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酒井浩司さんの倶留尊山報告 酒井浩司さんへのお便りは (sakai@kcn.or.jp) へどうぞ





あみま倶楽部G
11月5日:10時50分〜15時30分
場所; 曽爾高原、二本ボソ・倶留尊山
同伴; 陽子
装備; ESPIO 928, Nikon F90
参考文献; 近鉄あみま倶楽部1、 関西ハイキングガイド84、東海自然歩道3-27、
奈良県の山13、るるぶハイキング関西52、名古屋からのワンデイハイク
Operation大東征 (Act Clubs No.8)       Code; Foggy Dance

行動背景; 東海自然歩道全走の一環である。前回の大台ヶ原より後、計画した山
行が「吉野」「ポンポン山」と2週続けて流れており、なまりかけた体を調整す
る。嫁を筆頭に「曽爾のすすき」を絶賛する人が多いので秋口の計画となった。
                                          
行動目標; 関西において生石高原と双璧をなすススキの名所、曽爾高原を「スス
キ」をモチーフに撮影する。また97年度中に踏破予定の古光山への進入路の事前
調査を行う。東海自然歩道からは外れるが、関西百山完登のため亀山峠から稜線
沿いに倶留尊山に登頂すること

 天気予報は良くて午後から雨、悪ければ終日雨と言っている。悩みに悩んだ末、
予定通り曽爾高原行を実施する。この判断の遅れから、名張からのバスは計画よ
り一本遅いものになりそうだ。目標達成は困難だが、どこでカバーするかは出た
とこ勝負にしよう。

11:35,太郎路バス停に降り立つ。同じバスに乗っていたにぎやかなオバチャン
5人組としばらく同行する。オバチャンは歩き始めても賑やかだ。しばらくいく
と、舗装路を離れ自然歩道らしい道に分岐する。分岐点の木の枝には大きなスズ
メ蜂の巣が掛かっていた。自然の家のバス駐車場からはコンクリートの道になる。
東海道自然歩道の人気コースは舗装化がすすみ、私のような歩き屋にはつらい道
が増えてきた。

12:35,曽爾高原着。周囲の人があまりにもススキのすばらしさを吹聴したので、
実際に見た感じはかえって拍子抜けしたが、鎧・兜岳や古光山を背景にした構図
は美しく撮影を行う。雲は低く、二本ボソも倶留尊山も姿を見せてはくれない。
お亀池の周辺のベンチはちょっと浮いているなぁ、と思いつつ亀山峠を目指すこ
とにする。

亀山峠からの西の眺めは最高だが、東へ向かう自然歩道は獣道のようだ。亀山へ
の道もかなり険しい。古光山からの縦走は私には無理だ、古光山は単独行程の計
画を立てよう。

13:20,時間と天気を睨みながら、計画通り倶留尊山に突入する。二本ボソへの
険しい岩道を登る。途中で振り返れば雲を従えた古光山と紅葉のコントラストが
美しい。

入山料徴収小屋を越える頃には雲の中に入り込み、二本ボソ山頂では何も見えな
い。連れがいうには、東に航空写真のような景色が広がるらしいのだが・・・。

しばらくは料金所に従業員を揚げるらしい超小型モノレール?の軌道を見ながら
進む。そこらの絶叫マシンよりよっぽど叫べそうだ。急勾配をしばらく行くと、
目の前に壁が立ちはだかる。呆気にとられつつも、注意深く登ると14:15,倶留
尊山の頂上に出た。ここでは一瞬だけ、西の鎧岳・東の大洞山・南の二本ボソ・
古光山が見て取れた。

ここまでは雨にも降られず順調に来たが、その反動か、ここから次々にトラブル
に見舞われることになる。まず、いつものように陽子が昼食のラーメンの準備を
進めていると、ボンベのガスがなくなった。ちょっと腰の強いラーメンはなんと
か頬張ることが出来たが、持参したコーヒーと甘酒はそのまま持ち帰ることにな
った。苦労して(陽子が)ここまで運んだ水も大半はお役ご免だ。

時間と相談した結果、これから亀山峠まで引き返して中太郎生に向かうのは困難
と判断し、このまま北上、西浦峠を経由して東海自然歩道と合流することにする。

14:45,倶留尊山出発。10分後には霧に湿った土に足を取られて陽子が転倒、さ
らに5分後、同様に私が大転倒。カメラをかばった為、木の枝で右目をこする。
左手もダメージが大きい。右膝の持病も出始めてしまった。

15:20,西浦峠に到着・・・。導は右を向いているが行く手には真っ暗な森が広がっ
ている。不安だ。こんな森なら土ころびが出てきても不思議じゃない!果てしな
く続くかに思われた暗い森を脱出したのは15:45である。

いきなり広い林道に出たので地図で確認。北北東に向かう「池ノ平林道」のよう
だ。地図に従い南へ進むがどうも様子がおかしい。再び倶留尊に戻っているよう
だ。方向だけ押さえて東へと向かうと予想もしないところで東海自然歩道に合流
した。冗談で「中年夫婦、倶留尊で遭難か!?」なんて言い合っていたが、本当に
怖かった。

帰ってから調べたら、池ノ平林道の一本上(西)にもう一本林道があるようだ。
これは横切って進むべきであった(持参のマップには出ていない!)。バス停に
着くと、バスは10分前に出ており、次のバスまで1時間! 雨もパラついてきた。
まったく不運の連続だ。

付近をぶらついていると、地元のオヤジさんが駅まで乗って行けという。最後の
最後でバランスがとれた。ブリヂストンに勤めているという、レガシーに乗った
おじちゃん、有り難う。

11月5日終了。

コース記録; 

  太郎路(11:35)→曽爾高原(12:35)【撮影タイム】(12:55)→亀山峠(13:20)→ 
  日本ボソ(13:45)→倶留尊山頂(14:15)【昼食】(14:45)→西浦峠(15:20)→ 
  中太郎生バス停(16:35)

編集後緑; 今回のコース取りでは亀山峠から中太郎生までが東海自然歩道の欠落
部分となる。いずれカバーしなければならない。二回続けて霧に見舞われる不運
はあったが、却って良い写真が撮れたと思う。しかし、倶留尊にも再び登らねば
なるまい。霧で湿った倶留尊からの下山道でこけつまろびつした今回の行程を
Foggy Danceと称す。

次回予定; 11月16日,大原野→高雄:ポンポン山が流れてしまった東海自然歩道
であるが紅葉の嵐山を見逃す手はない。16・17の二日間で京都盆地西縁を走破す
る。事前にショートコースで足慣らしをする可能性もある。


丁度10月の中旬に家内も出かけたのですよ。近くのおばちゃんグループでの 山行でした。コースも殆ど同じのようです。家内も、興味深く拝見していまし た。聞くところ、下山のルートがどうもはっきりしないようで、少し迷ったり したようです。酒井さんも一寸苦労されたようですね。でも、ご無事に帰還で なによりでした。 私も、以前出かけたことはあるんですが、最近、曽爾の山にはご無沙汰してい ますので、また出かけてみたくなりました。 酒井さんは、いつも奥様とお出かけになるのでしょうかね。 (あきゆき)
『低山徘徊派! (^^)v』及び『ML低徘』へのご意見、ご感想はあきゆき(akiyuki@teihai.com)までお願いします。(黒江彰之)
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