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黒江 彰之様 新潟県魚沼の丹後山〜中ノ岳〜越後駒ヶ岳に行ってきましたので報告させていた だきます。 丹後山は越後三山から巻機山につながる稜線上の静かな山です。200名山の中ノ岳 、100名山の越後駒ヶ岳をつないで縦走しました。 一日目(9月14日) 雨の中、東京駅AM6:46発とき403号に中高年男女5名集合。横浜から来た男 2名は濡れたズボンの上にロングスッパツをしており山帰りと間違う容姿。新潟県に 入ると雨も上がっており当初計画通り実行して正解か。越後湯沢からタクシーで十字 峡に(タクシー代10,210円)到着。丹後山避難小屋の水が心配で一人3リットルづつ用意 して出発、左側の渓谷、滝を見ながら林道を歩む。やがて登山口の栃の木橋に到着。入 口には御影石の立派な道標があったがなぜか背が低い。登山カードを記入して登山道 に入ったがいきなりの急登、尾根に出たところで右手に巻機山が見えてきた。2合目の カモエダズンネで早めのランチをとる。五葉松の大木を過ぎジャコの峰に到着、左側には雪渓 が見え前方には中の岳から兎岳方面の稜線が良く見える。雨が降り出して来たが 、ジャコの平を過ぎると急な登りもようやく終わる。緩やかな笹の中を進むとやがて巻 機山と丹後山の分岐に出た。周りの笹が黄色味をおび、足元にはリンドウが蕾をもち 秋が近づいて来てるのを感じる。巻機山方面の道は笹で覆われており道が不鮮明であ る。左に折れるとすぐに丹後山の避難小屋に到着。1200mの急登はきつかった。 小屋の群馬県側は利根川源流の環境と貴重な自然を保護するためロープがはられてい た。小屋には先客が2組3名のみで定員40人のところ8名のみの宿泊となった。小屋は しっかりと作られており良く清掃されている。トイレもきれいで気持ち良い。心配し た水もタンクの中にいっぱいになており消毒されているようだ。先日、六日町役場に 問い合わせしたとき毎週役場の人が登って管理していると言ってたのを実感。 六日町役場の職員の方々に感謝! 二日目(9月15日) ガスの中AM6:35出発すぐに丹後山山頂に到着。日も射し始め草原状の道を気 持ち良く進む、右手に平ヶ岳が見えた。しばらく進むと立派な石で出来た利根川水源 の碑に出た。刻まれた建立日を見ると十年前に建てら物である事が分かる。利根川源 流の雪渓を右下に見ながら大水上山に、山頂から藤原岳を経由して平ヶ岳に行けるが かすかな踏み跡しかない。少し下り、登り返して2等三角点のある兎岳山頂へ到着、荒 沢岳のあたまがガスに覆われてはっきりしない。大休憩後、荒沢岳の道と別れお花畑 を見ながら小兎岳をまいて池の段に向かうが、今までと違い足元は笹に覆われやせ尾 根である。最低鞍部から急登の連続でキツイ、目の前に中ノ岳がそそり立って見える 。右に切れ落ちた岩場をトラバースし池の段へ。十字峡への下山道を確認、一気に中 ノ岳山頂に登る。下山して来た人が日本海が良く見えたと言ってたので期待していた がガスに覆われ周りはまったく見えず残念。記念撮影後、避難小屋へ下る。小屋の周 りは日が射しており幾組かが昼食をしている。私達も早速ランチタイムとし疲れた体 を休めた。AM12:00駒ヶ岳に向けて出発。いきなり急降下で足元が泥だらけ、下 りきったらしばらくは周りの山々を見ながら小さなこぶを通過、途,中トリカブトとシ シウドの群生に混じって頑張って咲いている夏の花に心が和む。しかし道はだんだん 悪くなって濡れた背丈以上の笹と潅木の根と泥でぺースが遅くなる。やっと桧廊下に さしかかる、やせ尾根の切れ落ちた足元に注意し、横たわる桧の幹を慎重にくぐり無 事通過する。皆だいぶバテ気味になりさらにペースが落ちる。幾つかのこぶを過ぎる と駒ヶ岳が見えて来た。かなりの急登に見える。天狗平に到着、ここから先は笹が刈 り取られており、道が良くなる。ガレた急な道を登るが先が見えたせいか気持ちが明 るくなりペースも良くなった。駒ヶ岳山頂と駒の小屋が展望出来る場所で最後の休憩 。急峻なスラブと山頂を背にして写真を撮る。諏訪の池を通過し小屋との分岐にザッ クを置き空身で山頂に登る。360度のパラノマに満喫、猿田彦の像と一緒に記念撮 影。小屋に着くなりふんだんに出ている水をがぶ飲み、美味しいに尽きる。小屋はす でに満員だったが親切な小屋番の青年のお陰で寝る場所を確保。縦走して来た山々を バックに外で夕食、持参して来たウイスキーで乾杯。荒沢岳が日没の中浮かび上がっ て美しい。 三日目(9月16日) 風があり小屋が込んでいるため朝食抜きでAM5:35出発。途中で朝食。小倉山に 到着。見晴らしの良い場所で中ノ岳、兎岳、荒沢岳がよく見える。真っ直ぐ下ると枝 折峠だが温泉に入るため駒の湯方向に右に折れる。左に駒ヶ岳の雄大な姿が素晴らし い。下りはじめると前方右手に会津朝日岳が見え、前方に守門岳、浅草岳、遠くにはこ の夏に登った飯豊連峰が見える。長い急な下りを降り秘湯の駒の湯に到着。風呂にゆ っくりと浸かりビールを飲む。タクシーで小出駅へ越後湯沢で途中下車。新潟名物の へぎ蕎麦を銘酒八海山で一杯やりながら食する。今回も満足出来る山旅であった。 ======================= 岡埜哲郎 E-mail: fwgi4714@mb.infoweb.or.jp ===================== |