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横井 渉さんの「高賀山」報告 横井 渉さんへのお便りは (watazoki@pc.highway.ne.jp) へどうぞ





 登山メモ 《通算68回目》1997/03/19(水)

山      域:    高賀山 (1,224.2m)  岐阜県・洞戸村 
                    ケンポナシ、カラスザンショウ
                    そして直登だけの厳しい山
天     候:     曇り時々晴れ

メンバー  :    南谷、横井博、不破、寺崎、森雅
                 羽根の各氏と私横井の計7名
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◎家出発 07:30>平安通07:40>高賀山駐車場(下)>東屋10:50
 >岩屋850m11:30>御坂峠980m12:20〜12:50(昼飯)
 >高賀山頂1,224m13:15〜13:50>御坂峠14:05>登山口15:30
 
 今回は交通の便が悪いため、車に分乗(寺崎車=新車です!=に横井博、南谷、
羽根、そして私の車に不破、森雅)、現地に向かう間、不破さんは久しぶりに私
達に会ったせいか非常に多弁だった。交通渋滞のため高賀神社に待ち合わせ時間
を30分ほど遅れて着く(申し訳ありませんでした。思いの外この山は深い)

▼上の駐車場に向かったが倒木もあり下の駐車場の登山口から出発した。いきな
りの階段を登りながら、やっぱり上まで行くべきだったかと思いつつ両側に植栽
されている、大きな葉を何だろうと思っていたがクチナシ(それにしても大きな
葉だ)、それに何故かニシキギ。沢筋に入ってきたらマンサク(花心の赤いのも
ある)、アブラチャンが多くの花を見せてくれた(寺さんが「やっぱりあったね」
声を弾ませ双眼鏡などを使いみんなで堪能する)。次は今にも開花しそうなカタ
クリが登山道に2,3株(ここにいつまであるのかなと話をしながら、益々きつ
くなる道を行く)。チラホラと残雪が見える沢にカラスザンショウがきれいな棘
跡を並べているのと、並ぶようにコルク質がきれいに揃った木肌の樹が「何だっ
たかな」と考えていたが厳しい登りに頭が回らない

▼岩屋で休憩したときに「ケンポナシだ」やっと思い出した。この辺りはこの2
種が他の山ではこんなに見られないほど群生している。森さん、横井博君が花粉
症の影響で苦しそうだ(そう言う私も同類項だ)。先ほどまで残雪は見るだけだ
ったが植林に入ってきたら、遂に足下まできてしまった(急登だけでも大変なの
に)。頭がクラクラするほど厳しい。「こう言う時は森さんがいてくれるとやっ
ぱいいいな」と羽根さんが茶化す。御坂峠は北側の見晴らしが非常によく、白山、
大日などが雪を乗せている姿を見せている。頂上まで飯が待てないのでここで昼
飯にする。いつものように寺さんのご馳走(ハム、野沢菜など)が回ってくる

▼飯を食った勢いとあと20分ほどの言葉を信じて、枝を大空に広げたヒノキの大
木、ミズナラなどを見ながら、がんがん行ったが、頂上だと思ったらピーク、そ
んなことを2度ほど繰り返してブナが徐々に増えてくるのを横目で見ながら、何
とか山頂に到着。そこには先客の老夫婦(雪のあるアルプスに登るために週1で
登っているそうだ=街では1区でもバスに乗る年寄りもいるのに)がいた。ここ
からの素晴らしい眺め(蕪山、平家岳、滝波山、大日岳と真っ白な白山が見事に)
の中、南谷さんの入れてくれたコーヒーを森さんの羊羹を片手に飲む「思わず 
うまい!」と声が出る(博君のイヨカンもうまかったよ?  勿論、記念写真を撮っ
て下山する
                 
▼御坂峠の「御」が「美」と混在して記されているがどっちが正しいだろうと一
談義する。こんな急坂を本当に登ったのかと疑うくらい急な道を下る。上から見
るケンポナシ採の見事な木肌「ほれぼれするな」(不破さんが「宮内庁の家具は
大半この樹でつくるらしい」)。ほふくしたヒメアオキが群生。ツルシキミに蕾
が、ショウジョバカマがまだ寒いせいか短い茎に紫色の花を付けている。最後の
階段を下りて駐車場に着く「きつかったー!」。激しく花粉の飛び散る季節に皆
さんご苦労様でした。私は帰るまでは大したことがなかったのですが、帰った途
端に鼻水が……くしゃみが……で、夜も十分に睡眠がとれませんでした。森さん
や他の人はどうでしたか。これを教訓にして来年からはこの季節は、登山を遠慮
します。

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横井 渉
watazoki@highway.or.jp
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(あきゆき)

  投稿、ありがとうございます。

 マンサク、アブラチャン・・・雪の多いところでの春を告げる花でしょうか?
  私も、以前にまだ残雪の三周ケ岳へ行ったことがありましたが、雪の中で、コ
  ブシなんかが咲いていて、驚いたことがあります。

  横井さん、花粉症、お大事に・・・

『低山徘徊派! (^^)v』及び『ML低徘』へのご意見、ご感想はあきゆき(akiyuki@teihai.com)までお願いします。(黒江彰之)
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