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橋本秀樹さんの氷ノ山報告(1997年4月12日) 「氷ノ山(坂の谷コース)」 橋本秀樹さんへのお便りは (hd_hashi@sannet.ne.jp) へどうぞ

<ブナの大木>
<三の丸から頂上への道>
<頂上より三の丸への道>

デジタルカメラ(RICOH DC-2L)にて撮影


氷ノ山(坂の谷コース)
   1997年4月12日 (残雪期)

 昨日、1年ぶりに氷ノ山へ戸倉から坂の谷コースから登ってきました。
やまめ茶屋前の林道入り口は残雪が積み上げてあり、車は入山できない。
  シーズンにはこの林道は車、バイクが多く危険であるが今日は安心して
MTBで登っていった。
 林道周辺のブナは新芽を吹きかけて薄茶色の独特の色をしている。
 坂の谷コースの入り口の杉の樹林帯にはまだ多くの雪があり登山道は見
えない。根曲がり竹(千島笹)がすべて雪の下なので、どこでも歩ける。
 杉林を抜けるとブナの林になる、雪が消えると近づけないがこんなに
多くのブナがあることを改めて目にして感激した。中には巨木もあり白い
木肌が雪の白にはえ美しい、もうすぐ芽吹く若葉が楽しみだ。
 三の丸が近づき尾根には笹が多く雪が少ないため、夏道を歩く。
 正午だったので、三の丸休憩所で昼食を取る、このあたりは千島笹の群
生の中にキャラボクが点在している、昨年の大山をなつかしく思い出した。
 三の丸から見ると頂上の登りは雪がほとんど無く笹の中の夏道が見える。
頂上の登りまではスキーができるほど残雪が多く、最短コースを行く。
小さなピークを3つほど越え、夏道を登るとすぐ頂上へ出た。
 頂上からは素晴らしい眺めで、残雪の扇ノ山、三室山、後山、那岐山等
360度見えたが、やはり春のこの時期、大山は見えなかった。
 スキーを楽しむ人が多く頂上東の雪の斜面を気持ちよく滑っておられた。
 また頂上東北の雪の斜面は急角度で落ちている、ここからは今年5人が
遭難され発見されたオオダニ(谷)が見えそうだ、御冥福を祈る。
(今日13日に最後の人が見つかったとテレビで放送していた。)
 帰りは同じコースを降りたが、スキー用の坂の谷コース何番と書かれた
標識が見えやすいので、それに沿って下山した。
 このコースで頂上まで登ったのは、今日私以外は一人だけであった。
 天気は申し分なく、雪もしまり快適な山登りであった。
 デジカメで26枚も取ってきたが、やはり朝の光線で見るブナの林が素晴
らしかった。
 
  戸倉(林道)から登山口(MTB)   1時間
  登山口から三の丸           2時間
  三の丸から頂上            50分
  頂上から三の丸            40分
  三の丸から登山口           1時間
  登山口から戸倉(MTB)       30分

                      GORO−

(あきゆき)

  綺麗な写真を添えての投稿、ありがとうございます。

 前回の千が峰の投稿の時、予告いただいていた「氷ノ山」ですね。その時の
 計画の通り実行されたのですね。
 まだ、雪も多いようで、雪解けと春の草花といろいろに楽しめる時ですが、
 その代わり厳しさも残っている感じですね。

  私も氷ノ山から三の丸をピストンしたことがあります。無雪期のなだらかな
 尾根歩きでした。一端、三の丸に下りて、仰ぎ見る氷ノ山の勇姿に感動した
 ものです。それは、ちょうど、その頃雑誌に紹介された氷ノ山の写真とおん
 なじでした。

 本文にもふれられていますが、この冬遭難された5名の最後の方が発見され
 たのが、ちょうど昨日の日曜日でした。さあ、これから春だ・・・という雪
 解けの時になって、ようやくご遺体も発見されるのは、いかにも皮肉なもの
 ですね。謹んで、ご冥福をお祈りいたします。

『低山徘徊派! (^^)v』及び『ML低徘』へのご意見、ご感想はあきゆき(akiyuki@teihai.com)までお願いします。(黒江彰之)
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