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杉本さといもさんの尾瀬報告 「尾瀬でおばちゃんパワー炸裂!の巻!!」 杉本さといもさんへのお便りは (satoko@inetmie.or.jp) へどうぞ




黒江さんお久しぶり。すっかりお手紙が遅くなってしまいました。
早速尾瀬三部作第三編に移ってみようと思います。

  無事私たちが尾瀬沼に着いたときはもう3時頃でした。尾瀬沼では大変日が沈
むのが、というか差寒くなってくるのが早く、私たちが泊まる長蔵小屋の人には
3時までに入ってください。とかいわれていたのに、もう沼で3時でした。そこ
で休憩も早々に早速沼の対岸にある長蔵小屋に向かって出発したのです。しかし、
ここからが私たちの今回の旅の中でもっともつらいコースでした。なんだか暗く
なってきて寂しいし、その上、木道が腐って浮遊しているし、、、何度もひやー
っとしながら進んでいきました。そしてついたのは4時半。おまけに連れのYちゃ
んが途中で木道から落ち、見事に下半身ずぶぬれになったあとで全く疲労困憊っ
て感じでした。

  しかし私たちを待っていた長蔵小屋はいままでの宿の中で一番いいんじゃない
かと思われるほど、暖かそうな小屋でした。金さえ出せばこたつ付きのベットル
ームにも泊まれちゃったりというのも、前日泊まった清四郎別館のように本館と
はけた違いの施設であることが多いんですね。(まあ清四郎小屋の時は別館なの
をいいことに勝手にカセットコンロで自炊とかしてしまったのでかえってよかっ
たのですが、、、)しかし、、、長蔵小屋の別館はなかなかのもんでございまし
た。少なくとも私が今年泊まった富士山の山小屋に比べたら、一個でもストーブ
あるし、談話室あるし、4人いれば相部屋にはならないしではっきりいって「う
ーむ!やはりいままでの旅の中で最高のゴージャスさだ!!!」とうなずいてし
まうほどでした。しかしそれからが地獄なんですよ。

  4時半に長蔵小屋についた私たちはそうそうと夕飯を食べ5時半にはすること
が無いという事態になりました。、、、、そこで談話室に行って山と渓谷でも読
もう!と思いたち談話室に行きました。すると談話室にはあふれかえるほどのお
ばちゃんの山々山、、、何でも、高校の時の同窓会とかで(それで山に登ってし
まうのだから女子校はすごい。)唯一一人よぼよぼのおじいさんがいました。ど
うやら先生のようです。20数人のその団体は旅の疲れもみせず、志村けんのバ
ラエティを見ているような笑い声をさかんにあげているのでした。、、、うーー
ーむおばちゃんつよし、おじいさん先生お察しします。(笑)、、、そうこうし
て何となくおばちゃんたちに混じったあと、消灯となりました。

 翌朝、私たちは朝靄の尾瀬を見よう!吐息巻いて早速4時半おきくらいで小屋
を出ました。朝の尾瀬沼はなかなか美しい様子で、すがすがしい気分になりまし
た。すると、むこうから、おばちゃん二人が歩いて来るではありませんか。う、
、、やばい!こんな細い道ではすれ違えないよ!するとおばちゃん器用にも私た
ちの横をすり抜けようとするのです。う、、「す、すみません。」と思わずいう
とおばちゃんはなんと、「だいじょうぶやせてるから。」とのたまったのです。
一瞬埴輪になってしまいました。(笑)そしてどうリアクションしようかと迷っ
ているうちにもうおばちゃんたちは遥か彼方に、、、どうやらジョークじゃなか
ったらしい、、、うむ、山でもおばちゃんパワー炸裂だ!!となんだか朝から疲
れてしまう私たちでした。そして尾瀬沼を一周し、大江湿原を通って沼山峠から
尾瀬沼を展望し、無事帰途についたのでした。

 いかがだったでしょうか。なんだか、最後の方を大夫、はしょってしまいまし
た。ごめんなさい。また思い出したエピソードがあったら、お手紙します。

さといも(今度エジプトいくんですよーーー)



今度は、ピラミッドにでも登った話を聞かせてね・・・(^_-) (あきゆき)
『低山徘徊派! (^^)v』及び『ML低徘』へのご意見、ご感想はあきゆき(akiyuki@teihai.com)までお願いします。(黒江彰之)
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