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奈良と三重の県境に南北に連なる台高山脈の北寄り、高見山からやや南下した ところに明神平と呼ばれる静かな山域があります。この付近の最高峰国見山の 隣にあるのが伊勢辻山です。 ガイドブックなどには国見山へのコースとして紹介されていますが、私はこの 伊勢辻山が特に気に入っています。というのも、この山頂には立木もなく見通 しが抜群で、南側正面には大又川を挟んですぐ近くに薊岳が望めるからです。 コースとしては、路線バス終点の大又から和沙羅滝→二股→伊勢辻山→国見山→ 明神平と歩いて林道へ下り、林道をブラブラ歩いて、出発点の大又に戻ってく る周回コースがオススメです。大又から和沙羅滝までは、細い踏み跡を辿り、 滝の巻き道の途中で一服して滝見物、その後、一寸注意して滝を巻き上がると 立派な道にでます。二股から伊勢辻山の少し手前までは、また細い踏み跡が続 きますが、ここで台高の縦走路に入り、あとはしっかりした道になります。 二股付近には自生のワサビもあり、そこから少し上がったところの湧き水も夏 場には特に美味です。ただ、この区間は、迷いやすいところもありますので、 注意が必要です。 明神平に下りてくると、時には他の登山者と出会うこともあり、東屋に腰掛け て、ホット一息つけます。林道までは沢沿いのしっかりした道があり、この日 の山行はほぼ終わりです。あとは林道を歩いて大又のバス停へ向かいます。バ スの出発時刻が迫っている時は、小走りに急げば30分位です。 |