5分で小女郎ヶ池到着。
先客は中年の単独が2人だけ。その人たちもすぐに出発して私一人に
なったところで、「池に向かって左奥」へ行き水芭蕉を探します。
 少々遅い感じでしたが、まだ咲いていました。これで今日の第一目標
クリアです。

 峠に戻り、蓬莱山へ向かいます。ここも気持ちの良い道です。
 蓬莱山頂はリフトが運転されていて、観光目的の人も見受けられて、
山から下りた様な錯覚に陥りますが、冬には私も何回かお世話になる
ので、ここでは批判めいた事は控えさせて戴きます。

 この後、びわこバレイスキー場の中を通り、ゴンドラの行き交う下の
山道を経由して打見山の山腹を大きくトラバースします。
 JR志賀駅への道を右に分ける見晴らしの良いポイントで昼食を摂り
ました。季節の良い、好天に恵まれた山中で周囲の景色を楽しみ
ながらの食事は何物にも代え難いものです。食後のコーヒーもゆっくり
味わった後出発。

 昼食ポイントの少し手前には石楠花が咲いていました。その足下には
コイワカガミが可憐な花を咲かせていました。
 クロトノハゲから木戸峠へかけては、ガレ場が連続しますが、悪場には
木橋がセットされています。道沿いはコイワガガミのオンパレードです。
 私の場合、この季節の比良は、天候に恵まれることが稀で、コイワカガミ
といえば小雨に打たれるイメージが強く、降り注ぐ太陽光線の下で、
大きく開いた花を見たのは初めてです。

 そのほか、白くて花びらが5枚のウメバチソウ(?)やショウジョウバカマも
たくさん見受けられました。石楠花もたくさんありましたが、花はこれから
という感じでした。

 木戸峠から比良岳、烏谷山と気持ちの良い山毛欅や樺の樹林の中を
細かいアップダウンを繰り返しながら南比良峠を目指します。

 このころには、足も相当疲れてきて、小さな登りでも、ゆっくりしか
登れなくなってきます。
 烏谷山から大きく下って、左に大橋、牛コバへの分岐を分けた後僅かに
登って南比良峠到着。ここからは堂満岳の西側山腹を巻くようにして
金糞峠へ続きます。

 堂満岳は湖西の麓から見るとピラミダルな特徴のある山容ですが、
南側の稜線からみると、思いのほか平凡です。登山道には、大きな
白い石が目立つようになりますので、地質が違うのでしょうか。

 堂満岳のトラバースが終了するあたりには杉の原生林(?)があって、
そのあたりから金糞峠の手前まで石楠花が群生しています。
 花はちらほら咲いていましたが、本格的にはこれからでしょう。

 金糞峠到着は14:05。これで今日の第二目標もクリア。北小松から
の縦走路をすべて歩いたことになります。比良を初めて歩いてから
20年ですので、余り大きな声では言えませんが、私のささやかな
記念の一つにします。

 小休止の後、通い慣れた道をイン谷口まで飛ばしました。
 イン谷口15:05のバスで比良駅へ、15:22の電車で帰路につきました。
  
 好天に恵まれ、花にも恵まれ、久しぶりに充実した山歩きが出来ました。
これまでは、武奈ヶ岳を中心とした北部ばかりを歩いていましたが、
南部も思いの外気持ちの良い山歩きができることが判りましたので、
これからは足を向けるようにしたいと思います。

 それでは、またお便り致します。

コースタイム

平(8:45)〜権現山(9:35/45)〜小女郎ヶ池(10:25/35)〜蓬莱山(11:00)
〜志賀駅への分岐(11:35/12:15)〜木戸峠(12:30)〜比良岳(12:50)
〜南比良峠(13:40)〜金糞峠(14:05/)〜イン谷口(15:00)

メンバー          単独


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川畑 和夫
E-mail kawabata@nissha.co.jp
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(あきゆき)  山行のお便り、有り難うございます。  ミズバショウもまだ咲いてましたか・・・よかったですね。私が行ったときは、 少し早かったのかも知れません。花が一番輝いている時に出会うのは、なかな か難しいものですよね。  それにしても、金糞峠まで歩かれたとはすごいですね。私も昔はよく歩いてい たものの、最近は何時も撮影モードに逃げています (^_-) >して、大峰山(和佐又〜大普賢〜奥駆分岐〜山上ヶ岳〜洞川)を1泊2日で 大峰もいいでしょうねぇ・・・稲村も花が多いそうなので、今時分に行ってみ たいのですが、候補地が多くて、なかなか出掛けることができません。 まだ、GWが続きますが、どこかへ行かれましたら、また、投稿をお待ちして います。
『低山徘徊派! (^^)v』及び『ML低徘』へのご意見、ご感想はあきゆき(akiyuki@teihai.com)までお願いします。(黒江彰之)
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